英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

石川県珠洲市 宗玄酒造【宗玄】

2022年(令和4年)5月6日(金)購入

 

そろそろ夏の禁酒期間に入ろうと思っていましたが、そうは簡単にいきません(汗

宗玄が来ると知れば、ついつい買ってしまうもの。今年は控えめに飲んでいるような気がしていたのだけど、数えてみたら全然そんなことなかった。やっぱりちょっとは節酒しなくちゃね。

 

前回は年末年始向けに購入していました。宗玄は大好きなお酒のひとつで、備忘録をつけ始めて以来7度目の登場。前回の西之門と並んで最多タイです。

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【宗玄】純米雄町無濾過生原酒 

 原料米 岡山県産 赤磐雄町100%
 精米歩合 55%
 アルコール度数 17度
 製造年月 22年4月
 3,850円(税抜)
 
能登杜氏が、北陸能登の寒夜において、最高の醸造技術を傾注し、精魂込めて醸しあげたお酒です。
 
何度も飲んでいますが、このラベルはお初。お値段もなかなかだ~ 裏面にNO.27と番号が振ってあったのだけど、限定酒なのかな。

 

【北海道】ANAプレミアムクラスでサッポロビール博物館へ

2022年(令和4年)5月4日(水)

 

なんの予定もないGWももう3回目。日帰りでいいからどこかへ出掛けよう。連休の中日、新千歳空港の特典航空券が取れたので、行ってきました。

失敗だったのが、サッポロビール博物館の工場見学を予約してしまったこと。ずっと予約を休止していたのが再開したばかりだったのですが、わずか1枠空いていたのでポチってしまいました。でも、これがど真ん中の時間帯だったので身動きが取れない。まさに、ビール工場へ行っただけの旅行となりましたorz

 

連休中日の羽田空港のラウンジは空いています。

 

今年は3回しかプレミアムクラスには乗れないの。行きの食事はサンドウィッチなので、エコノミーで行きます。座席はプレミアムクラスのすぐ後ろ。でも、この座席は失敗。モニターが水平飛行になるまで出せないので退屈。せっかく映画も見られたのに。

 

新千歳空港福岡空港などと同じく、鉄道が乗り入れているので便利です。ただし、札幌までは40分かかるのでちと遠い。

 

札幌駅着9時半。遅い朝食をとるにも開いているところは少ないので、大通公園のもう少し向こう、二条市場まで歩いて行きました。

 

でも、二条市場は混み具合!!!マルダイ水産は、よく百貨店の北海道展でカニを買うお店なので、あれこれ迷わず並ぶことにしました。

 

でも座席数は少ないし、値段は高い。カニイクラ丼で2,300円、ウニイクラカニの三食丼で3,800円、ウニ丼に至っては5,900円。そこまで食べたい?結局、20分ほど待って退散しました。でも、だからといって他にないのよね。中途半端な時間帯だから

 

次第にビール工場の見学時間は迫って来るし、お店に入ってのんびり食べるのは無理そう。仕方がないのでデパ地下でカニ寿司と巻き寿司を買って大通公園で食べる私たち(涙

 

しかも、晴れているように見えるけれど小雨の残る天候で、風が吹くと凍えそうな寒さ。私たちにはときどきこういう時間配分の失敗があります。

 

中途半端に時間は余っているけどどうしよう?札幌時計台が道中にあったので、とりあえず眺めます。

 

写真スポットはココ、と書いてあります。みんなここでカメラを構えているので、ステージに上がって撮るのは恥ずかしい。いや、いらんけど。

 

徒歩15分ほどでサッポロビール博物館とは別の施設、サッポロファクトリーがあると書いてあったので、向かいます。でも、様子がちょっと変。かつてジンギスカンも食べられたはずのレンガ館、札幌開拓使麦酒醸造はクローズド。

 

造りたてビールが有料試飲できる開拓使麦酒賣捌所も耐震工事のために2023年末まで休業しています。隣のファクトリーは近代的な商業施設で、わざわざ見学するほどのお店もなかったし、レストランやテイクアウトはどこも行列だったので退散です。

 

循環88番バスサッポロビール博物館へ向かいます。歩いても20分足らずですが、もうぐったりしてしまっているし、寒い。210円、交通系ICカードが使えます。

おお~ まだ桜が残っています。

 

今年は4月に行った弘前城の桜も満開だったし、つくづく桜に恵まれています。画像では葉桜感が強く見えるかもしれませんが、実際にはほぼ満開といった雰囲気でした。

 

お出迎えはこちら。

麦とホップを製すればビイルとゆふ酒になると書かれています。

 

麦酒の仕込み釜のが埋め込まれています。ビール園内には5つのレストランがあり、遠い昔に来たことを思い出しました。そしてもう一度、子どもたちとフリーツアーについていた食事を食べに行った記憶があります。お寿司付きの大量コースで、たぶん先に行った札幌開拓使麦酒醸造だったんじゃないかな。当時は写真すら撮らなかったので、何も残っていません。

 

工場見学は有料のプレミアムツアー500円を申し込んでいます。でも、いざ来て見ると無料見学もできました。

 

有料のプレミアムツアーは受付でもらったカードキーをかざして中に入ります。まだ定員6名という少人数でツアーは再開しています。

 

でも、日本最古だという仕込み釜のまわりをスロープで下りていくところから、見学ルートは無料見学と同じ。なんだ。時間に縛られてしまって失敗だったな。

 

説明は無料見学者にも公開されているパネルを使って進められていきます。サッポロビールの全身である開拓使麦酒醸造所は、これまで他社が英国式でビールを造っていたのに対し、ドイツに倣ったビールの醸造をしているところ、そして原材料である麦とホップを自分たちで育種しているところが特徴です。

 

1877年(明治10年)に開かれた内国勧業博覧会で出品されたビールは、外国人からの高い評価を得ましたが、日本酒一升瓶の3.5本分、かけそば20杯分の非常に高価なものだったそうです。

 

官営だった開拓使麦酒醸造所はやがて民間に払い下げられますが、そこに渋沢栄一が登場していました。

 

ビール業界は、サッポロビール、エビスビール、朝日ビールが合同して大日本麦酒株式会社を成立し、世界に進出していた時代があります。その時代のラベルもなかなか粋。

 

ポスターの変遷。こちらが手書きの時代のものです。モデルが芸者さんから洋装にと移り変わっていきますがが、えらい艶めかしいものもあるのでびっくり。これ、街に貼っていたんかい。

 

こちらが写真バージョン。誰かわかるのは、私は2人だけなのですが、みなさん、いかがですか?

 

最後は試飲です。一般の人たちの有料試飲コーナーの一角をツアー用に確保しています。発売当初の味を再現した開拓使麦酒と、サッポロラガーだったかな。開拓使麦酒が750円なので、無料で見学するよりは結局割安。

 

試飲時間は15分もありません。結構忙しかった~ 工場見学お定まりのビールの注ぎ方のレクチャーがあり、解散です。

 

ビール瓶のシャンデリアも見ていってくださいとの案内。なかなか素敵です。今回の工場見学で初めて知って好感度が高かったことは、北海道産にこだわっているところ。応援しよう。

 

また循環バスで札幌駅近くまで戻り、駅周辺でお土産を買って、もう新千歳空港へ戻ります。

 

ラウンジはそう人も多くありませんが、お土産物を買うにはたいていの場所で行列していました。さすがは北海道。

 

お酒はショボくなりましたね。羽田空港でも日本酒がなくなっていました。

 

でも、ビールはさすがに充実しています。サッポロビールクラシック、アサヒスーパードライキリン一番搾り、右端はサントリーハイボールというのが驚いた。北海道でではビールに勝目はないと考えたのか。

 

ほとんどなにも食べられなかった私たち。プレミアムクラスに乗ることは決まっているものの、やっぱりお腹が空いたので焼き鯖押し寿司(900円)を肴にビールを飲みました。せっかくの北海道だったのにな。

 

ラウンジから外を眺めていると、鮮やかなピーチ航空の飛行機が到着しました。そしてたぶん、目の前の飛行機が私たちの搭乗機。機内へ積み込む食事等、コンテナで運び入れようとしているのが見えました。

 

コンテナのドアは壁にできるようで、何を入れているかわからないように隠すんですよ。いろんな工夫があるんですね。

 

プレミアムクラスの機内食は、札幌、福岡、那覇からの便は、他の路線とは別格じゃないかと踏んでいました。そう、メインが陶器の食器に入れられ、きちんと温められているのです。

 

●出汁巻き玉子 ●ほうれん草としらすのお浸し ●鰈酒塩焼き、茗荷甘酢漬け ●蕗と白滝の金平

●トマトポテトサラダ ●五色豆 ●牛肉のピリ辛炒め ●鯵南蛮漬け ●チーズ豆腐

 

メインは、アスパラの肉巻べっこうあん掛け

でもお味はいまひとつ。アスパガスの肉巻きにあっさりした味は合わないと思うけどな。アスパラガスも茹で過ぎだし。

 

桜ちらし寿司

好き嫌いのない私でも、きぬさやだはわざわざ食べたくない一品。しかもふにゃふにゃだし。

楽しみにしていたほどではなかったのは、やっぱり空港で食べた焼き鯖押し寿司の影響もあったと思います。予定を固定しないとうまく回れない場合と、フレキシブルにしたためにいたずらに時間が過ぎてしまう場合とがあって、なかなか難しい。でも、気晴らしになったかな。

 

お土産編

 

サッポロビール博物館でビールゼリーチョコレート864円

 

札幌駅隣接の大丸札幌店デパ地下で生身欠にしん(219円)柳たこ(801円)。安い~ にしん、もっと買って帰ればよかった。こういう買い物、大好き。

 

札幌駅の土産物売り場でNatural Cheeseしっとりバー(324円)。全然しっとりしていなくてパサパサ。期待外れ。

 

海鮮ふりかけ(324円)雪鶴(190円)わかさいも(508円)

海鮮ふりかけは海鮮というより干した蒲鉾。お弁当のお供だからまぁいいや。雪鶴はクリームの入ったパフでまぁまぁ。わかさいもはサツマイモのなかった当時甘いものをと作ったんだったっけな。海藻の味がして面白い。

 

新千歳空港で買ったラーメン2種(各648円)は、スーパーの北海道コーナーで再会したわ。一幻のほうが海老味が効いていて美味しかった。山わさび(583円)は前にネットショッピングで買ったことがあってお値段はどこでも同じ。

 

冷凍で持ち帰ったのがはこだて雪んこ(756円)求肥に包んだチーズクリーム、美味しかったよ。

 

大行列だったCalbeeの売り場、つい買ってしまいました。燻じゃが(190円)はすっごい燻製。でもよくよく考えたらこんなに小さいのに高いよね。厚切りエッセンポテト(540円4袋入り)の方が、普段ポテチ系を食べない私には目新しくて美味しかった。

 

カズチー(500円)は、数の子のコリコリ感が美味しかったけど、10円玉大×7個だから高過ぎだよね。しかも、後日KALDIで475円だったよ--; つい買っちゃった。

 

外にANA FESTAがあったので中にはないと思っていたら、ゲート前にありました。対かったのが函館洋菓子スナッフルス(270円)。ここは札幌だろうと思いつつ買ったけど美味しかったわ。

 

カチョカバロピッコロ(680円)。焼いて食べると溶けだして油が出てどんどん小さくなるから、なかなか加減が難しい。スライスしてピザトーストしたり、あれこれ試したけど、チーズそのものの味はやさしめかな。

 

天気に恵まれなかったこともあって行けなかったのは、昔行ったことのある北海道開拓の村。あと次回候補は、ノーザンホースパークなんていうのもいいかも。空港からバスが出ているというのもポイント。レストランも美味しいらしいから考えてみようかな。

 

 

長野県長野市 よしのや【西之門】

2022年(令和4年)4月14日(木)購入

 

私が津島屋を買って帰った日、相棒も最近頻出の7度目となる西之門を取り置きしていました。今年だけでも4度目の登場です。

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相棒曰く、3種あったものの試飲しているうちにわからなくなったらしい。お店の人が言うには一番ストロングなタイプ。ここはお味噌も美味しいのでその話をすると、ほかの人にも持ってきていないのかと聞かれるんだそうです。ほしいわぁ。

 
【西之門】純米吟醸美山錦 あらばしり無濾過生原酒 無加圧・直汲み

 
 原料米 長野県産美山錦100%
 酵母  長野D酵母
 杜氏  原田 浩生
 精米歩合 60%
 アルコール度数 17度
 仕込水 犀川水系伏流水(自家井戸水)
 杜氏  原田 浩生
 製造年月 2022年4月
 
ラベルの文言は以下のとおり。
しぼりたてのあらばしりを槽場、直汲み、即瓶詰めしたフレッシュ感とふくよかな味わいと爽やかな酸をお楽しみください。旨みをしっかり感じますが後味のキレが軽さを生みます。

岐阜県美濃加茂市 御代桜醸造【津島屋 外伝】

2022年(令和4年)4月14日(木)購入

 

名前は知っていたので、まさか初めての購入とは思いませんでした。御代桜醸造の代表銘柄は、二枚看板の御代桜津島屋。another storyと書かれたこの津島屋外伝は、おそらくちょっと冒険したのでしょう。日本酒が苦手な人にでも受け入れられやすいタイプだと思います。また、日ごろがっつり飲んでいる人にも、ちょっとしたエッセンスになるんじゃないかな。複数、貯蔵しているお宅であれば、1本混ぜておくのもいいかも。

 

岐阜県美濃加茂市 御代桜醸造㈱【津島屋】

【津島屋 外伝】山田錦 特別純米生原酒

  原料米 北海道産吟風100%
  精米歩合 60%
  アルコール度数 11度
  杜氏  酒向 博昭
  製造年月 2022年2月 
  2,750円(税込)
 
酸味がかなり効いていて、とてもフルーティーな日本酒。ほかとまったく違う特徴があって、私でも記憶していられる味だと思ったら、なんとアルコール度数がワイン並み。フルーティーさが食事によっては合わないこともあるけれど(たとえばほっけの開きなど)、たいていの場合はこの酸味のおかげで気にならず、むしろこのアルコール度数で日本酒が美味しく飲めるのなら大歓迎。リピします。
 
ラベルの文言は以下のとおり。
当家創業当時の屋号である「津島屋」。私達は挑戦と感謝に溢れる心で、日本酒の更なる美味しさと明るい未来を創造します。やわらかな風がふくあの場所へ・・・愛しく、そしてどこか切ない、そんな優しいぬくもりに満ち溢れます。

【青山】囲炉裏で炭火焼。鮎とジビエの日本料理「たでの葉」

2022年(令和4年)4月

 

かねてから行きたいお店のひとつだったジビエ料理のお店、たでの葉。予約が困難なようで二の足を踏んでいました。それでもこのご時勢、ちょっとでも気持ちの明るくなることをと思い重い腰を上げたものの、いざ調べて見ると電話は通じにくいそうで、有料の予約サイトOMAKASEを通したほうがよさそう。でも、ここを通すと手数料1席390円かかるんだ。交通費でも嫌なのに、予約手数料って、なに。しかも、このお店の場合は予約開始日が設定してあり、7-10日分程度しか開放していないみたい。最大座席数は13席。ハードル高し。こうなったら一度予約して、次回以降は帰りに予約するという方法が良さそう。

omakase.in

 

満を持して、予約開始のその日12時にログインしてみると、あっというまに席が埋まっていく。あっちゃ~ 初回利用だったので、クレジットカードの登録をしていなかった私は完全に出遅れ。しかも5月の予約は蕎麦ランチのみで、夜はそもそも枠がありませんでした。

蕎麦ランチ山菜とツキノワグマのしゃぶしゃぶ付き8,500円、魅力があるようなないような。うーむ。何度もポチッと押しかけては止めてを繰り返し、結局断念しました。だって、せっかくのジビエ、もっと食べたいもん。

 

数日後、なーんとなくOMAKASEサイトを見ると、なんとランチに空きがありました。直前のキャンセルだったのでしょう、その週末の空きです。しかも、4月は蕎麦ランチではなく夜と同じ16,500円のコース。行く行く!!!速攻でポチしました。

 

表参道駅からエイベックスのビルの前を通り、徒歩9分(外苑前からは徒歩4分)。ここ、感染症の影響でイベントが開催できず、建ててたった3年で売却せざるを得なくなったのよね。でも、これは帰りの画像です。いつまでたっても東京の地理には明るくないので、地図アプリで確認したにもかかわらず反対方向へ歩いていました(汗

 

お店は外苑西通りに面したビルの2階にあります。思いの外、見つけやすかったので助かりました。でも、夜だったらちょっと難しいのかな。

 

階段を上るときに、同じ行先と思われる女性がひとり。おお!3分前でしたが最後ではなかったのね。ホッ。

 

2階は2店舗入っていて、左側がたでの葉。押すのか引くのかちょっとわかりにくい入口です。初回は緊張しているしね。

 

店内・・・おお~!!!これこれ。囲炉裏を囲んでコの地型にカウンター。既に筍が火にかかっていて、出番を待ち構えています。こんなに大きい筍、いったいいつから焼いているんだろう。

店内はあと1組を残すのみ。おひとりさま2人を含み、総勢12名がこの日のメンバーです。リピーターの方はそのうち少なくとも3組。カウンターの右の奥に本日の食材が用意されているのがちらりと見えます。

 

各座席には違った文言のシートが置かれています。織部の箸置きも気になる。そしてこのお箸、先が細くてすごく使いやすいです。

 

日本酒を楽しみにしてきたのですが、実はこのあと歯医者の予約がありました。しかも、麻酔をすると決まっています。アルコール、あかんのちゃうん?

 

相棒に指摘されるまで、そんなことにまったく気づいていなかった私。でも、アルコールなしに食べられるわけがない。ビールをちびちび飲むことにしました(涙

 

前菜は小鉢で出てくることもありますが、今回は山菜です。4月下旬から1ヶ月ほどが山菜の旬なので、たぶんこの時期限定。

上段 ぜんまい酢漬け、アケビの新芽、虎杖(イタドリ)西京漬け、ホタルイカと蕗味噌

中段 三つ葉、ホンナ、シドケ、雪笹

下段 シャク(山人参)、アイコ(ミヤマイラクサ)、独活の含め煮、オカジュンサイ(スカンポ)

地味な料理ですが、丁寧な下拵えとまったく違う食感の山菜が並んでいてどれも楽しい。ホタルイカと蕗味噌はテッパンとして、特に気に入ったのは虎杖と、あとどれだったかコリコリした触感のものがあったんだけどな。名前を見るだけでも興味津々の山菜ばかりですよね。秋田県由来のものが多かったように思います。

 

山菜の違いを楽しんでいる向こうでは、次の準備が進められています。炭火焼で魚が食べられるなんて、幸せ。憧れの調理法です。さぞ美味しいことでしょうよ。

 

熊本県産ヤマメ。頭と尻尾を持ってかぶりついてくださいとのレクチャー。ワイルドにいっていいのね。カリッとふわふわ。魚はもともとそんなに得意な方じゃない私でも、一気に大ファン!

 

炭火焼だけと思いきや天婦羅も登場、タラの芽奥入瀬渓流へ行ったときも買いましたが、大好きな山菜です。

 

こちらはお初かも。タラの芽にも似たハリギリ。落葉広葉樹の大木で30mに育つものもあるようです。開くと楓のような葉ですが、食用は若芽を摘んでいただきます。とことん山菜のオンパレード。

 

飲まずに食べ進めるの、無理だよね。少なくとも相棒に制約はないのです。赤ワインはボトルで11,000円~ でも、ひとりだときついよね。

 

白ワインなら、匂いもマシなんじゃ?いや、そうじゃなくて麻酔前でしょと思いつつ、予約は夕方。まだいいやん・・・

 

2杯だけと心に決め、チビチビといただきます。スタッフさんには注ぐペースに気を使わせないようその旨を伝え。そういえば今回、日本酒を飲んでいる人は皆無だったような。ボトルワインは私たちを含め3組。

 

お初の食材、すっぽん、手前が肝。山椒でいただきます。ちょっと苦手かもという先入観がありましたが、淡白で抵抗のない味。牛・豚・鶏と比べるなら、鶏肉に近いかも。骨付きだけど身離れがよく、食べにくくはありません。

 

食べ終えたあとがこちら。複雑な形だけどきれいにいただきました。鶏肉に近い味かなと思ったところで脳内変換されていたので、これを見てもどの部位だろう?などと想像しなかったような。

 

到着時にはすでに焼き始めていた大阪産の筍が登場しました。どこで採れるんだろう?メモを頼りに調べたら、たぶん木積(こつみ)だったかと思います。大阪南部の貝塚市で希少筍として出回っているようです。炭火焼から想像していたよりも、あっさりした味。茹でるのとは違う、ほっくりとした出来です。

 

さんざん事前調査した中で、食べてみたかった食材にどうやらありつけそうです。う、うれしい・・・

 

静岡県三河産鰻の筒焼きです。焼いたあとに骨は抜いてサーブしてもらえるので、食べやすいです。カリッとした表面にふわふわの身。関西風に焼くでもなく、関東風に蒸して焼くでもなく、開かずに焼くので、もうふわふわ。かば焼きとはまったく違う。

 

ジビエに突入です。蝦夷鹿のフィレ肉ホースラディッシュの醤油漬けでいただきます。お隣の方がここのジビエ料理は本当にクセがないんだよ、としきりに感嘆しています。他国でいただくともっと獣臭が強いのだとか。いえいえ、ここではまったく感じません。

 

ひときわワイルドな肉の登場。鹿ときたら、次はあれですよね。

 

炭火焼の香ばしさが一層映えるはず。直接火にかざして脂を落としていきます。

 

焼き上がったのがこちら、熊本県産猪を粒マスタードで。これは私的にはもう少し焼きが強くてもいいかな。

 

最後の食材を披露していただきました。ツキノワグマです。そしてなんと一緒にしゃぶしゃぶするのは花山椒!!!代々木上原茂幸で大感動した花山椒のしゃぶしゃぶを、次はツキノワグマでいただけるんです。

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ツキノワグマと花山椒の鍋。花山椒のしゃぶしゃぶって、どうしてこうも美味しいんでしょう!!!熊肉はどこかで食べたことがあるような気がするものの、定かではありません。きっとジビエならではのクセもあるでしょうにさっぱり仕上がっていて、美味しいなんていう言葉では足りない。

 

しかも、しゃぶしゃぶしたあとのお出汁にとろみをつけています。なにが始まるんだろう?

 

とろみをつけたお出汁がどうなるかは謎のまま、ご飯が披露されました。炊き込みご飯は、コシアブラ根曲竹(ねまがりたけ)タラの芽です。

 

山菜づくしの贅沢な味。なかなかめぐり会えない取り合わせ。感動です。

 

お代わりはいかがですか?と声がかかりました。そう、さっきのしゃぶしゃぶのあとのお出汁は、このときに出してもらえるのです。コクはあるけどクセはありません。至福の一品。

 

さらに手打ちそばが続きます。お蕎麦大好き。

 

この蕎麦猪口は・・・見覚えがあります。澤 克典の作と思われ。印象的な絵付けでもなければ、作家さんなんぞ私には覚えられませんが、他にもむむ?と思う食器があったので、きっと詳しい方ならご存じなのでしょう。

 

薬味の豆皿もかわいい。

 

最後はいちご大福でシメです。お抹茶の前に食べなくちゃいけないんだよね。でも、いつも一緒にほしいと思ってしまう私、心得はありません・・・

 

16,500円×2+生ビール800円×2+白ワイン7,900円+サービス税8%+不明2,160円=48,060円

 

こんなにも珍しくかつバラエティに富んだ食材が食べられるなんて、思った以上の感動でした。紹介してくださった方に心から感謝です。もちろん、ちょっと先ですが次回予約も取りました。

でも、どこもどんどん価格が上がっていくのよね~ ここも6月からコースは2万円。そういえば、コロナ前には毎月通っていたお寿司屋さんも今は予約必須になり、ランチは当時の3,300円から6,600円一択になってしまったわ。

tabelog.com

 

予約困難店ですが、こまめに予約サイトを見ていれば、私のようにひょっこり空きを見つけられるかも。是非一度、足を運んでみてください。接客もとても心地よかったです。

 

山形県東置賜郡 後藤酒造店【辯天】

2022年(令和4年)4月8日(金)購入

 

我が家で最頻出登場の辯天、実に8回目です。それでも、できるだけ知らない銘柄を選ぶようにしているので、前回の登場は2年半も前のこと。コロナ禍直前だわ。

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【辯天】山田錦 特別純米生原酒

  原料米 兵庫県酒米山田錦100%
  精米歩合 60%
  アルコール度数 17度
  製造年月 2022年4月 
  2,640円(税込)
 
安定の美味しさと、なんといってもこの安さ。日常遣いの日本酒がこれぐらいで美味しかったら、本当に助かる。近ごろ、やたら日本酒がブランド化されて価格が高くなっているので、贔屓にしていたい酒蔵です。
 
ラベルの文言は以下のとおり。
酒造りに最高とされる兵庫県産の酒造好適米山田錦」で醸した、コクのある旨味が特徴の特別純米酒の生酒です。
 

【青森】2日目-3 十和田市現代美術館は周辺もアート&お土産編

2022年(令和4年)4月

 

いつかは桜を見に行きたいと思っていた弘前城のさくらまつりを見たいと計画した今回の旅行。満開の桜を堪能したあと1泊し、翌日はバスで十和田湖へ。そこから奥入瀬渓流を散策しました。

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帰りは三沢空港からのフライトです。八戸行きのJRバスに乗っても空港連絡バスには間に合わないので、十和田市街で下車してタクシーを利用することにしていました。十和田市は碁盤の目に整備された美しい街並みが特徴で、官庁街通りの桜並木は青森有数の桜の名所です。出発の5日ほど前に満開のニュースを見たので間に合わないのはわかっていましたが、十和田春まつりが開催されていたので、少しは名残りがあるかもしれないと思ったのです。

 

春まつりの会場である十和田市中央公園では屋台などが出て、地元の人たちが楽しんでいました。めちゃローカルで和気藹々とした雰囲気。でも桜はとうにピークを過ぎ、官庁街通りの人はまばらです。

 

十和田市の周辺はかつて馬の一大産地で、この通りには旧陸軍軍馬補充部が設置されていたことから駒街道駒通りと呼ばれ、親しまれています。春まつり期間中には女流騎士による流鏑馬のイベントが開催されるなど、流鏑馬競技の普及にも力を入れています。

 

歩道には蹄鉄が埋め込まれていたり、鞍があったり、馬関連のオブジェが多くあります。


歩道の杭にも馬。

 

そしてもうひとつ、ここにはかねてから行きたかった十和田市現代美術館があります。これもまた入館時刻には間に合わないとわかっていましたが、外にもアートがあるというので見に行きました。一見魚のように見えるこれはいったい?

 

ヒプノティック・チェンバーという作品で、中に入って穏やかに語り掛けると催眠(ヒプノティックな)状態へと誘われるんだそうです。ちゃんと調べてから入ればよかった(←いつもこの後悔)

 

アート広場の方には見たことのある黄カボチャ草間彌生愛はとこしえ十和田でうたうという作品で、8つの彫刻群で構成されています。

 

彫刻群のひとつは、十和田で発見された私の黄カボチャと名付けられた黄カボチャ。直島で見たのは赤カボチャでしたが、こちらは黄色。よそで見たものとこうして繋がる経験もまた楽しい。

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そうそう、中に入って内側の光を見るのも必須だった。表面にいくつか開いている穴から入ると、外の陽の光と中の灯りとが合わさったこんな空間。外から見ても中に入っても水玉です。

 

水玉の傘を被ったきのこは、それぞれ太陽のキノコキノコの精愛の神様と名付けられていて、三匹いる犬にもリンリンケントコトンという名前があります。

 

女の子も水玉。十和田のハナコちゃんです。これで全8彫刻。

 

広場の向こうには巨大な白い彫刻、その名もゴースト。私はムーミンの登場人物を思い出したんだけど(よく知らないので調べて見るとニョロニョロでした)

 

ゴーストは、向かいの建物に映っているのも発見しました。そう。この建物こそが十和田市現代美術館です。

 

アート広場から見た十和田市現代美術館。入館時刻までわずか10分ほど間に合いませんでした。昨年だけでなく何度も計画しては頓挫していたこの場所に、ようやく来られました。感無量。

 

美術館の外にある作品がいくつか見られます。赤い巨大な蟻はアッタ。そして、建物内に見える六角形は光の端という作品。内部から見ると、歩道の桜の1本をちょうど額縁に入れたように見せる配置のようです。

 

フラワー・ホース。十和田と馬の関わりや四季折々駒街道を彩る花々などを象徴した作品で、5.5mもの大きなモニュメントです。

 

この特徴的な目の女の子はもちろん奈良美智の作品、夜露四苦ガール2012。隣の面の風景画はオクリア。りんごの木をモチーフにしています。違うアーティストの作品でもうまくマッチしていて素敵。

 

手前にもりんごのオブジェ。やっぱり青森、ですよね。

 

内部を除き見れば、チケット売場の床もゾボップというカラフルな作品。

 

人形がずらりと連なって下がっているコーズ・アンド・エフェクト

 

直島で現代アートに触れたおかげで、こういった作品もずいぶん楽しめるようになりました。ほかにもアデレードで見た赤い糸を用いる塩田千春の作品や、4m近くもある巨大なスタンディング・ウーマンなど、見たい作品がいくつもありました。

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いつかは訪れたかったとはいえ、アートに造詣が深いわけでもない私がわざわざ足を運んでも、期待外れかもしれないという気もしていました。でも、なんのなんの!いつかきっと再訪するぞと誓ったぐらい魅力的な空間でした。青森には青森県立美術館もあり、こちらも先の奈良美智をはじめ、棟方志功寺山修司など青森出身のアーティストを中心に、シャガールマチスピカソの作品までも所蔵する芸術の宝庫の県。ただ、中心部からはちょっと離れているので、旅程を組みにくいのが難点。三内丸山遺跡に隣接しているから、それとセットかな。

 

十和田市現代美術館前からは事前にタクシーを手配していました。十和田市内で流しのタクシーは1台も見かけなかったので、予約は必須でしょう。定額タクシーのサービスがあり、十和田市現代美術館あたりからは5千円(2022.5月現在)空港連絡バスを利用すると乗り継ぎが必要なので、むしろ割安かもしれません。三沢空港へは車で30分。信号もほとんどないので、体感ではかなり遠く感じます。

 

民共用の小さい空港ですが、思ったよりもお土産物屋さんは広め。

 

ゲートはひとつ。JALに割り当てられた枠は1日7便で、東京4便、札幌2便、大阪1便です。

 

昼食を食べ損ねた私たち。ひとつだけ残っている鯖押し寿し(1,300円)を見つけました。酢〆、梅シソ、炙りの3種が入っていて、これが美味しいの!!!八戸前沖鯖はブランド化しようと頑張っているようです。帰宅後、取り寄せしようと思ったぐらいなのだけど、賞味期限が到着日の翌日までというのが、これからの季節はちょっと心配かな。

 

 

お土産編

時間がないと焦っているのに、津軽ねぷた村の近くにあった津軽塗の源兵衛で買った帆布のトート2,970円。津軽塗にはなんにも関係ないけど(汗

 

弘前駅前ではこのふたつ。りんごがゴロゴロ(560円)は粉っぽさがあって期待外れ。らぷる(108円)はりんごの果肉がよく効いていて美味しい。昼食を食べ損ねた奥入瀬渓流で食べ終えてしまったので、もっと買っておけばよかったと思ったよ。ばら売りの方が安かったりするので要注意(笑

 

ラッセで買ったほたて十万石(780円)。こちらも奥入瀬渓流で食べたもの。中のマヨネーズとの相性も良くて気に入ったのに、三沢空港ではこの手のものに出会えなかったな~

 

ワ・ラッセで買った日本酒、七戸町㈱森田庄兵衛純米吟醸 駒泉 サーモン(1,650円)は、日本海深浦サーモンに合わせて美味しいお酒を、というコンセプトで作られたもの。冷暗保管と書いてあったので生酒かと思ってたら違ったのが残念。でも、奥入瀬渓流でのお供に活躍したよ(笑

右はA-FACTORYで醸造しているシードル(935円)。7%の辛口ならいけるかな?買ってみたら、キリリとしてて大当たり。青森県産のふじとジョナゴールだけを使ったもの。

 

A-FACTORYではほたての正直(972円)鯖のパストラミ(410円)鯖のスモーク(410円)

ほたては冷凍品で自然解凍して食べるのだけど、あ、冷凍もイケるんだという感動の一品。パストラミはそれぞれふつうに美味しい。

 

あおもり林檎セミドライ(270円)青森りんごあめ(432円)青森にんにくラーメン(648円)。にんにくラーメンはニンニクの風味が効いていていました。

 

そしてなんといってもこちら。青森市役所地下にあるアウガ新鮮市場で買ったメバチマグロの中トロ(2,200円→値引で1,800円)。半分に切ってもらっています。漬け丼にしたり、ガーリックでさっと焼いたりして楽しみました。

 

しまほっけ(800円)は巨大だったので2日に分けて食べました。脂がのっていてとても美味しかったけど、よく見るとアメリカ産と書いてありました(笑

 

期待外れだったのが北寄貝(600円)。湯がき過ぎなのか、ゴムっぽかったのが残念。

 

三沢空港青森りんごキャンディ(216円)と、焼山売店で買った焼ばらのり(500円)。のりは青のりみたいに使えるかと思っていたら全然ばらばらにならない。汁物に入れよと書いてあったわ。

 

青森のホテルは目ぼしいところがないのが難だけど、秘湯好きならより楽しめるかも。次回行くなら、十和田湖現代美術館を堪能して、八戸グルメを楽しみたいな。

以上、とても充実したいい旅行となりました。