連れられて行くうちに、やがて年に一度は海外旅行をしよう!
飛行機嫌いのままでしたが、そう思うようになりました。
フリープランの経験はあっても、これまでは自分で行先を選んだわけではない。
でも、せっかく行くなら、行きたいところを選ぼう!
それは、長男が大学生となり下宿するようになったため、娘ひとりを置いて出るのがためらわれると同時に、長男の分の旅費が浮くことになったこと。しかもその娘が英語好きだったことにも後押しされました。
グアムでは、マリンスポーツをしない私たちに「ゆったり」は向かないということに気づかされました。いや・・・正確にはチャレンジしたんです。
ちょうど美容院へ行ったときに担当者がグアム旅行のアクティビティを企画して好評だったという話を聞いたところだったので、バナナボートとパラセーリングを手配して出掛け、楽しみにしていました。
それが、バナナボートは猛スピードでかっ飛ばし、滔々と水を湛える青い海の前に全員が恐怖で凍り付き、チャレンジする出鼻を完全にくじかれてしまいました。
真っ青な海。恐ろしいほどの美しさが逆に怖かったうえに、予期せぬ猛スピード。たぶん、誰かを落とすまで走り続ける予定だったのでしょう。
はじめは歓喜の声だったのに、最後は全員、必死の形相でしがみついていました
もう海には入りたくないと、あとの2日はショッピングに出掛けました。
でも、グアムは小さな島。ブランド物にも興味がないし、観光する場所がなければ、ぼーっとするしかありません。なにもこんなところまできて、ホテルでごろごろしていなくても。
これで、私たちに 南の島の選択肢はなくなりました 。
それまでは、空港からの移動がネックだったんです。空港は中心部へどうやって行けばいいのか見当もついていませんでした。タクシーはぼったくられそうで避けたいけど、だったらほかにどんな方法があるか調べもしてこなかったのです。
こうして空港からの移動をクリアできたことは大きな自信となりました。
新婚旅行のときにも来たガスタウンも鮮明に記憶にありました。
ここでは、ショッピングがしたいという娘と別れ、私は1人で川を渡ってバスに乗り、できたばかりのキャピラノ渓谷を訪れています。
私はこういったプチアドベンチャーが好きで、グアムでのバナナボートも私の提案でしたが、娘はコスメ好きなので趣味が分かれます。ホテルへ戻って私が大興奮で写真を見せても、「一緒に行ってても怖くて渡れなかったわ~」と笑われました。でも、私はいまでもテレビでキャピラノ渓谷を見ることがあると、同じ景色を共有できなかったことを残念に思ってしまいます。
大好きだったのが、市場見学。
申し込んだフリープランにはフィッシャーマンズワーフでシーフード料理を食べられる特典があって、特大のロブスターなど魚介類を満喫できました。あまりの豪勢さに、通る人たちが口々に声をかけてくるのが恥ずかしかったなぁ。
市場はその都市の特徴がよく出ているように思います。大好きなイタリアンの食材!
でも、このころは、食事はレストランと考えていたので、大好きなチーズもオリーブも、買って帰ってホテルで食べる!という発想はありませんでした。
ここではチョコレートも買いました 。
ただ、娘がいたおかげで、きちんとしたレストランでの食事も気兼ねなくすることができました。レストランで食べるというたったそれだけの経験も、その後、話せなくても入れる自信につながりました。
これが最後の旅行社を通した旅行でした。