年末の旅行を個人手配でしようと思い立ったのは、その年の9月末。ツアーの場合、何時に出発するか何時に到着するかとても幅があるし、トランジットの所要時間も不明ですなので、下手をすると出発日と到着日で2日間も無駄にすることにさえなります。
近づくその年の年末年始は9連休でした。目一杯使えば、ヨーロッパにも行けるかもしれない、そう思うとじっとはしていられません。
行先は、すぐに決まりました。
イタリア人かというぐらいイタリアン好きなので、全員一致でイタリア。寒くて日は短いけれど、ヨーロッパに行けるのなら!しかもイタリアへ行けるなら!
訪問都市は非常に迷いました。
このときは、海外航空券もホテルもH.I.Sで予約しました。
初めてのヨーロッパは、さすがに歴史の街でした。建造物の重厚さは、やはりカナダとは違います。あぁ、ヨーロッパなのだ・・・!直立に立つ壁、狭い路地。
それこそ川の流れにも心を奪われ、歩くだけで感動していました。
オレンジの屋根のドゥオモに登り・・・
ドゥオモの中はこんな階段をじゃんじゃん上ったのが面白かったです。まさにドームの上を歩いている感じ。
早朝には市場へ行きました。
思ったより寒くはなく、イタリアンも満喫しました。
たまたま入ったレストランも素敵で、ジビエ料理をおいしくいただきました。
ヨーロッパで電車に乗る場合、改札がないことが多いのですが、
切符を使用済みにするために、
自分でホームにある機械にタッチ
しておかなければならないのです。それを知らずに乗車してしまっていたのですが、知らなくても罰金を受けることも多いそうです。
ピサの斜塔近辺は、リが多いということで警戒し、怪しい人を見つけたら合図しようということになりました。日本人観光客も多いのでスリと言えば気づいてしまうかもしれないので、
スリらしき人を見つけたら「メロン」と呼ぶ
ことにしました。この笑える隠語は今でも使っています。
ピサの斜塔はなんということはないただの斜塔とも言えます。でも、百聞は一見にしかず。登るにはチケット予約で1時間ほど待ちましたが、傾いた塔の中をぐるぐる降りる。とても心に残りました。
行きの電車は、まだ早かったせいかガラガラだったのに帰りは超満員で、1時間デッキに立って戻る羽目になりました。
翌日が、ベネチアへの移動の日でした。
ピサへと同じく券売機で買えると思っていたら、窓口で購入するしかありませんでした。しかも長蛇の列。予定していた出発時刻まで20分ほど。娘が購入し終わったのは出発間際で走って乗りましたが、これを逃すと1時間以上待たなければならなかったはずです。ただ、2等は売切れで娘は1等を購入していました。
交通費嫌いの私が、7,000円!!!
でも、事前予約などこのときは想像だにしていませんでした。
ベネチアは、再訪したいぐらい大好きな街です。季節柄もあってさらに陰鬱な感じはあったのですが、人が行き交うのも困難なほどの狭い狭い路地。