この日は、まず外れにあるバチカン市国から廻ろうということになりました。
でも、日の出が7時半と遅いせいもあって、出発も遅れ気味。
オッタビアーノ・サン・ピエトロ駅に着くと、向こうに長蛇の列が見えます。
バチカン博物館へ行く予定はなかったので真偽のほどはわかりませんが、どうやらその入場口の雰囲気?
そこを通り過ぎて、手荷物検査を並んでバチカン市国へと入りました。
ところがですね・・・ご覧いただけるでしょうか。
サン・ピエトロ広場に多くの椅子が並べられていて、大聖堂の前には何やら壇上があるんです。
クープラへ上りたかったのですが、そこがどこかもわからないし、見当をつけて行ってみても、立ち入り禁止だらけ。右手の通路から入っていく人たちがいて、結婚式とおぼしきウエディングドレスのカップルを何組も見たのですが、なにやら招待状がないとだめらしい。
なんにせよ、言葉がわからないので時間の無駄だという結論に。
明日、再訪することにして、他を観光することにしました。
運良くもうすぐ開館の9時でした。でも、ローマカードでの入場無料は2ヶ所しかありません。この中は武器博物館なので、止めておこうと思ったのが運のつきだったのでした・・・
サンタンジェロ橋を渡り、ナヴォーナ広場へ向かいました。
ここには市場が広がっていると思ってきたのですが、噴水があるのみ。人気はほとんどないのは、時間が早い?年末のせい?
実は広場を勘違いしていました。ここは4つの噴水が有名な場所で、彫刻家ベルリーニのこれは・・・ ムーア人の噴水ですかね?
仕方がないのでパンテオンへ。
ローマの道はまっすぐではないので、地図を見ていてもなかなかうまくたどり着けません。すぐ近くのはずなのに?
辿り着いたパンテオンは寒~い場所に建っていました。
晴天なのに、日が当たらないところは本当に寒いのです。
パンテオンに面した広場は日が当たっているので、皆、暖を取っている感じ。
中に入ると天井は円形窓。果たして雨が降るとどうなるんでしょう?ガラスが入っている?それとも空洞?
神殿だったここは、のちに国の功労者を祀る記念堂になったそうです。
主祭壇
画家 ラファエロの墓
パンテオン近くのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会
パイプオルガンが左右にあります。
ここからが大変でした。
ひとまず順調に進んできたはずでしたが、もう1ヶ所無料で入れる美術館や博物館をどこにするか?
せこくも、入場料が高くて評判のいいところと目論んで、ドーリア・パンフィーリ美術館を目指しました。
ところが、探しても探しても見当たらないのです。
目印のはずのヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世記念堂を前にしてもなし。
後ろへ回ってカンピトリオの丘へのこんな階段を上っても見つからない。
仕方がないので向こうを眺めると遺跡が見えますが、どうしても美術館は分かりません。
やっと見つけたと思ったら、単に入口がどの通りに面しているかの差で、最初に目論んでいた場所で合っていたのだけど、そこはローマカードが使えなかった・・・
仕方がないのでいちばん近いところへ入ろうということになって行ってみたら、さきほどカンピトリオの丘から見えてた上の画像の遺跡、フォリ・インペリアリ博物館でした。ここだったら、外からでも充分見えてたのに。 でも、目的のひとつはトイレ休憩もありました。
ところが、噂に聞く便座のないトイレに初めて遭遇したのがここでした。何もかもツイてない。これなら、最初のサンタンジェロ城に入っておくべきだった(涙
遺跡からまっすぐ見ると、迷子になっていたカンピトリオの丘で、右の白い建物が、ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世記念堂の左側面です。
まったく・・・上ったり下りたり、なにしてたんだろ。
博物館で興味深かったのがオリーブの壺。当時から輸出品だったんですね。
こんな時代からイタリアでは使われていたなんて、そりゃ、食文化に根付いていて当然です。
ここで11時半でしたが、すっかり疲れてしまいました。
今日は残りトレビの泉さえ見られたらOKと決め、ランチにします。