英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【中国地方横断 山口】1日目-1 岩国駅~錦帯橋~岩国城

2016年(平成28年)10月21日(金)
 
今回の旅行は山口から入って広島で1泊、翌日に岡山へ移動して娘と倉敷で落ち合う予定です。山口県を訪れるのは初めて。国内で足を踏み入れていない都道府県はそう多くないのですが、そのひとつ。
 
山口県の外れではありますが、錦帯橋は有名な観光地。こんな場所にあるとはまったく知りませんでした。宇野千代が生まれたところということも到着してから知りました。
 
岩国駅から錦帯橋行きのバスは日に5便ほどのいちすけ号に当たりました。

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明治42年から昭和4年まで市内を走っていた路面電車をイメージに、平成10年から運行しているバスです。この路面電車の設計者は岩国市出身で現在の東芝の創設者、藤岡市助。その人の名にちなんでいちすけ号と名付けられています。
 
山口県は優秀な人を多数輩出していますが、日本にエジソンとも呼ばれたこの人は、1890年(明治23年)日本初のエレベーターを浅草凌雲閣に設置しています。 高所からの眺めをウリにした望楼建築ですが、12階というのはさぞかし高かったことでしょう。ただ、1923年(大正12年)関東大震災で8階以上が崩壊し12~3人が即死。陸軍により爆破解体されたそうです。

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   (wikiより)
 
いちすけ号、レトロですよね。

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中はもっとレトロ感満載です。

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狭い昔ながらの町を通って、錦帯橋へ向かっていきます。
途中、岩国にのみ生息するというシロヘビ観覧施設であるシロヘビ神社を通過。アオダイショウの突然変異だそうです。
 
20分ほどで錦帯橋に到着しました。宮島へ向かう電車のことを考えると、滞在時間は1時間半か2時間半。できればロープウェーで岩国城まで行って戻りたいところです。
 
バスを降りるとすぐに錦帯橋です。 錦帯橋は渡橋料が300円かかりますが、20年ごとに架け替えるそうなので、その資金になります。

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ロープウェー往復と岩国城のセット料金は940円でした。チケット売場には、岩国城往復で1時間半のモデルコースが掲載されていました。配布されたマップには2時間半の散策モデルコースが載っていたので、 電車の時間を考慮した案内なのだろうと思いました。
1時間半で往復できるならセット料金がいいと思いそちらを購入。ツアーバスはまだわずかしか到着しておらず、人の少ない錦帯橋を渡りました。 

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今の橋は2001年(平成13年)から2004年(平成15年)にかけて行われた平成の架替事業のあとのものです。五連の構造は世界的にもまれだそうです。f:id:fuwari-x:20211027122019j:plain
  
左の山の上に、岩国城が見えます。1962年(昭和37年)に再建されたそうですが、このお城は幕府の一国一城令により建築よりわずか7年で取り壊されています。そのとき、なんと石垣まで破却させられたんだそうです。 
 
橋の丸みのある頂上部分には段がありません。上がるときは気になりませんが、下りは突然階段が始まるので気をつけていないと突っかかってしまいます。 
なるほど日本三名橋、美しい姿をしています。錦川は何度も洪水で荒れたとは思えないほど静かに流れていました。
  
 
錦帯橋を渡ると、岩国藩家老香川氏の表門である香川家長屋門を通り、吉香公園へ続きます。
今もお住まいの方がいらっしゃるそうで、門をくぐったところまでしか入れません。1693年建立だそうですが、趣のある武家屋敷の構えですね。
  
続く吉香公園は旧岩国藩主吉川家の居館跡で、日本の桜の名所100選にも選定されています。 
 
隣には目加田家住宅。中流武家屋敷だそうです。

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玄関を入るとすぐに階段がすぐに見えます。錦川の氾濫に備え2階建ての住宅が多かったそうですが、正面から見ると平屋、裏へ回ると2階建てとわかるようになっています。  
  
 
裏へ回ると2階の窓があるのがわかります。 

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ロープウェー乗り場はここからすぐ。20分ごとの運行です。

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岩国城へはロープウェイ駅から歩いて10分ぐらい。車の通れる道と山道とがあります。山道の方を歩くと、取り壊しによって崩落の危険があり破却をまぬかれたという、岩国城の石垣が残っている場所がありました。

 
岩国城の中は日本の名城、名橋が写真で紹介してあり、刀の数々も展示されていました。他には何もありませんが、日本各地のお城や橋の写真は興味深いものがありました。
  
お城から見下ろすと錦帯橋や町並みが見えます。
曇り空でしたが、晴れていれば岩国空港も見えるようです。  
  
岩国空港は2012年(平成24年)から日本初の軍民共用空港としての利用が始まり、全日空が羽田へ1日5便、今年の3月からは那覇へ1便を飛ばしています。 
 
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