錦帯橋から岩国駅へは、予定していたバスよりも1本早く乗ることができました。すでに「いちすけ号」は待機しており待っていれば乗ることはできましたが、それだと乗り継ぎ時間が短かったので、先のバスで岩国駅へ戻ることにしました。
岩国から宮島口までは23分。広島から宮島口よりも近いのです。宮島口からのフェリーは180円という安さで、生活用のフェリーであることがよくわかります。
宮島口からフェリー乗り場までにうえのというあなごめし弁当の店があります。どこで見かけても評価の高いお店で、ぜひとも味わいたかったのですが、混んでいるのと、やはり広島に来れば牡蠣が第一優先ということで、帰りにお弁当を買って帰ることにし、とにかく宮島へ渡ることにしました。でも、うえのの前を通ると大混雑。よい匂いがしてきて、よっぽど食べて行こうかと思いました。
フェリーで10分。厳島神社の鳥居が見えてきました。
ランチは事前に調べた店のうち、感じの良かった牡蠣屋に入ることにしました。
ワインの種類が豊富で、これ以外に1枚びっしりワインリストがありました。
頼んだのは裏メニューの牡蠣屋定食。メニューには載っていませんが、牡蠣尽くしの定食です。
まず出てきたのが、店先で焼いていた焼き牡蠣。
続いてがこちらのお膳。
かきめしから時計回りに、牡蠣のオイル漬け、カキフライ、牡蠣入り赤出し、牡蠣の佃煮。
どれも美味しかったです。
近ごろ揚げ物はあまり受付けないので3個はちょっと多かったのですが、大満足の牡蠣尽くし。ここのメニューのうち、牡蠣グラタンを除くすべてをいただくことができました。特に牡蠣のオイル漬けは酒の肴に最適。これだけ食べると、動けないぐらいお腹いっぱいです。
アルコールはワインも魅力的でしたが、弥山も予定していたのでビールのあと雨後の月 生原酒をいただきました。ちょっとあっさり目のお酒でしたが、しっかりアルコール度数は18度。お腹いっぱいでヨタヨタ。
厳島神社を横目にロープウェー乗り場へ向かいます。定員28名のバスの無料送迎もありましたが、すでに定員オーバー。バス乗り場のそばの店、チケットはココだよ!とおじさんが往復券を売っていました。 1,800円也。
とにかくまずは急ごうと、紅葉谷公園を抜けロープウェー乗り場へ歩きました。当然そこでも往復チケットは売っていましたが、先ほどのお店での販売は混雑回避のためだったのでしょうか。
紅葉谷駅からまずは8人乗りの循環式ロープウェーに乗ります。 約1分間隔で運行。だいたい6人ずつ乗って約10分で榧谷駅に到着します。
眼下に瀬戸内海。右の方の海に牡蠣筏が見えます。対岸は宮島口方向。
榧谷駅で次は交走式のロープウェイ。こちらは30人乗りで本来15分間隔での運行ですが、この日は混んでいたので頻繁に運航していました。
約4分で終点の獅子岩駅到着です。
獅子岩駅到着。
出入口の右に杖がありました。弥山山頂までの貸し出しです。
弥山の案内図
TBS世界遺産をはじめ、弥山は何度か紹介されていたのを見ていたので、ざっと予習できています。 片道30分ほどで上れ、ローヒールの人もいたぐらいのんびり上れる山です。海外からの旅行客も大勢いました。
20分ほどで弥山本堂
そばに弘法大師・空海が剣闘士の役目を終えたあと修行したときに焚いたまま、1200年も消えずに燃え続けている消えずの火を守る霊火塔もあります。
消えないということから、恋人たちの聖地として認定されているそうです。
鬼の神様を祀っているという珍しいお堂三鬼堂
さらに10分ほどでくぐり岩を通って山頂到着です。
山頂からは、島々をはじめ四国まで見渡すことができます。あいにくの曇り空でしたが、涼しくて助かりました。それでも、少し汗ばむぐらいなので、これぐらいの季節でないと木陰もなくて大変かもしれません。
帰り、干満岩といって、岩に穴が開いていてその中にある水が、潮の満ち干きに合わせて水位が変わると言われる岩穴があったのですが、どっかり腰を据えている人がいたので写真を撮りそびれてしまいました。この水、山の上にありながら、海水なのだそうです。大きな岩に10cmほどの小さな岩穴があり、確かに水が湛えられていました。
下りはそろそろ混雑の時間でしたが、そう長く待つことなく下まで降りることができました。紅葉谷公園を抜けるとき、この公園でお弁当を食べていたら鹿に食べられそうになった遠い昔の記憶が呼び起されました。
さて。残すは厳島神社。時刻は16時近くになっていました。
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