ところで、このカレル橋はヴルタヴァ川に架かっているのですが、
私、まったく知りませんでした。
ヴルタヴァ(Vltava) チェコ語 = モルダウ(Moldau) ドイツ語
まったく、何をしに行ってるんでしょうね。
歌いたかったじゃありませんか。
川のそばにこんな天窓の家がありました。
天窓ですが、見えますか?
明かりも取れそうにないですが、寒さ対策なんでしょうかね?
カレル橋を渡ったところにも橋塔があり、娘はそこに上りたいと言っていました。
でも、とにもかくにも今日はプラハ城。
ただまだ時間も早かったので、まずストラホフ修道院へ向かおうということになりました。
橋塔のあいだに見える緑の屋根を持っているのは、これまた聖ミクラーシュ教会。
どちらも同じ建築家の設計だそうです。
そばを通ると先ほどの緑のドームが建物に隠れて見えます。
フレスコ画が立派なのだそうですが、教会はなぜか今回いくつも見ていません。
教会のそばを通るネルドヴァ通りをひたすら登っていきます。
ここは大使館通りのようで、いくつかの国の国旗が掲げられていました。
ルーマニア大使館
緑が白っぽく見えるのがお分かりいただけるでしょうか。
一面、霜が降りているんです。もしかすると霧氷かもしれません。
修道院まで到着してから見下ろすと、こんな感じ。
雪はないものの空気まで凍るような、そんな寒さでした。
石畳を歩いていると足元から冷気が伝わってきてブーツを突き抜けて凍りそうなほど。
修道院の見どころは、図書館です。
スイスへ行ったとき、ザンクトガレンの修道院図書館見たさに、
チューリッヒから電車で1時間ほど向こうへ足をのばしたのですが、
中へ入ったとき、感動のあまり涙が溢れてきたことがあります。
図書館と言われれば見たい!
でも、相棒たちは興味なし。
行っておいで、待ってるから。
ほかのことなら私も諦めますが、図書館は諦められません。
正面の白い建物は修道院。
図書館は左の肌色のほうの建物です。
私だけ、中に入ることにしました。
入場料100CZK+写真撮影料50CZK(計700円)
写真撮影者は別途料金が必要です。
階段を上がると、ひとつ目のドア。
さらに上がると、先ほどと同じタイプのドアと、もうひとつ右手にドア。
これ以上進めないので、どちらかに入れるはず。
おずおずと片側のドアを開けると、係の女性。
チェコ人って、レストランでもそうでしたが本当に無愛想なんです。
怖い顔をして睨まれて、入っていいのかどうか戸惑うほど。
手招きされて、ここが入口かとわかったので、さらに先へ進もうとすると、
えらい剣幕で怒ってる。
チケットも渡さずに入るなんて、抜けてるわよねぇ、あなた
でも、つられて笑った私の服の上に、撮影者とわかるようにシールを貼り、
さぁ行っておいでと背中を押してくれました。
この図書館もまた感動もの。
日本人女性の3人組が中で説明を受けていたので、事前予約をすればそれも可能なのでしょう。
廊下には展示物もありましたが、待たせている私はあまりゆっくりできません。
先にあるのが【哲学の間】。クルミ材を利用した重厚感のある書架。
廊下を先へ行くと、次が【神学の間】
こちらは天井の漆喰の細工が素晴らしい
零下の外にいつまでも待たせておくわけにもいかず、所要時間10分足らずで泣く泣く退出し、
めちゃ良かった~ 絶対見てきて~
そう言ったところ、娘がニカニカ笑って一言。
絶対そう言って出てくると思ってた
そこまで見ようと思わないのに無理強いすることもなく、プラハ城へ向かいました。