英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

プラハ3日目-1 ヴァーツラフ広場~モルダウ川


翌朝、そういえば新市街地のヴァーツラフ広場へは行っていないことに気づきました。
この広場はソ連からの独立運動プラハの春」や、
ソ連崩壊によるビロード革命など、数々の歴史的事件の舞台となっています。

さらにこの近くに国立オペラ座があり、ここで今夜何やらチケットを取ったらしい。
考えてみれば、こんな格好で行けるところなのか?

ともあれ、下見も兼ねて向かいました。



共和国広場のそばにある市民会館、1911年建造、2人の建築家の合作です。
ガラスドームのスメタナ・ホールや内部装飾が見事なアール・ヌーヴォ建築の傑作。
ちょうどこの1階に見える場所にレストランがあるのですが、この翌日にディナーで入りました。































すぐ左側には火薬塔。


15世紀後半造のゴシック様式の塔で、壁面にボヘミアの君主や守護神の像が飾られています
17世紀には火薬庫として使用、上は展望台になっています。



朝8時半の写真ですが、日の出は8時。
建物も確かに暗いのですが、晴天なのに、まだ薄暗さが残っています。



スメタナホールと火薬庫の位置関係はこんな感じ




15分ほどでヴァーツラフ広場に到着しました


正面は国立博物館なのですが、改築中で長期閉館しています。



近づいていくと、聖ヴァーツラフ騎馬像。




このあたりはホテルやデパート、スーパーやファーストフードなどが並び、若者の多い場所です。
でも、この時間はまだ早く、気配なし。

隣の国立オペラ座もチェック
 (ココ、重要)



プラハの春の折にはデモ隊で埋め尽くしたそうですが、どんなにかすごいことだったでしょう。

この近くに共産主義博物館があり、古いソ連を懐かしむような、
めったにみられない共産主義関連の施設なので、見学しようと思っていました。
モスクワオリンピックのマスコットやマトリョーシカのパロディーも多く、
大きなレーニン銅像やら、当時のポスターや、家具、バイク、指令室の再現など、
その頃の暮らしを想像させられる博物館だそうです。

でも、まだ開館には時間があったので、
娘が上がりたがっていた、カレル橋塔へ向かうことにしました。
広場の突き当りを左へ行くと、ヴルタヴァ川の方向です。




ヴルタヴァ川まで来ると、傍らに立派な劇場が建っていました。
もしやこれは、国民劇場
 (ここも重要)





国立オペラ座はドイツ語で上演される劇場です。
一方、この国民劇場はオーストリア帝国の一部だった時代、一段低く見られていたチェコ人が、
チェコ語で上演できる劇場がほしいと熱望し、市民の寄付によって建てらています。

スメタナチェコ人でありながらドイツ語を話し、チェコ語はのちに学んだということで、
【わが祖国】の第2曲、「モルダウ」も「ヴルタヴァ」ではないのです。

母国語も許されていなかった時代があったチェコ人にとって、この国民劇場は民族の誇りなのです。


振り向くと樹氷で真っ白なペトシーン公園。






























レギー橋からは、プラハ城、カレル橋がきれいに見えました。






























しんと凍るような空気が、風景をより美しく見せているように思います。






























とても寒かったのですが、ここからの景色には心奪われました。
冬の早朝ならではですね。




レギー橋を渡ります。




対岸の美しい建物も透き通った空気に映えます。































対岸を川沿いに歩いていると、奇妙な彫刻に出くわしました。
【Crawling Babies】とありましたが、いったいなに



観光客が解説を聞いていましたが、David Černý氏の彫刻。
顔がないのは成長性のない共産主義を揶揄しているとか。


巨大さが隣に歩く人でわかります。全部で三体ありました。



長く見るには、不気味な印象の彫刻でした。

この赤ちゃん、ビルを上っているバージョンもあります。
David Černý氏のHPではその他の作品も載っていますが、あまり品のあるタイプではなさそうな。