王宮の丘を下っていくと、対岸に国会議事堂が見えました。
この距離でもまだ靄がかかってすっきりしません。
国会議事堂へは、宿泊先のホテルから地下鉄で行くと2度の乗り換えで4駅目。
トラムだと5駅のところにあるので、徒歩では無理だと思っていました。
でも、ドナウ川沿いまで下りてくると、近くに見えます。
国会議事堂へ行くなら左、鎖橋だと右なので、ホテルに近い鎖橋の方へ向かいました。
王宮側のブダ地区とペスト地区のあいだを流れるドナウ川。
何度も橋の建設を試みましたが、厳冬のブダペスト、冬季になると氷が押し寄せ、恒常的な橋は作れなかったのだそうです。
19世紀、父危篤の報を受け取るも、すぐに対岸へ渡れなかったセーチェーニ伯爵は、本格的に橋の建設に取り掛かることにしました。
錬鉄製のチェーンを使ったこのつり橋は、伯爵の名を取って名づけられています。
鎖橋直前で、トラムが出てきました。
逆光だったので真っ暗ですが、まだ14時過ぎです。
漁夫の砦からここまでわずか10分。
王宮へ上るケーブルカーが見えました。
ブダペストでの交通は24時間券やグループ券などの選択肢がありました。
でも、このケーブルカーは別料金で、少し高かった記憶があったので、
空港からの乗継乗車券を使い、地下鉄で最寄駅へ向かったのでした。
今、調べると片道1,000HUF(410円)。
10分で降りられるぐらいの丘、やはり乗る必要はなかったかな。
ぐるりとまわると、先ほどのトラムの線路が見えました。
どう説明すればいいんでしょう。
川沿いをまっすぐ走り、橋が見えたら50mほど半円を描くようにと陸地側へ地下を通って迂回し、また地上に出て川沿いへ戻っていきます。
セーチェーニ鎖橋をちょっと渡っていったところ。
なかなか、しぶい造りの橋ですよね。
鎖橋も中央径間が破壊されています。
到着したときに霧氷で真っ白だったゲッレールトの丘が見えます。
橋は3番目にドナウ川に架かったエルジェーベト橋です。
渡り終えて振り返ると、丘の右手にマーチャーシュ教会の尖塔が右にちらりと見えます。
ここからブダペスト随一の繁華街ヴァーツィ通りへ向かいます。
街歩きの目的はワインの調達。
これまでブラブラしてきた中にスーパーはありませんでした。
どこへ行けばあるんだろう?
ぶらりと入った街の教会は、聖ミカエル教会。
佇まいは質素ですが、落ち着く場所でした。
そこからすぐにスーパーPrímaを見つけました。
ここはホテルからも近く、何度も活用しました。
特にワインが充実していて、地下はずらりとワインが並んでいます。
これはほんの一角。ワイン数本とビール、ハチミツなどを購入しました。
鎖橋から見えたエルジェーベト橋近くの日没の風景。
街灯のすぐ右の凹んで見えるところに、日が沈んでいくところでした。
早朝から出ずっぱりで疲れた娘が昼寝がしたいと言うので、ホテルへ戻りました。
部屋でガイドブックを見ていると、スーパーは市場の地下にもあることが判明したので、相棒と私はディナーの場所を探しがてら、また市場へ行くことにしました。