2017年(平成29年)3月18日(土)
前回記事はこちら。
交通費は嫌いだけど、仕方ないので新幹線に乗ることにしました。所要時間は40分なので、角館で何かを観ようと思うなら、早すぎても開いていないのでダメ。8時25分発を予定しました。
そのまえにまず、朝ご飯。できるなら秋田市民市場で食べようと思っていました。回転寿司屋さんもあるのですが、そちらは11時から。事前調査によると、海鮮丼を出す店が7時から開いているはず。でも、市場へ行ってみるとそこも開いていませんでした。仕方がないので市場内をぐるりと回って、思わず買ったのがいぶりがっこ。
数枚食べたあとですが、やわらかくて、やみつきの味。
時間も迫り、めぼしいお食事処も朝からは見込めないので朝ご飯は断念しようと思ったのですが、そうすると昼ご飯を食べすぎて、晩ご飯が美味しくなくなってしまうかも。
ということで、駅弁を購入しました。早くも売り切れ続出で、残っていた中からふたつ。
駅ビルの石川酒店で、しっかり日本酒もGET!
これ、活性にごり酒なんです。ワタクシ、この活性ってのが大好き!
さすがは秋田。日本酒が豊富ですね。よりどりみどり。
プラスチックのカップも10円で置いていました。これで飲める!
準備万端。新幹線の乗車券は自動券売機で購入し、ホームへ降りようとしたところ、全席指定と書いてあるではないですか。何も考えず自由席を購入したのですが、秋田新幹線での自由席は「立ち席」。
急いで駅員さんに聞いてみると、
「今日は満席なので、もう座席はありません。
角館まででしたら立ち席でじゅーぶんです。
出発間際まで待って空いていたら、その席に座っていただいて結構です」
わかるような、わからないような説明でした。とにかく、ホームへ降りましょう。
あの山々はどこだろう?太平山?
駅周辺で雪は見ませんでしたが、山はまだまだ冬の様相。このしんと張りつめた感じ、すんごい好きです~
秋田新幹線は初めて。ながーい顔ですね~
横から撮りたかったのですが、この長い顔を撮るには、ホームの柱が邪魔でした。
馴染みのない秋田新幹線でしたがもう開通20周年なんですって。知らなんだ~
一応、グリーン車も先頭車両にありまして、その後ろの車両に空席が多かったので、とにかく空いている席に座ってみました。
出発間際。まさに飛び乗ってきた人がいました。ご友人と待ち合わせていたようで「とにかく切符を買ってくる」と立ちましたが、在来線と同じ線を使っている秋田新幹線、切符を買わなくても乗れるんでしょうか?
あとでその人が駅員さんに説明を受けていたのを聞いてみると、要するに、盛岡から先が満席なんだそうです。
東海道新幹線・山陽新幹線などでは、京都で乗客が降りたとしても、同じ席を京都からまた違う人が座るということを見てきました。でも、秋田新幹線ではそういうシステムをとっていないようで、駅員さんの持っている機械でも、3駅先の空席しかわからないんだそうです。いくつか空いている席をレクチャーしていましたが、しっかり私の斜め前の席は3駅先まで空いていると言っているのを聞いていました。
さすがは秋田。冷えていてもお米は美味しいですね~
お肉は、ま、こんなものかという程度でしたが、煮物はなかなかいい味付けでした。
日本酒の方は、もうめちゃくちゃ美味しかったです。シュワ~っとくるのもいいし、にごりなのに辛口ですっきりしているのも良し。もう大ファンです。
中にぺらっぺらの料金後納郵便のはがきが入っておりまして、ご意見頂戴とありましたので、目一杯書きました。私がひいきにしている百貨店の酒売り場に販売攻勢かけてくださいませ、と。再会できたら大感激だろうなぁ~
朝っぱらなので2杯で我慢しまして、大曲駅。
自分が座るはずの席に誰かがいて、退いてもらうのって嫌ですよね。妙に温かい座席も嫌ですよね。だから、念のために空いているのが確実な斜め前の席に移動しました。
これ、正解でした。大曲駅から乗ってきた人がこの席に着席したのです。良かった~
9時8分の定刻より4分遅れで角館駅へ到着しました。
いい雰囲気の駅舎ですね~
どこも昔の面影をどこにも残していないので、なごみます。
気になるのが、駅を出て左にある秋田内陸縦貫鉄道の駅舎。1両編成の列車が停まっていましたがかつての角館線だそう。
30年ほど前に三セクに転換し阿仁合線と繋いで秋田内陸線として営業中。この阿仁合線は秋田の北エリアを横断する奥羽本線の鷹ノ巣駅から南下する線で、ここに新駅を6駅を設け角館線と直結。まさに秋田県の内陸を縦に貫いた鉄道なんです。
でも、もともと人口の少ない地域。様々な企画を打ち出したり、社長を公募したりしているものの赤字で、毎度廃止の話が出てくる路線だそう。発着の駅へ行くまででも大変。鉄ちゃん頼みにするには、不便すぎるかもしれないなぁ。頑張れ~
ロータリーの脇にある交番もまたいいですよね。観光地過ぎる嫌味がなく、でもただの田舎町ではない垢抜け感。ちょっと期待できそうです。
でも、駅からの道は特にないもありません。季節外れのためかもしれませんが、閑散としています。これがきっと、日常の角館なんでしょうね。
道中で目についたのがなると餅。さっきも見たな。なんだか気になる。
地元のこじんまりとした和菓子屋さんでひとつ買ってみました。笹の葉の上にふたつずつ。すぐに食べると言うと切り離してくれました。
もともと祝いごとや特別の行事のときなどに作っていた粟餅でした。米の生産が上がるにつれ粟がもち米に変わっていきましたが、粟と阿波の鳴門にちなみなると餅と名づけられたと言われています。中に餡が入っていて、もちっとした美味しいお餅でしたよ。
これで、角館観光への腹ごしらえもばっちりです。
次回記事はこちら。