英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【神田】「いせ源」で初アンコウ鍋!

 
ぎっちゃんさんの数度目のかに旅行記を眺めながら、私もこの時期しか食べられないものを求めて旅行したいと、痛切に思いました。でも、こちらからは遠いし行きにくい。
他に、旅行してまで食べたい季節の食べ物はなんだろう?
 
当初、娘が福島県へ研修旅行だというので、翌日離脱後、落ち合う計画でした。
ただ予定がなかなかわからなくて、結局その計画は流れてしまいましたが、狙っていたのは、お隣の茨城県大洗のアンコウ鍋
 
何度かアンコウを買ってきて、家で鍋にしてみたものの、「西のフグ、東のアンコウ」と言われるほど美味しいとは思えない。骨は多いし、味はタンパクでパンチもない(フグも同じだけど)。本場の味というものを食べてみたいと常々思っていました。
 
本場茨城県へ行くにも、宿は既に満室。
ワタクシせっかちですから、即どこかで食べられるところはないか調べました。
 
思い立ったが吉日。
予約せずに行けるところが、1軒ありました。むしろ、予約不可。
 
 
             東京神田いせ源
趣のある建物が出迎えてくれました。
関東大震災で焼失後、昭和5年に再建された東京都選定歴史的建造物です。
 
 
 
表には、アンコウが出迎えてくれています。
あとで調理されてしまうんでしょうね~
 
 
 
下足番のおじさんがいて、靴を脱ぎ、木札をもらいます。
この木札は、お会計のときにココに出します。
古めかしいところなんですが、クレジットカードもOKなんですよ。
 
 
 
このシステム、京都京極通りのすき焼き キムラと同じですね~
老舗感も同じようなもの。
 
こういうテーブルがダダーッと座敷に並んでいるのも同じ感じ。
 
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まだ18時前というのに、既に8割方埋まっています。
なもんで、写真はチラッとこの程度に。
 
 
お品書きにはコースもありましたが、とても食べきれません。
初回の今回はアンコウ鍋と、う~ん、何にしよう?
 
そこへ、仲居さんが囁きましたね。
「もう残り数は少ないんですが、あん刺し5切れで今日は1,800円です」
 
そうそう。事前に調べたところによると、あん刺しは時価なんです。
それはいただきましょう。
 
あとは、食べたことのないものをということで とも和え を注文しました。
煮込んだアンコウの身を肝と調理味噌で和えたものだそうです。
 
あん刺しは、まずはお塩で。あとは肝をポン酢に溶いて。そして薬味で。
って、そんなにあん刺しないってば。
 
ひやぁ~おいし~「西のフグ、東のアンコウ」納得~
とも和えも、少し酸味が効かせてあって美味しい~
こりゃ、日本酒をいただくしかないわ~


 
残念ながら、ビールは瓶、日本酒も常温しかない。
越乃寒梅の吟醸をチビチビとやることにしました。
アンコウ鍋がどんなものか、お味もわからないですしね。
 
獺祭もありましたが、このあたりだと冷酒でしょうか。
まわりを見渡してもどれも常温っぽい。
鍋には冷は必要ないと割り切るのもアリなのかしら。
 
 
早々にセットされた鍋は、意外にも小さめです。
これで2人前であれば、コースでもいけるかも。 
 
 
本日のアンコウの生産履歴を渡されました。
いせ源さんのアンコウは青森で水揚げされたものです。
他では季節限定ですが、いせ源さんでは年中提供されています。


グツグツグツグツグツ・・・待ち遠しい~
仲居さんが何度も様子を見に来てくれます。
ま、立ったまんま、ですけどね。
 
 初アンコウ鍋、大感激でした。お醤油ベースのお出汁は濃い目で甘口。
白ネギのように見えるのは、ウド。
あのやっかいな骨はすべて除かれていて、食べやすいことこの上なし。
 
お豆腐のように見えるのがあん肝ですが、溶いて食べれば「ドブ汁」風になります。
でも、もったいない。そのままいただきますっ
 
いや~ 美味しい~ アンコウも捨てるところがないと聞いていましたが、あの皮、どう美味しく食べられるのかと思っていました。でも、トロットロのコラーゲン。そういうのはあまり好まないのですが、アンコウは別物。
あんなに美味しいものはない~
 
この濃い濃~いお出汁で雑炊とはちょっと引きますが、試してみないことには。
1人前600円で追加です。
 
お出汁を追加し、ご飯がいっぱい入ったお櫃を持って仲居さんが調理してくれます。
ご飯はすごく堅そうで、なかなか掬えないぐらい。
雑炊用に水分を少なく炊いてあるのでしょうか。
しかも冷ご飯だった気がします。
 
出来上がった雑炊の色のとおり、もちろん味は濃い目。
でも、アンコウの旨みたっぷりで美味しい~
 
アンコウ鍋、とてもとても気に入りました。
美味しく食べるには、私にはこの程度の量で限界。
でも、この冬のあいだに、絶対にまた食べに行きますっ
 
夜の場合はサービス料10%加算され、アンコウ鍋1人前3,500円、計約15,000円。
大満足でいただきました~