アルベロベッロは大きくふたつの地区に分かれます。
私たちが宿泊した場所は、お土産物屋さんやレストランが多いモンティ地区。
反対側には、主に住居となっているアイア・ピッコラ地区があります。
そちらへ向かうために階段を下りていきます。
レストランなどはまだまだ閉まっていますが、お土産物屋さんは開店準備を始めていて、その1軒から日本語が聞こえてきました。
屋上、ご覧になって行かれませんか?
そういえば、日本人の経営するお土産物屋さんがあると読んだ覚えがあります。
そして、この声にも聞き覚えがありました。前日の夜、私が何かを探しているのではないかと、声をかけてくださった人でした。
屋上は、マリアさんのお店で見ましたけど、せっかくなので寄せていただきました。営業されちゃうから、よせばいいと思いつつ(笑
こちらの方が、マリアさんのお店よりも低い位置になるので、また違った光景が見えます。 トゥルッリは境目がはっきりしないので、お隣へ行かないようにフェンスで仕切られていました。
これから行く、アイア・ピッコラ地区も見えます。
すぐそこ、真ん中奥に少し小さく見えるとんがり屋根がその地区です。
下へ降りると、いろいろと試食を用意してくれました。
観光客の多い時間帯であれば、失礼させていただくこともできますが、私たちだけしかいないので、せっかくだし日本人のお店を応援しましょう。陽子のお店です。
陽子さんはなかなか商売上手で、試食をたくさん勧め、見ているだけでは決して出会えない食材、食べ方を教えてくれます。提案の仕方も、日本人の味覚を知っているだけに上手。
すっかり乗せられて、気に入ったものをいくつかピックアップしました。
ロコロトンドの話も聞きました。
きのう行きましたと話したところ、昼から17時ごろまではシエスタ。
その時間はお店が一番閉まっている時間帯で、夜のライトアップもいいのよ、と。
アルベロベッロの美味しいお店も尋ねてみましたが、昼に営業しているレストランは、基本的には観光客相手なんだそうです。味で勝負しているお店は、夜の営業だけで充分だということで。なーるほど。
まだ観光へ出掛けるところなので購入はあとにして、とりあえず選んだものを預けたまま先を急ぎます。
またネコちゃんに出会いました。
今、やってきたモンティ地区を振り返ります。
ここが谷になっていて、アイア・ピッコラ地区へは、また上って行きます。
アイア・ピッコラ地区へ入るとすぐにお店があり、その先に公園がありました。
ちょうど、モンティ地区を眺めるのにいい場所です。
写真を撮っていたら、他の人たちもやってきました。
みんないいと思う場所は同じですね~
なるほどこちらの地区は生活圏らしく、落ち着いています。
モンティ地区よりもさらに小さな地区でしたが、見どころもたくさんありました。
こんな隙間からのモンティ地区の景色もいいでしょう?
時間があれば、このまま下の階段へ行ってみたかったのですが、またどこへ迷い込むかわからないので、もう一歩、中へ入るだけにして・・・
朝は人も少なくのんびり回れたので、思いのほか時間が経ちました。
陽子のお店へ戻ってお土産を購入したら、チェックアウトの時間です。
ちなみに、さすがは日本人の陽子さん。大晦日のこの日は大掃除中だそうで、あとの対応は息子さんがしてくれました。
息子さんは顔はイタリア人そのものですが、日本語は完璧なネイティブ。陽子さんによく鍛えられているのでしょう、お商売も上手で、
あとふたつ購入されたら、ひとつは無料ですよ~
正直なところ、この手の商売は嫌いです。どんだけ利益乗せてんの?って思ってしまうから。でも、情報は出し惜しみせず親切で、いろんなことを教えていただいたこともあり、気持ちよく買い物ができたと思います。
ただ 、相棒も娘もそれぞれ思うところがあったのでしょう。
この後、イタリア滞在中にお土産物屋さんの敷居を跨ぐことはありませんでした(笑
チェックアウト後の荷物は、朝食会場で預かってくれると聞いていましたが、レセプションの鍵を持った人が見つかったということで、中へ入れてくれました。
15時にタクシーが迎えに来てくれることになっているので、それまでもう一度散策です。
今度はからはじめに行き着いた町の中心部へ向かいました。
モンティ地区を降りてから、反対斜面を上ります。
ポポロ広場は、市庁舎、交番、教会などもある市民憩いの場所。
あちこちのベンチで、語らう人たちがいました。
ポポロ広場の端からは、モンティ地区が望めます。
大晦日とは思えないほどの暖かさ。
このポポロ広場からサンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂への通りが、地元民にとってのメイン通りなのだそうです。
この聖堂は、左右に対照にそびえる鐘楼が特徴です。
この付近は世界遺産に指定されてた地区ではありませんが、トゥルッリがたくさんあります。完璧に住居の地域ですね。
観光客も通っていない、地元の人たちの日常がありました。
住居のあいだから、聖堂が見えます。
この日は大晦日。
明日の昼食と夕食は、元日なのでお店が閉まっているかもしれないので、何か買っておいたほうが良さそうです。
大聖堂の手前に、良さそうなデリカテッセン Mizzi Valerio がありました。
ハムやチーズはもちろんのこと、お惣菜も量り売りで売っています。
地元民のお店だったので、カメラを向けにくくて写真がないのが残念。
店の前にはALIMENTARI(食料品店)と書かれています。
さらにウロウロしていると、次々に人が入って行くパン屋さんCasa Del Pane Di Recchia Mariaを発見。
なにやら、多くの人が買っていくお菓子も気になります。
カルツォーネは左下に見えるものじゃないかと認識していますが、だとするとメニューにはあとのものすべて「フォカッチャ」と書いてあります。その中からピザのようにオープンタイプではなく、上下とも生地でフィリングを挟んでいるものを2種類買いました。モッツァレラやハムなどが入っています。
みんなが買っていくお菓子がやっぱり気になったので、それも入れて12EUR(1,650円)でした。これで、今日の夜と明日の分はなんとかなるでしょう。
正午近くなりましたが、陽子さんのお店での試食が効いていて、お腹がすきません。食べるならペコペコのときがいい。
いくつかモンティ地区でお店をチェックしていましたが、陽子さんと話をしていると、やっぱり観光客目当てのお店よりも、地元のお店の方がいいのではないかということで、この付近で選びました。
いや、たったの30分じゃお腹すかないけど。