英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【ポーランド】2日目-2 クラクフ・ヴァヴェル城&ウクライナ料理店Smak Ukrainskiでランチ

 

ネコちゃんの救出劇を見ているあいだに、すっかり遅くなってしまいました。入場の予定枚数があるというヴァヴェル城、無事に入れるでしょうか。
ヴァヴェル城は、すぐに見えてきました。

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坂を上がっていく人でいっぱいです。のんびりしてるんじゃなかった~ 
緑の絡まる門がお城への入口。

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上ってきた道を振り返ると、クリーム色の建物が旧王宮。1611年、首都がクラクフからワルシャワへ移されましたが、それまでここが国王の居城でした。

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チケット売り場はこの建物のようです。でも、そんなに人は多くなさそう。

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のんびりヴィスワ川をパチリ。 
  
いやいや、そんなはずはなかった。チケットセンターの中に入ると、建物の向こうまで大行列。でも、おや?なんだかハデハデの建物が見える~

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これが、ヴァヴェル大聖堂です。どうしてこんなにたくさん塔があるの~?

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でもまずは、チケットセンターに並ばねば。
 
ヴァヴェル城は4つの見学エリアがあります。(HP)
 1.城の大広間
 2.王族の私室
 3.宝物・武具博物館
 
それぞれ入場制限があり、列の傍のホワイトボードに残り人数が書かれており、ときどき係の人がそれを書き換えに来ます。10時過ぎ、私の見たかった王族の私室はすでに残り0人でした。あとで調べると、8月の平日は9時から開いているのね。交通機関以外はあんまり調べないので、こういう失敗もあります。
王宮側からチケットセンターを見ると、行列が見えます。

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1時間近く並んで城の大広間を予約しました。20PLN(600円)です。チケット売り場の前にも、残人数が電光掲示板で表示されていました。外まで並んでいるので、ホワイトボードを出していたんでしょうね。入場時間は12:20となっています。
ヴァヴェル大聖堂は大聖堂隣の建物でチケットを売っています。旧王宮に入るまで時間があるので、大聖堂の見学を先にしましょう。 ヴァヴェル大聖堂の方のチケットセンターは意外にもガラガラでした。(HP)

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支払いは現金のみです。12PLN(360円)は、お安いですよね~

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1655年スウェーデンに占領されるまで国王の戴冠式と葬儀はここで行われました。歴代国王45代のうち、41名が埋葬されているそうです。

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撮影が許可されていたのはここだけだったんですけど、これって棺よね。あまりにも金ピカだったので、思わず撮ってしまいました。 私は順路間違ったようで、最後にもこの棺のコーナーを通りました。

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入口を見守るように立っている像は、ポーランド出身ローマ法王ヨハネパウロ2世。私にとって、ローマ法王といえばこの方なんですよね~(日本のカトリック教会は法王ではなく教皇で名称を統一しているそうです)
 
 
ここが大聖堂入口です。中は撮影禁止。塔がにょきにょき立っているのは、歴代の国王が増改築を繰り返したため。41名の国王が眠っているのですが、墓廟としてそれぞれが建てていったのでしょう。

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一番高い尖塔へ上ることができました。ここには、国家の重要な慶事に際してのみ鳴らされる巨大な鐘があります。1520年に製造され約600年の歴史を持っているのですが、触っていいんですって。太っ腹ですね。

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塔から、旧市街が見下ろせます。向こうに聖マリア教会も臨めました。

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このヴァヴェル大聖堂は、歴代の国王が増築を重ねています。中でも目立つのは金ピカのドーム、ジグムント1世が作ったジグムント礼拝堂です。

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どの塔やドームの下にも、それぞれステンドグラスや彫刻が施され、その時々の国王の権力を象徴しているかのようです。そのどれにも棺が安置されているのは、なんともいえない雰囲気でした。 
旧王宮は改修工事中でした。3階部分にはバケツがいくつも置いてあって、壁画も修復しているようでした。右の入口で、チケットをチェックされます。 

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12時前に行きましたが、入れてもらえました。チケットはこんなふうに、購入した人数と時間が入れられています。

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中はやっぱり撮影禁止。緞帳かというほど大きなタペストリーのコレクションが圧巻でした。
途中、オートロックのドアがあって、係とおぼしき人が立っていたのですが、何人かの人が入れてもらっていました。
他のチケットを買っている人のための入口というには普通のドアで、知らなければ素通りするような場所だったのですが、あの秘密のドアは、どういう人が入れたんだろう?
私はチケットを見ることもなく門前払いされてしまいました。でも、売り切れだった王族の私室の見学は、数人ずつのグループで見学するようなので、このツアーだったのかもしれません。見られないと思うと、見たいですよね。

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旧王宮の向こうにある庭では、バラと葡萄が育てられていました。

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こんな場所でも葡萄って立派に育つものですね~

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旧王宮の見学は40分ほどで終了。入場制限されているだけあって、混み合っているということはありません。
ヴァヴェル城を出たら、残りの見どころはカジミエシュ地区です。事前に調べたら、ここには美味しそうなレストランがたくさんありそうでした。できれば、カジミエシュ地区でランチにしたい。 
カジミエシュ地区へ向かう途中、面白い道標を見つけました。 

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世界各国の都市までの距離が記されています。

残念ながら日本はありませんでしたが、クスコ(ペルー) 11,308km
サンクトペテルブルグ(ロシア) 1,280km
ニュルンベルク(ドイツ) 641km
ブダペスト(ハンガリー) 297km など、いろいろ見て楽しみました。

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カジミエシュ地区は、カジミエシュ大王の名が由来。ヴィエリチカ岩塩坑にも像がありました。 

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カジミエシュ大王は、クラクフとは別の街として、当時迫害されていたユダヤ人の保護のためにカジミエシュ地区を作りました。映画シンドラーのリストのロケ地としても知られているところです。第二次世界大戦後、多くのユダヤ人が姿を消してしまいましたが、近年は再開発が進んで、おしゃれなカフェやショップができているのだそうです。でも、肝心のカジミエシュ地区は、う~ん、ちょっと貧しい?すごい下町感。アジアっぽい感じ?
独特の雰囲気のせいか、カメラを向けるにはちょっと憚られるような感じで、治安もちょっとアヤシイ感じがして、早々に退散しました。 
カジミエシュ地区との境界あたりにある建物。 角にはこういう造りの建築物がよく見られますね。 

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ランチは何にしようかいろいろ考えましたが、肉類は美味しいものの、肉食ではないので、あまり気が進みません。年明けのミュンヘンでもそうでしたが、続けて食べる気にはなかなかなれない。
ウクライナ料理の店を見つけたので、ちょっと違ったものが食べられるかと、ここSmak Ukrainskiへ入って見ることにしました。

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なんていったって、壁に貼ってあるメニューが写真入り。どれを頼めばいいのか一目瞭然なんだもの。

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ビールMAGNATウクライナビール。 (お店のお姉さんたちは皆美人揃い) 

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Żurek ukraiński z chrzanem(White borshtsh with horseradish)
ホースラディッシュ(西洋わさび)が好きなのと、ホワイトボルシチに興味があって頼んでみました。酸味があります。大きくない器ですが、パンも出てくるので結構お腹が膨れてきます。

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もうひとつは、Pielmieni ze śmietaną
綴りが英語表記でPelmeniとなっていたので、ピエロギとは違うだろうと注文しましたが、見てのとおりやっぱり餃子の仲間ですよね。ここはウクライナ料理店だったのでペリメニは単にウクライナ語なだけだったみたい。この類はどれも美味しかったです。

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合計50PLN(1,497円)。ほんと安いですよね。
帰り道、聖ペテロ聖パウロ教会へ寄って、夜のコンサートのチケットを買いました。60PLN(1,800円)は、この旅行中でもかなり高額。ランチの価格と比べると、わかりますよね。
この日は前日に比べて過ごしやすかったのですが、やはり1日で歩いていると暑い。夜のコンサートで寝てしまわないように、戻って昼寝することにしました。でも、その前に聖マリア教会だけは見学したい。どうぞ少しでもあの美しさが届きますように。