英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【ポーランド】3日目-2 年にたった5日間開催ボレスワヴィエツ陶器祭

 
ブロツワフ駅の出のトラブルを乗り越え(?)、8月に5日間だけ開催されるボレスワヴィエツの陶器市に向かっています。
 
1時間半乗車しているうちに気持ちも落ち着き、陶器祭が楽しみになってきました。スーツケースは邪魔だろうけど、機内持ち込みサイズなので小回りも利きます。
 
13:44、ボレスワヴィエツ駅に到着しました。これは帰りに撮った写真ですが、そう大きくない駅だとわかるかと思います。

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陶器市はたった5日間なので、ガイドブックにもあまり詳しく載っていません。電車の進行方向から見て右へ行けば、中心部だというぐらいしか知りませんでした。
 
こうやって、駅からその方角に目をやると塔が見えるので、なんとなく賑わっている場所なのかな?という想像ができます。でも、このときは暑さもあって、左に見える公園の中を通ってしまいました。人気もないこの町でスーツケースをガラガラ引いて、なんとなく心細い。

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公園を抜けても賑わいを感じないので、ちょっと不安。大きな道に出てみよう!と行ってみると、あっちだという確信が持てました。それにしても人の気配がありません。
 
それが、突き当りまで行くと、突然賑わいが始まりました。すごい人!どこにも気配がなかったのに。ゴールデンウィークにゴーダのチーズ市へ行ったときもこんな感じでした。
 
で、でも。食器は見当たりませんけど。

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どちらへ行くのがいいのかわからないまま、ちょっとぐるぐる回ってみました。あら。陶器であれば食器でなくてもいいのね。

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なんとなく、思い描いていた陶器祭とは違う。なにしろ広場には、巨大なキリンやゾウ、サイまでいるし。

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この広場の前に、ウォーターサーバーのコーナーがあり、自由に飲めました。水は持っていましたが、冷たいのはありがたい。酷暑といっていい暑さでした。
 
その先へ進むと、音楽が聞こえてきて何かしているようでした。でも、その道中にはお店がなかったので、スーツケースに石畳の私たちは引き返します。 なにしろ暑いんです。
 
でも、建物の色はパステルカラーでかわいい。はぁ~ スーツケースさえなかったらなぁ。

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右側、塔のある黄色の建物は市庁舎です。中心にある、市庁舎の建物の前がどうやら食器のメイン会場みたい。
 
露店はものすごくたくさん出ていましたが、中心部以外所は蚤の市のようでした。無駄なところをまわる気力もなし。あぁ、とにかく暑い。スーツケースも鬱陶しい。 

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シンボルとなるのは、市庁舎の塔と小高い丘の上に立つ教会ですが、教会は工事中。屋根の飾りがちょっとかわいいはずだったんですけどね。

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市庁舎前に食器が集中していました。でも、初めに見た付近は100円程度のB級品っぽい。欠けて仕上がったようなお皿があったりで、欲しいものに出会えません。

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下の写真、大きなティーポットとカップ&ソーサーが右手に見えます。陶器祭のときだけあるんでしょうか?  
左に見えるお店は、あとで調べると老舗のひとつでした。
Zakłady Ceramiczne "BOLESŁAWIEC" (ザクワディ ツェラミチネ ボレスワヴィエツ)  

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やっぱりいいお店だと、置いているものも見てもいいとわかるんですよね。でもこの柄は日本でもよく見ますが、あまり好みではありません。 
 
こちらのお店も悪くなさそうに思いましたが、さっきと同じような柄。あんまり好みじゃない。  
  
いい加減めげて、もう帰ろうかと思っていました。とにかく暑かったんですよ、この日。  
その向かいにあったお店は、店頭にはあまり食器がありませんが、店の奥にずらりと並んでいました。 

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店の前のテーブルに並べてあったのはこれ。 好みではないけれど、このお店、悪くなさそうな気がするけどなぁ・・・ 

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すると、先に物色していたらしい相棒が出てきて、ここの食器は他より高いけど良さそうだから見てきたらと、スーツケースを預かってくれました。 そうアドバイスを受けたときは、もうここで決めるに限ります。
 
スーツケースがなければ、かなり優柔不断な私はまだまだウロウロしていたはずですが、炎天下とスーツケースがある不自由さとで、まったく気力がありません。必ずここで決めようと選びはじめましたが、この小屋の中、蒸し風呂なんです。プレハブの中なので、暑いのなんのって。
 
本当は20cmぐらいの丸皿を買う予定だったのに、気に入ったものがありません。しかも、3つ買いたいのにどれを選んでも欲しい柄がふたつしかない。え~ こんな柄、イヤだ~
 
めげそう ・・・ いや、でも買うぞ。ここでめげたら、絶対に帰ってから後悔するはず。帰ってから調べると、このお店も老舗のひとつでした。Ceramika Artystyczna (ツェラミカ アルテステチュナ)
 
このお店では、日本人の人も選んでいました。木陰で待っていた相棒が言うには、私たちと同じくスーツケース持参だったのですが、中は空っぽで梱包資材を入れ、まさに買い出しに来ていたようでした。ほぉ~ すごいね~
 
最後のひとつの柄は仕方なく妥協して買い終え(このお店カード決済もできました)、ビールでも飲もうかと思っていたそのとき、犬を連れた男性に声を掛けられました。
  
「日本からですか?」
 
駐在3年の日本人の方で、300km離れた地からやって来たとのこと。その方がおっしゃるには、  
 「今日は平日だからすいていて良かったですね~」
 
え?これですいてる?
 
去年、土日にやってきたら動けないほどのすごい人だったんだそうです。今日諦めていたら、明日はきっと選ぶのも難しいほどの人混みだっただろうと。
 
それを聞いたとたん、この暑さも、スーツケースを引っ張るイライラも、ヴロツワフ駅での疲れも、全部吹き飛ばされた気がしました。 無理してでも、今日来てよかったんだ~

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ビールで休憩。そして、スーツケースがあるのを幸いに、買った食器を中に入れました。ガラガラ引いていける~ 重くないぞ~
 
16:06発の電車を目指し、駅へ向かいます。40分ほど時間はありましたが、暑くてこれ以上ウロウロする気にはなれません。 
  
行きは素通りしましたが、ボレスワヴィエツ陶器博物館がありました。

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せっかくだからちょっと覗いてみると、今日は無料なのでどうぞ と。スーツケースはここに、と言われたので置いておくと見ていてくれました。

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わーい!身軽に見学できる~

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シンボルはこの巨大な ・・・むむ? これは、マグ?

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当時の作業の様子が描かれています。 

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荷物から手が離れて、ちょっとホッとしました。晴れ晴れと駅へ向かいます。 
 
ボレスワヴィエツ駅の中はきれいなエメラルドグリーン。トイレもありました。 

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時刻表を確認しましたが、なんかわかりにくい。でも、調べていた16:06が見つけられたので、きっと大丈夫でしょう。行きは数組しか降りませんでしたが、帰りは結構たくさんの人が待っています。 

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定刻に電車が到着しました。 

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この電車、駅に着くたびに残り時間を表示してくれるのでわかりやすかったです。途中、Legnicaで乗り換えればヤヴォルの平和教会へ行けたようですが、リサーチ不足で断念。木造建築としてはヨーロッパ最大級の美しい教会だったので残念でした。本数が少ないので、他の方法(ミニバス)も併用する必要があったとは思いますが、こんなにわかりやすい電車だったら、もう少し調べてみればよかった。

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でも、たった2時間半滞在で食器も無事買えたことだし、欲張ってはダメですよね。明日は丸1日時間ができたので、ヴロツワフもゆっくり観光できます。
 
そういえば食事。行きの電車の中で、パンを少し食べただけでした。ヴロツワフへ戻ったら、なにか美味しいものにありつけるかな~