2018年(平成30年)12月31日(月)
カルロス5世宮殿の工事をしているあいだ、彼の寝室として建てられましたが、1537年に出来上がったあとも使用するには至りませんでした。格天井の帯状装飾にはカルロス5世を称える言葉が書かれています。
ある1室の入口には ワシントン・アーヴィング の名がありました。1829年アメリカの作家アーヴィングがグラナダに滞在した際この部屋で生活し、アルハンブラ宮殿を世に知らしめた「アルハンブラ物語」を執筆したそうです。
渡り廊下からはアルバイシン地区が望めます。
初日夜は向こう側からこちらを見たよね。
渡り廊下を下りると レハの庭。
その周りには鉄格子の部屋がありました。牢屋? 単に通行止め?
閉所恐怖症の私は、見ているだけでも息が詰まるよ・・・
でも、同じ一角にお風呂の休息用ベッドと書かれた部屋があったので、入れないようにしているだけで、脱衣室だったのかもしれません。
二姉妹の間 のバルコニーから見えた リンダラハの庭 を通ります。幾何学模様に整備された庭は久しぶりに見る自然の姿で、なんだかホッとしました。
この庭のまわりにも、アクリル板に動物を描いた部屋があり、浴場だったようです。先ほどの休憩用ベッドがあった位置とは離れていますが、回廊をうまく使うとすぐ傍だったのかもしれません。
↑ ココに動物が見えます
浴場の周りは洞窟のように部屋がいくつも続いていました。何に使われていたかはわかりませんでしたが、焦げたあとがあったのは、ランプのためだったのか、台所として使っていたこともあったのか。
こうして見直していくと、いくつも見そびれているところがあったり、わからない場所があったりするので、中で売っていたガイドブックは有効かも。でも、ひとつずつ確認して進んでいたら、いくら時間があっても足りないですね。
これで建物内部の見学はすべて終わりました。パルタルの庭 に出てきます。
パルタルの庭 は、緑いっぱいの庭園です。
庭には 貴婦人の塔 が建っています。アルハンブラの中で最も古い装飾が施されているそうですが、もうそこまで行く気力は残っていませんでした。
向こうに見えるのはアルバイシン地区。水面に建物が映え、涼やかです。
正門に帰るには 貴婦人の塔 をまっすぐ行くのですが、裁きの門 から帰る場合には庭園の階段を上ります。ここも水の使い方がとても素敵です。