英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【スペイン】4日目-4 メスキータ目当てにたった1時間余のコルドバ日帰り旅行を決行したのに・・・

2019年(平成31年)1月1日(火)

 
セビリアからコルドバへのショートトリップに出掛けています。しかもなんと1時間20分かけて到着し、1時間20分滞在し、また1時間20分かけて戻る・・・夜にフラメンコの予約をしているせいで、そんなタイトなスケジュールになってしまったというのに、それでもコルドバ行きを決行してしまった私。
往復の運賃は22.4EUR(2,878円)、往復割引が効くので少し安くなります。 
 
駅からメスキータまでは25分ほど歩くはずです。交通費嫌いの私が珍しく、タクシーを選択しました。
 
前を走る車がトロトロ運転していた挙句、狭い道で駐車するのに時間がかかり、それを待っていた私たちも当然待つしかなかったのですが、メスキータまで8EUR。1,000円なら安いものじゃありませんか (交通費嫌いがいつもと全く違う感想)
 
でも、むむ?ここ?これがメスキータ?これは向き合って左手にある建物。

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ってことは、右手のこれがメスキータだよね?
ええぇぇぇぇ???中はまったく見えないの?

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塔を見上げる。

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しかし、その塔の下の門はしっかり閉まっています。普段開いている門かどうかはわかりませんが、それでも全体の雰囲気から、明らかに閉まっているということがわかりました。がっくり。
ここは 免罪の門 といい、多くの人が入場する門なのだそうです。でも、閉まっていると中の様子はまったくわかりません。 

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でも、閉まっていてもかなり多くの観光客がいました。仕方がないのでぐるりと外を回ってみます。
 
旅行記を書くにあたり調べたところによると、ミサで入場できなかったとしても、門さえ開いていればもう少し雰囲気も窺い知れたであろうに、この堅牢な造り。アルハンブラでもセビリアのアルカサルでも思いましたが、イスラム建築は外は無骨で、豪華絢爛さが表には出てこないんですよね。見えるのはただの壁のみ。

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それでも、わずかにイスラムの彫刻を見ることができました。聖カタリナ門 です。

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城壁をぐるっと回っても、どこからも中の様子はわかりませんでした。

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となると、残すは ローマ橋 カラオラの塔 が、コルドバで見るべきもののはず。ふむ、これか。ローマ橋は16のアーチと太い橋脚が特徴です。

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奥に建つカラオラの塔は、塔というにはかなり低く見えましたが、それでも上ればメスキータを一望できたようです。ここは元日でも開いていたようですが、1時間ほどしかない私たちには呑気に上っている時間はありません。
  
カラオラの塔に面して建っている プエンテ門 はかつては城壁の一部だったようです。

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門を抜けて行くと サン・ラファエル勝利の像。そして、アルカサルの前を通ってもう駅へ戻り始めます。 

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アルカサルもたいしたことはないと思っていましたが、セビリアのアルカサルと同じく、広大な美しい庭園を持った美しい王城らしい。まったくこのイスラム建築ときたら、外からはまったくわからないもんね。この城壁の向こうにそんなものがあると思えますか?この向こうはすぐ川なので、日本でいう城址公園程度に想像していて、広い敷地が広がって入るとはゆめゆめ想像していませんでした。

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この日の入場は確か14:30までだったので、やはり午前中に行っていれば入れました。どうしてこういうことをもっと調べておかないんでしょうね~
 
駅までは25分。帰りはバスがあったはずですが、さっぱりわかりません。タクシーは見つけようと思えばあったかもしれませんが大きい通りに出るべきで、それならコルドバの町はまったく見ずに帰るも同然。
 
私の持っているガイドブックの地図では、有名な花の小路は探せそうにない。でも、せめて旧ユダヤ人街ぐらいは通りたい!この道でどうかしらねと、ただ勘で選択。 

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この暑い日に、狭い路地の日陰で涼しい旧ユダヤ人街は助かりました。それっぽい白い町を通り過ぎましたが、メインの通りのひとつだったようです。

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これは、中世の哲学者マイモニデスの像コルドバも街路樹は柑橘です。 

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この路地を撮っているときには、私たちの背後で撮っていた男性に「(撮っているので歩き出すのを)ちょっと待って」と言われました。
おお、あなたもここを撮影スポットと思ったのね。
でも私の出来はいまひとつ。

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雰囲気のいい路地を通り抜けていると、城壁の外へ出る場所がありました。 

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右にちらりと見えているのがそのアルモドバル門

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城壁の外にはアルハンブラで見たような水路がありました。こういう様式はイスラムの様式なんでしょうかね?左手に城壁がずーっと続いているのがわかります。この先にアルカサルがあります。

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あとで読んだところによると、アルカサルは最後のイスラムの砦となったグラナダ攻略の拠点となった場所、そして、コロンブスが大航海を前に国王に謁見し、資金援助を頼んだとか。 
城壁の外へ出ると暑いので、さらに戻って先を歩きます。 

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このあたりからは観光地を外れるよう。色遣いも独特ですね。 

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最期に大通りへ出ると、駅までは10分足らず。でも、冬というのに容赦なく陽が降り注ぎ、暑い暑い。こうなると相棒の機嫌は一気に悪くなりますが、電車に遅れるわけにもいきません。
 
はぁ~ 出発15分前に無事到着。なんとも慌ただしいコルドバ滞在。大反省。

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帰りの列車では、相棒と座席が離れていました。でも、どちらも隣の席が空いていたので、とりあえず座っていたら誰も来ず。

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17時半、セビリアまで戻ってきました。
もっとも楽しみにしていた本場セビリアでのフラメンコは20時半の予約。それまでちょっと休憩してから夕食にしても、ちょっとはゆっくりできるかな?