英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【バルト三国】4日目-3 リトアニア首都ヴィリニュス旧市街散策&「Istorijų」でのディナーは最悪

 2019年(令和元年)8月10日(土) 

 

せっかく候補にしていたレストランへ行っていたのに気づかず、ビールとサラダのみでお店を後にして、旧市街の散策に出掛けます。

リガではまったくどこへも入らなかったので、ヴィリニュスでは教会へも入ってみましょう。先に見たカジミエル教会はこのとき入れなかったので、少し先のロシア正教会聖ニコラス教会へ入ります。

1340年ごろリトアニア大公の妻とその母によって建てられた、リトアニア最古の教会が起源で、その後たびたび焼失や破壊されますが1748年にバロック様式で再建、さらに1800年代に入り現在の姿でもあるビザンチン様式に改修されています。

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ロシア正教会といえば、タリンでアレクサンドル・ネフスキー大聖堂へ入りましたが、撮影不可でした。こちらはフラッシュを使用しなければOK。

ほら、カトリックプロテスタントとはまったく内部が違うことがわかるでしょう?十字架に貼り付けられたイエス像はありません。イコンと呼ばれる「聖なる画」が掲げられています。また、十字架の形も六端十字架。見慣れない形ですね。

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えんじ色を基調に、ロシア正教会ならではの独特の雰囲気が感じられる場所です。

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通りを歩いていると、画家が絵を売っている場所がありました。芸術の街の雰囲気がありますね。

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旧市街の突き当りへ行くとリトアニア大公ゲディミナス像と後ろにはその宮殿です。

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隣にはヴィリニュス大聖堂。1251年、十字軍の弾圧から逃れるため、ミンダウガス王がキリスト教を受け入れて最初に建造した教会です。

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塔にも上れたし、大聖堂の中にも入れたと思いますが、ここまで歩かせただけでもう充分。外から眺めるにとどめました。正面の屋根にある聖スタニスラウス、聖ヘレン、聖カジミエルの3聖人の像は、旧ソ連時代には撤去されていましたが、1996年に再設置されました。

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ヴィリニュス大聖堂の北東にある小高い丘の上にはゲディミナス塔が見えます。14世紀、大公ゲディミナスがトラカイからヴィリニュスに遷都した際に、城が築かれた場所で、19世紀に帝政ロシアによりその大部分が破壊され、現在は監視塔として使われていたゲディミナス塔のみが残っています。

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ホテルのフロントでは、このまだ東側の丘にある3つの十字架という場所が、市内を一望できる場所として紹介されていました。スターリンに破壊されたあと1989年に再建されたその場所へは階段で上っていくことを知っていたので、ケーブルで上れるこのゲディミナス塔へは是非上ってみたかったです。

ただ、内陸部ということもあるのか、ヴィリニュスは他の2都市と比べ、かなり気温が高い。移動の疲れと暑さと、足の負傷もあって、どうやらそろそろ引き返した方が良さそうでした。

戻る道には、花に彩られたきれいな建物もありました。

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その道を抜けたところにあるのが大統領官邸です。

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これまで行ってきたタリンやリガと同じようにパステルカラーの建物がありますが、街の雰囲気は少し異なる気がします。

タリンやリガは海に面し、ハンザ同盟で発展してきていますが、ヴィリニュスは数世紀に渡り国境が幾度も変わったこともあり、内陸部に首都が位置しています。街の雰囲気が違うのもこのことと関係があるのでしょう。

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ヴィリニュス大学です。この中には10の祭壇を持つ聖ヨハネ教会とベル塔があります。

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大学の中へは入る予定にしていましたが、相棒の気が進まないようだったので戻ることにしました。

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ベル塔が見えます。ここには登ることもできます。

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サラダのみだったランチではまったく足りなかった相棒は、早くにディナーを食べたいと言っていました。また揉めるのは嫌だったので、帰り道、ホテルから近いお店を何軒かチェックして歩きました。

旧市街へ入るときに潜る夜明けの門を改めて見てみましょう。この夜明けの門は1503年から1522年の間に建てられた城壁にあった5つの門のうち、現存する唯一の門です。

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夜明けの門の上にはある教会には、17世紀に描かれたという聖母のイコンがあり、奇跡を起こす力があると信じられています。この聖母のイコンは、リトアニアの人々の熱烈な信仰を集めていて、周囲の壁には無数の銀細工が飾られています。

私が見上げているときにも、多くの人が礼拝に訪れていました。このように敬虔な信者の多い場所は、ただ観光で入るにはためらわれ、ここから仰ぎ見るにとどめました。

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ディナーはイタリア料理が食べようということになったのですが、第一候補の店はカード不可と貼ってありました。あまり戻るのも面倒なので、そのすぐ先に合った店に入ったのですが、これがもう・・・揉めないようにさっさと決めると、たいていこういう事態に陥ります。

夜明けの門から下って最初に左折できる場所に聖三位一体教会の入口があります。

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ちょうどその左側に見えているのが私たちのいったレストランIstorijųです。

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メニューを見ると、ムール貝やタコなど魚貝類もあって悪くなさそうでした。

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テラス席は満席だったので、中に入ります。ほら。悪くないでしょう?

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ランチで失敗したので、ゆっくりくつろいで食べようと思ってスパークリングワインを注文しました。ところが、そこに見えている緑色の服を着たお姉ちゃん、開栓するとドバドバと溢れさせちゃったんです。しかもI'm sorryで終わり。え?ロスした分、他のを持ってくるとかないの?

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1人だけ私服だったので、アルバイトなのでしょう。苦情を言うかどうかは飲み終えるまで待つことにしました。でも、いずれにせよスパークリングワインが溢れ出るということは、冷えていないということ。嫌な予感・・・

案の定、ムール貝はいかにも冷凍の味。がーん。11.5EUR((1,400円)

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続いてほうれん草とリコッタチーズのパスタ 7.7EUR(940円)

お値段が安いんだからそれなりでしょ、って?でもバルト三国で一番物価の安いのがヴィリニュスと聞いていたので、そんなもんだろうと思っていたんです。

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スパークリングワイン17EUR(2,070円)と併せて、36.2EUR(4,392円)はそもそもフロントで進められたレストランを断ったことから始まる一連の食事事情すべてを後悔して終わることとになりました(号泣

 

あとはぐったりして、中央市場隣のスーパーで買ったグルジアワイン(現ジョージア)とチーズ屋さんで購入したお菓子で終わりにしました。

このグルジアワイン、タリンのバルト駅市場のスーパーでも買ったのですが、甘い!日本で見かけないので買ってみましたが、2度買って2度とも甘いということは、甘いのが特徴のワインということなのでしょう。

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それと、このDziugasというチーズ屋さんの話はまた明日ご紹介します。ここへは何かと通い詰めました(笑

真ん中のフランス菓子カヌレは、日本で買っても思うのですが、少し日を置いてしっとりしてからの方がおいしいですよね。当日にいただいたときはいまひとつだったのに、翌日食べるとめちゃウマでした。

両端は円錐型の焼き菓子でkarameliniと書いてありましたが、こちらは中になにかの餡が入っていて、しっとり甘くておいしかったです。翌日も買い足しに行きました。

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食事に関しては最悪の滑り出しになってしまいましたが、明日1日無理せず心してヴィリニュスを回ることにします。