英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【宮崎】47都道府県コンプリートまでラスト1県 日向灘に面する断崖の岩窟にある鵜戸神宮

2019年(平成31年)11月13日(水)

 

国内で行っていない都道府県は、残すところ青森、宮崎。そのうちのひとつ、宮崎へ日帰りで来ています。

前回記事はこちら。

fuwari-x.hatenablog.com

 

鵜戸神宮へ向かうバスの中、私はひとつ手前のバス停、サンメッセ日南を注視していました。そこには宮崎といえば出てくるモアイ像があるんです。どこかにちらりとでも見られないかと・・・

 

ああ!あそこに!

 

並ぶモアイ像の姿は見られませんでしたが、モアイ像に会えた〜 ウレシイ。サンメッセ日南のモアイ像は、本場イースター島で日本のモアイ像修復チームが15体のモアイを立ち上げたことに感謝して、世界で唯一完全復刻を許可されたものなんです。

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一瞬のモアイ像を見たあと、鵜戸神宮のバス停へはすぐ到着しました。降りると鵜戸神宮の表示はありますが、ここから本殿までは15分ほど歩かなければなりません。

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まずは、トンネルをくぐります。

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そして坂を下る・・・

お土産物屋さんはありますが、人の気配は感じられません。平日だし朝11時だと、ツアーもまだかな。

そうそう、丸1日あれば定期観光バスで回ることもできるんです。私はプラチナクラスに乗りたかったので1便遅い飛行機にしてしまったために乗れませんでしたが、宮崎空港発なら9時発、16:53着でぐるりと青島、鵜戸神宮から飫肥の城下町まで回れます。

日南方面なら 定期観光バス 宮崎交通 絶対これがおススメ。

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まずは神門をくぐります。

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そして次が楼門。

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楼門には天皇陛下御即位を祝う絵馬が掲げられていました。

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千鳥橋を渡ると、向こうに海が見えてきました。そう、ここ鵜戸神宮は太平洋に突き出した鵜戸崎岬の突端にある洞窟の中に、朱塗りの色鮮やかな本殿があるという珍しいところなのです。

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最後の玉橋を下ったところに本殿の入口が見えます。へぇ〜 すごいなぁ。

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下から見上げると結構急な階段なのがわかります。

この日は白無垢を着た花嫁さんが下りていましたが、暑かったのでお衣装も大変、歩くのも大変だったのでしょう、たいそう不機嫌でした(笑

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こちらがご本殿入口。なんというところに建てたんでしょう。

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先に行った青島は海幸彦・山幸彦の遊び場だったと言われている場所ですが、こちらは山幸彦と結ばれた豊玉姫が出産の折、海神様の娘といえども天孫の御子を海原で産むことはできないと、急遽ここに産屋を造ったという場所です。

鵜戸神宮はその御子をご祭神として祭っています。

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本殿の周りはぐるりと回れるようになっています。

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ちょうど裏側にあるこちら。岩がぐっと下がっていますね。下に灯りが燈されているところです。これはお乳岩(おちちいわ)と呼ばれ、豊玉姫が御子の育児のため、両乳房を神窟にくっつけて行かれた場所と伝えられています。今もなお絶え間なく玉のような岩しみずを滴らせ、安産信仰のゆかりの地となっているそうですが、酔っ払いの私はまったくそんなことも知らずにクルっと回っておりました~ 

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そのお乳岩にあやかろうと売られているのがおちち飴。お乳水で練った飴を舐めると母乳の出が良くなると言われ、妊産婦にオススメの一品。でも、あやかっているのは妊産婦か神宮かはわかんないけど(笑

ここでお乳水を飲むこともできます。安産、身体健全にご利益があるそうです。

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狭い本殿は数分で回れますが、観光客が多い時期だと大混雑なのかも。

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外へ出ましょう。

何やら投げている人たちがいました。運玉投げです。

豊玉姫が海神宮からこちらに来るときに乗っていた亀が岩になったと言われる亀石があり、その背にある窪みに運玉が入ったら願いが叶うそう。運試しのチャンスは5玉。男性は左手、女性は右手で投げます。ここでは利き手が大事ね〜

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青島の鬼の洗濯板とはまた違う奇岩は、いろいろな表情を見せてくれます。これはニョキニョキとキノコっぽい?

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こちらは私には天狗の顔に見えるんだけど。

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波浪によって岩壁が浸食されてできた洞窟の様子がここからよく見えますが、こんなところにこんな洞窟があって、そこに本殿を建ててしまう、神話が真実だったと思わされますよね。

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玉橋まで戻って海を眺めると複雑な岩場が俯瞰できて面白い。

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波の荒いときは、険しい自然の姿を見せるそうですが、今日は穏やか。あの岩場のあいだを波が、飛沫が飛び散るのね〜 そんな様子も見てみたいかも。

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帰り道から見る楼門。海側からここを見られたら、また違った感動があるだろうなぁ。

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さて。後は帰るだけというところで楼門の脇にある門が気になってしまいました。なになに?吾平山上御陵(あいらのやまのうえのみささぎ)なんだかわからないけど、宮内庁の管轄ですと?

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とにもかくにもくぐってみると鳥居。

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その先は鵜戸神社。これ以上、うろついていていいんだろうか・・・でも、なにやら引き寄せられるものがあるのです。

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この鵜戸稲荷のそばから吾平山上御陵への道が続いています。スズメバチ注意、だって。相棒が一緒だったら絶対行かないところへ行ってみたい。獣道好きの好奇心がむくむく頭をもたげてきます。

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ここから行ける場所は一方が波切神社、もう一方は吾平山上御陵への道です。酔っ払いの私は波切神社を先の鵜戸神宮のことだろうと勝手に解釈し、吾平山上御陵を目指すことにしました。それにしても寂れてる。

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登った道は上から見るとこんなふうに階段もガタガタで、超ハードでした。意地になって登らなくてもいいと思うぐらい歩きにくくしんどい。でも、その先になにが見えるか知らないことには気が済まないタチの私。

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へ?到着してがっかり。御陵という雰囲気もあんまりないかも。立て札には鵜戸陵墓参考地と書かれていました。

なんでもご祭神である豊玉姫の御子、日子波瀲武鵜葺草葺不合命(ひこなぎたけうがやひこくさあえずのみこと)の陵墓がどこにあるかは諸説あり、最終的に鹿児島県鹿屋市に結論付けられました。だからここはあくまでも「参考地」となっちゃったようです。

ほんと、なーんにもありませんでした。

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対して、行かなかった波切神社は、鵜戸神宮のさらに先に位置するやはり洞窟の中にある神社でだったことが判明しました。なんと残念な!ひっそりと佇んでいて、あまり人の訪れることのない場所のよう。行ってみたかったな〜

 

さて、飫肥の城下町へ足を延ばす予定です。バスは何時発だったっけ?

時刻表をプリントアウトしてきているので見ればいいのに、酔っ払いの私の頭はあんまり働きません。バス停へ向けての道は心なしか焦りもあって小走りに。

 

途中、鵜戸神宮のサイトで見た磨崖仏を見つけました。おお~ これは吾平山上御陵に寄り道していなければ遭遇できなかっただろうな。

くっきりみえるのは閻魔大王像。ふたつ右隣には四天王も彫られていますが、ここからはほとんど見えません。もう一体、離れたところに不動明王もあったようです。

鵜戸山仁王護国寺別当隆岳が、明和元年(1764)と同二年に仏師延寿院に彫刻させたもの」という説明がありました。鵜戸神宮は明治以前は神仏習合で、お寺の住職も兼務していたようです。

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行きは楽々と降りた坂道も帰りはつらいのぼりの鵜戸八丁坂。バス停までの道が正確に思い出せないので、焦る私・・・

そうか!これを上った先に、あのトンネルへ通じるんだ。まだもう少しある。

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こうして到着した鵜戸神宮のバス停には、10名前後の人が並んでいました。でも、時刻表を見ると12:12と記憶していたのは、青島や空港方面へ戻る便。飫肥へ行くのは12:39発でした。

バスは少し遅れているようで、すでに定刻となっていました。焦って到着したのにさらに30分近く待つのは何となく嫌だ。そして、時刻表を検索してみると、飫肥へ回ると当初調べた便はJR利用で16:14着でしたが、もう一度調べると16:30と出てきます。

フライト時刻は16:50。地方空港とはいえ、これは綱渡りになっちゃうな~

 

結局、当初調べたJR九州での検索があっていて、あとのYahoo!路線で調べたものは途中バス乗り換えの非現実的なものだったのですが、いずれにせよ到着時間に余裕なし。飫肥は諦めて、戻りのバスへ乗り込むことにしました。

あーあ。これだったら、青島へもタクシー利用は不要だったのにな~ 3時間近くも何をして過ごそうかな~

 

考えつつも酔っぱらいの私はバスの中でうとうとと眠ってしまいました。

次回記事はこちら。

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