2021年(令和3年)8月
負傷した足も回復していないのに、むりやり屋久島行きを決行しています。
まずは先発隊を追って鹿児島空港で前泊しました。
翌朝、朝ご飯を食べるために早くに空港へ向かいました。
ところが、早朝から開いているのはロイヤルホストのみ。せっかく旅行に来てそれはないだろうと思ってウロウロしているうちに嫌気がさし、チェックインして中へ入ることにしました。
そこへまた、屋久島空港 強風のため引き返すことがありますと、条件付き運航のメールが届きました。Oh my Goodness!!!!
タッチ&ゴーが利用できるはずだったので保安検査場へ向かいましたが、エラーが出て受け付けてもらえません。階下で自動チェックイン機を通すもダメで、列に並んで有人チェックインとなるたらいまわし状態。
というのも、相棒から屋久島行きの飛行機はタラップを上るので、サポートを依頼しておいた方がいいと言われていました。そのせいで、逆に歩き回るハメに陥ったのです(涙
松葉杖を外したばかりの足ではまだ下りの階段が難しかったので、エレベーター利用をさせてもらうことにしたのですが、一番に案内するから先に待機しておくようにと言われ、結局、朝ご飯を食べる時間が無くなってしまいました。
鹿児島屋久島間はプロペラ機が飛んでいます。65人乗りなので、通常であれば三連休の好機にはなかなか予約が取れないのも頷けます。
強風時にプロペラ機、なんとなく心許ない・・・(画像は復路のもの)
条件付き運航とアナウンスされただけのことはあって、このフライトもまたよく揺れました。鹿児島は雨でしたが、途中は曇り空。上がってしまえば、馬毛島の向こうに種子島も見え、上空ではさほど天候不良は感じられません。
屋久島も見え、特に問題もなく着陸できるのでは?と思っていたのが甘かった。屋久島空港は海のそばなので、風の影響を強く受けるのです。それはもう、よくぞ着陸してくれたというほどの揺れで、無事到着したときには「ご心配をおかけしました」とアナウンスされたほどでした。
屋久島空港はこんな小さな空港です。このときは無事に到着したことに安堵していただけでしたが、翌日参加したツアーで私の乗った便以降は全便欠航になったと聞きました。第1便は試しがてらたいてい飛ばすんだそうです。始発便を狙っての前日鹿児島空港入り、正解でした。
さて、バスの1日券はカウンターか観光案内所で購入できます。でも、観光案内所ったって2畳ほどの掘立小屋。
ここで白谷雲水峡が閉鎖されていることを知りました。もののけ姫の舞台となった白谷雲水峡は人気のトレッキングコースです。事前の予報では前日よりもこの日の方が天気が良いはずでしたが、晴れ間も見えるこのお天気でまさかの閉鎖。相棒たちは前日、途中まででしたが行けたそうだったので、良かった良かった。
私も行きたいならつきあっていいよと言われたと思って1日券を買いに行ったのですが、負傷してから回復途上の私にはハードルの高い登山道だったようで、つたないLINEでのやり取りによる、まったくの誤解。バス停を降りたところでリタイアだっただろうと言われました(笑
鹿児島空港からの山の風景です。右奥あたりが白谷雲水峡の方角。山の天気は変わりやすいと言いますが、恐らく閉鎖されたのは雨のためではなくて川の増水だったんじゃないかと思います。前日も増水で苔むす森や太鼓岩まで行けなかったようなので。
空港からのバスは種子島・屋久島交通とまつばんだ交通のふたつ。1日券を出しているのは種子島・屋久島のほうです。飛行機の到着はまったく無視したダイヤなところが困りもの。
30分バスに揺られて島の中心地である宮之浦へ向かいました。待ち合わせは宮之浦港入口のバス停前にある屋久島観光センターです。たぶんここが、島内で一番多くのお土産を扱っているところです。
隣にはふるさと市場もあり、こちらでもお土産を扱っています。いずれもレストランを併設。翌日のツアーではこちらのレストランで定食を食べました。
お寿司が食べたかったのですが、夜からの開店か、その日によって違うというお店ばかりだったので、5分ほど歩いたお食事処 潮騒へ向かいました。
11時半の開店時間を前に4組ほどが並んでいたので、人気店なのでしょう。
屋久島は首折れサバが人気らしいのですが、飛行機も飛ばないほどなので海も見かけより時化ているのでしょう。この日の入荷はありませんでした。
代わりに頼んだお造り定食 1,900円です。
見てのとおり、いかにも新鮮そうなお造り。分厚目に切ったお造りはボリューム満点。
ただ、残念なことにご飯はいまひとつ。保温ジャーに入れっぱなしっぽい。
バス停は潮騒のすぐ近くにあるので、バス移動の必要がある場合は事前にチェックしておきましょう。
私たちは、滞在40分でお店を出ました。ホテルへ移動し、さらに30分後のバスでその先へ行く予定です。
車窓からの風景です。そこそこ晴れているように見えるのに、飛行機は欠航、白谷雲水峡も閉鎖。屋久島は周囲130kmの五角形に近い島ですが、1,000m超の山が40数座あり島の90%が山林という地形です。そのため、見かけではわからない自然の影響を受けているのだろうと思います。
中心部の宮之浦では気づかなかったことですが、バスで南下していく中で集落に特徴があることに気づきました。
2階建て家屋がなく隣家との距離がかなり近くて、かつ密集しているのです。
その上で生垣に囲まれているところも多かったのは、ツアーで聞いたところによると台風対策だということでした。そして、聳え立つ山が防いでくれるのか台風の被害はあまりないということでした。
もうひとつ特徴的だったのがお墓。車窓からは遠くてわかりにくいのですが、お供えの花が超派手。島内に菊を栽培しているところがなく高価なので、庭に咲く花を活けるからだそうです。そして、お墓参りは毎日行くそう。若い世代では廃れていっている文化と聞きましたが、年配者は今も続けており、安否確認代わりにもなっているという話でした。
宮之浦からバスで揺られること約1時間。宿泊先のJRホテル屋久島へ到着です。
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