英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【青森】47都道府県コンプリート!JR五能線の旅 絶景続きの海岸線

2021年(令和3年)10月

 

緊急事態宣も解除されたので、47都道府県コンプリートの最後の県となる青森を制覇しにやってきました。前回はリゾートしらかみに乗って秋田駅出発から能代駅までをご紹介しました。まだ秋田県内です。

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青森へはJR東日本のってたのしい列車のひとつリゾートしらかみで回ります。東能代から先が奥羽本線と分かれ、五能線となります。まだ乗車して1時間半を過ぎたあたり、そろそろ秋田県を抜けるところです。

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あきた白神駅を過ぎたあたりから、徐々に列車は海岸線に近づいていきます。おお~日本海がそこにある!

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秋田から青森へ入るあたりは五能線自慢の景勝地で、列車も速度を落とし、観光案内しながら走ってくれます。

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逆光のせいで曇って見えますが、晴れてました。通り過ぎてきた方向を振り返ると、岩場の多い海岸線が見えて楽しい。

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五能線と並行している国道101号線をドライブすれば、あちこちのスポットで停車できるのでそれもまた楽しい旅になると思います。

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青森に入って最初の停車駅の十二湖駅を過ぎたあたり。世界遺産白神山地にアクセスするのにはいくつかルートがありますが、メインとなる弘前から行くには時間が足りなかったので、明日はこの十二湖駅から十二湖を巡るハイキングを予定しています。

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これもまた通り過ぎてきた海岸線を振り返ったショット。思いの外、入り組んだ地形と、ブナ林の白神山地が垣間見えます。

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おや、奇岩の隣に階段が見える・・・ここ、登れるんだ!楽しそうだなぁ。

飽きない海岸線。立ちっぱなしで眺めます。

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すっかり快晴になり、海の青さも美しい。こんなに海の近くを走る五能線は人気路線に違いなく、普段だと混み合うはずで、自由に動き回れるのはそうないことでしょう。先頭車両に張り付き、時折カメラを提げて歩き回る乗り鉄だか撮り鉄だかが乗車していましたが、この少ない乗客では誰に気遣うこともいらないほどです。

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さて。リゾートしらかみ3号は千畳敷駅で停車しました。1号はダイヤの都合なのか停車しませんし、6号も日没後で通過してしまいます。どうにかして千畳敷駅を降りたかった私は、先に十二湖でハイキングすることを断念して乗り続けることを選びました。

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千畳敷駅はホームから出ると即、国道に面しているので注意書があります。つい千畳敷に向かって駆け出してしまいそうなんですよね。

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ほら。ホームのすぐそばが国道で、駐車場の向こうが千畳敷なんです。

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駐車場にはふたつの石碑があります。ひとつは太宰治の小説「津軽」からの抜粋で、千畳敷を描いた箇所が刻まれています。

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もうひとつが大町桂月の文学碑。桂月は高知県の出身ですが、殊の外、十和田湖奥入瀬渓流を愛し、晩年は蔦温泉に本籍を移したほど。その桂月の紀行文 「 陸奥の海岸線・大戸瀬の奇巌 」の一節が刻まれているのがこちら。

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日本海側に千畳敷かぁ。東北から中国地方にかけての日本海は、冬の厳しい寒さと荒々しい海をイメージしてしまうので、屹立した岩壁はあっても、こうして平面に広がる千畳敷は想像したことがなかったなぁ。

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千畳敷という名付けられた箇所は全国あちこちにあるけれど、関西人であれば思い出すのは和歌山県白浜の千畳敷のはず。加えて私は新田次郎などの山岳小説が好きで読み漁ったので、木曽駒ケ岳千畳敷カールも行っていないのに馴染みです(笑

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抜けるような青空と紺碧の海は、これからの冬の厳しさをまったく感じさせません。

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リゾートしらかみ乗客の私たちのほか、釣り客もひとりふたりいましたが、閑散とした千畳敷。いつもならもう少しは賑わっているんでしょうか。

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お天気次第でどうなるか読めなかった五能線の旅ですが、まずはここで降りられるプランにして本当に良かったと大満足だったのでした。

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汽笛が私たちを呼んでいます。振り返ると千畳敷駅が見えますが、建物はいずれも旅館で駅舎はありません。

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停車する列車は、上下線の全部でコレ。千畳敷駅を通過する列車もあるというものの、五能線の旅は冬の日本海のようにキビシイのです。よく来たものだ。

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さて。そろそろ参りましょう。全員で10人もいなかった乗客のために、とても贅沢な停車時間でした。混んでるときは150名ほどになるそう。乗り遅れてもこの本数ですからくれぐれもご注意ください。

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千畳敷を出ても、しばらくは日本海沿いを走り続けるリゾートしらかみ。既に秋田駅を出発してから3時間を経過していますが、まったく飽きることはありません。

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さて。次の停車駅は鯵ヶ沢駅です。当初、千畳敷を見学したら鯵ヶ沢で宿泊しようかとさんざん悩みました。でも、その予定を諦めたのはこのまま乗り続ければこの先にも、そしてまた帰りにも楽しみがあったから。まだまだ五能線の旅をお届けします。

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次回記事はこちら。

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