英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【青森】47都道府県コンプリート!絶景の秘湯 黄金崎不老ふ死温泉

2021年(令和3年)10月

 

緊急事態宣言が解除されたので、47都道府県コンプリートの最後の県となる青森を制覇しにやってきました。再びでリゾートしらかみに乗って夕日の沈む日本海を堪能したあと、黄金崎不老ふ死温泉に泊まったところまでご紹介しました。

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午前5時。黄金崎不老ふ死温泉で夜明け時間が近づいてきました。そんな早朝から、廊下をパタパタいう音が聞こえてきます。そう。ここでは早朝と日没時にこそ宿泊客が色めき立つ温泉があるのです。目指すは宿泊棟から遠い先。

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8-20時の時間制限があるので私たちは入れませんでしたが、道中にある左の本館にも温泉があります。

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本館から続く歩道を歩いて行くと・・・

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そう。海の傍に露天風呂があるのです。ここから日本海に沈む夕陽を眺めたり、朝陽が昇るのを見るのがこの宿の楽しみです。ぽつねんと佇む秘湯に絶えず人が訪れるだけの魅力があるのでしょう。緊急事態宣言解除直後でも、ほぼ満室でした。

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利用できるのは日の出から日没まで。日帰り利用もできますが、その場合は10:30-16:00という時間制限があるので、日の出や地平線に沈む夕陽を見るのには宿泊必須です。

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ここから見るとわかるように、まさに波打ち際に造られているので、天候不順のときは利用できません。海水が入ってお湯の温度も低くなるし、何より危険。海に持って行かれてしまいます。

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カメラの持ち込みは禁止。あとで撮ったのですっかり陽は昇っていますが、パタパタ聞こえていた割に、私が行った時間は女湯独り占め。朝焼けも堪能できました。

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露天風呂は男湯と女湯に分かれています。女性は湯あみ着を借りて男湯に入ることもできます(宿泊者は無料)。視界が開けてさらに絶景と聞きましたが、裸の男性に対して女性は湯あみ着。脱衣所も籠が置いてあるだけなので、逆にこちらが目のやり場に困る気がして私は行きませんでした。でも、多くの女性が入っていましたよ。女湯がひとりだったのはそのためかもしれません。

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これぐらいズームするとちょっと様子がわかるでしょうか。衝立のある右側が女湯、左側が男湯です。東が女湯側なので、日の出のときは女湯の方がきれいに見えるんじゃないかと思います。お湯は加水していますが、鉄を含んだ赤褐色のお湯はいかにも温泉です。

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不老不死のご利益はごめんだと思っていましたが、海の傍の露天風呂に入れたのは稀有な経験。参考までに公式HPからの画像を張りますが、現地の様子はもっといいです。季節的にも蚊はいないし、ぶるぶる震える寒さでもなく、ちょうどよかったんじゃないかと思います。

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5時からの朝風呂は、入る人は入るけれど寝ている人はまだ熟睡タイム。前日賑わっていた場所も人気(ひとけ)がありません。きっと夕陽が沈む時間帯の方が混みあっているだろうと思います。私はその時刻、五能線からの日没を楽しんでいたのでわかりませんけど。

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朝ご飯の開始は6時半から。旅館で6時半開始というのは早い方だと思いますが、開始時刻には行列ができていました。たぶん十二湖への直通バスが8時発なので、それに合わせているのでしょう。私もそれに乗ります。

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好きな場所に座ってバイキング形式です。コロナ禍もあって小鉢に取り分けられているものも多くあり、取りやすかったと思います。ビニール手袋の装着は必須。

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私が選んだのは手作り豆腐、お造り、塩辛、筋子、たらこなどですが、このメニューだとお酒がほしいよね(笑

ご飯も美味しく炊けていて、どどーんと積み上げたかのような夕食よりも、よっぽど朝ご飯のほうが美味しくいただけました。名産のハタハタもありましたよ。

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この日も朝から快晴です。時間ギリギリまで温泉を堪能するのもおススメですが、私たちは世界遺産白神山地の十二湖でハイキングを予定しているので先を急ぎます。

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ウェスパ椿山駅まではホテルのシャトルバスも使えますが、直通で奥十二湖へ行く場合は地元バスが1日3便。もしくは隣の十二湖駅からもバスが出ています。

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定刻にバスは到着しました。ウェスパ椿山駅、十二湖駅などを経由して奥十二湖駐車場までは45分810円です。十二湖駅からだと370円だったので、交通費嫌いの私としては魅力的でしたが、シャトルバス→五能線1駅→地元バスは乗り継ぎ連絡も難しい。

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ところで、ウェスパ椿山駅って奇妙な名前と思いませんか?明るくなってから通ってわかったのですが、駅のすぐそばに観光施設がありました。ちょっと魅力的な山頂までのスロープカーやガラス館や昆虫館などとともに宿泊用コテージも併設されていましたが、感染拡大による休業で2020年10月31日に閉館してしまいました。今は物産展だけがリニューアルオープンしているようです。

 

車窓からは、五能線と並走する国道101号線を走ります。向こうに見えるのが目的地の白神山地

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十二湖駅までは海沿いを走り、そこから白神山地へ入っていきます。途中で相棒がコテージには泊まりたくないと言っていたアオーネ白神も通りましたが、コテージ泊は車でなければ難しいですね。到着後の暗闇の中で、どうやって宿泊棟まで行ったり、食事場所や大浴場に行ったりできたのかと思います。でも、白神山地でゆっくり過ごすならアオーネ白神のほうが便利です。ただ、9月から春まではカメムシが部屋に出るようなので注意が必要です。このカメムシ、あとで遭遇しますが思ったより難敵でした。

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不老ふ死温泉からのバスの乗客は10人足らず。地元の人も乗降しましたが、観光客は全員終点の奥十二湖駐車場で下車しました。駐車場傍にある森の物産館キョロロではコインロッカーがあるほか、荷物も預かってもらえます。

帰りのバスは10:50を目指しているので、2時間ほどしかありません。あとのバスは電車との連絡が悪いので、それを逃すと14:15になってしまうのです。十二湖散策の所要時間は90分と書かれていましたが、どうだかなぁ・・・最後に慌てることになりませんように。

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