2021(令和3年)10月
緊急事態宣言が解除され、余っているANAマイレージを活用中。今回は、英語講師に勧められたアートの島を巡る旅を計画しました。当初、オリンピック時の3連休を利用する予定でしたが、たぶん暑くてバテるだろうと秋まで待ちました。
前回は、飛行機の遅延でフェリーに間に合わなかったので、高松城跡である玉藻公園を回ったところまでご紹介しました。
玉藻公園を抜け、フェリー乗り場へ向かいます。フェリー乗り場までは徒歩3分。
高松港からは、小豆島をはじめとする香川県や岡山県の離島行きのフェリー、高速船が多数出港しています。
女木島・男木島行きの切符売場はここ一ヶ所。ずらりと並んでいたので、時間に余裕をもって現地へ行った方がいいと思います。
今回行くのは男木島(おぎじま)のみ。先に女木島(めぎじま)を経由して男木島へ行くのですが、どちらもプチアートの島。両方行きたかったのですが、飛行機の遅延でひとつ前のフェリーに乗れなかったので、徒歩で回れる男木島だけに行先を絞ります。運賃は往復1,020円。片道510円なので往復割引はありません。両島とも行く場合は途中下船できないので、別途購入する必要があります。
女木島・男木島行きのフェリーに乗り込みます。2時間に1本なので、今回のように1本遅れると1日で両方回るのはちょっとタイトになります。
客室へ上がる階段はこちら。定員280名のめおん号です。
フェリーから見た高松港。高松駅バスターミナルそばから2階へ上がると、濡れずにここまで来ることができます。
高松港⇔女木島、女木島⇔男木島もともに20分という近さなので、客室もあっさり簡素です。でも、背後にはきちんとアクリル板で感染対策がしてあります。
船上から見た瀬戸内の島々。瀬戸内海には700以上もの島があるので、どれもこれも陸続きにすら感じます。
20分でまずは女木島へ到着。
女木島で見たかったアートは、船上からも確認できます。まずは、このふたつ。
20世紀の回想
帆が見えるのが上海出身の禿鷹墳上(本名リュウシュン)の作品で、こちらよりも上の写真だとちょっとわかるかな?グランドピアノの上に帆がはためいています。ピアノはオブジェではなく、自動演奏もできるんだって。
モアイ像
高松市のクレーンメーカー㈱タダノは、イースター島の倒れたモアイ像の修復活動を行っています。その吊り起こし実験に使用した復刻像がこちら。後姿なのが残念だけど。
奥に見える石垣はオーテと言って、アートではないけれど女木島の見どころのひとつ。冬の強風で波しぶきや海水が家にまで入ってくるのを防ぐために築き上げられています。
女木島は、別名鬼ヶ島。桃太郎伝説が残っている島です。だから、観光案内所の名前はおにの館。
おにの館はなかなかモダンな建物です。しかし、注目すべきは石垣の上に並んでいるもの。はて?
それがこちら、カモメの駐車場(木村崇人)
石垣の上に風見鶏状態のカモメが並んでいます。ここだけではなく、港の防波堤にもずらりと300羽並んでいるようですが、残念ながら気づきませんでした。
風向きでくるくる方向を変えるカモメを見ているのは楽しい。こちらは向きが揃っていますが、上の画像ではあちこち向いていますよね。
女木島では鬼が住んでいたという洞窟まで路線バスで行くこともできます。1/5に乗客が女木島で下船した印象だったので、人気はこちらなのかな?
でも、私たちはそのまま男木島へ向かいます。船上からは屋島が見えます。台地上の形状が特徴的。
小学生のときに山頂の展望台まで行った記憶が残っています。記憶力に難のある私にしては珍しい(笑
左が女木島、右が男木島。乗降時間を入れても20分という距離なので、泳いで渡れそう。最も接近したところでは700mぐらいしかありません。実際はあいだに潮流が急な海峡があり危険だそうですが、昔の子どもたちは泳いで渡っていたのだとか。
男木島に近づいてきたとき、これから行くアートを海上から確認しました。うん。ちゃんと見える。これについては次回、ご紹介します。
男木島は女木島との間をぐるりと回って西側に港があります。後尾からは女木島と男木島のあいだに屋島が見えるルート。屋島は江戸時代に始められた塩田開発や干拓水田が埋め立てられて陸続きになりましたが、かつてはその名のとおり島でした。
男木港が見えてきました。さっき確認したアートとは、島を挟んでちょうど反対側です。
男木島着は12時20分。遅めのランチを食べ、15時のフェリーで戻る予定です。