英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【香川】2日目-3 アートの島を巡る旅 直島「家プロジェクト」スタートはガラス階段の護王神社

2021年(令和3年)10月

 

緊急事態宣言が解除されました。ANAマイレージが余っているので、活用中。今回は、英語講師に勧められたアートの島を巡る旅を計画しました。当初、オリンピック時の3連休を利用する予定でしたが、たぶん暑くてバテるだろうと秋まで待っての出発でした。

前回は、直島の屋外アート作品をご紹介しました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

本村ラウンジ&アーカイブはツアー参加者の集合場所です。夏に訪問を検討したとき、直島・豊島・犬島に点在するアートをすべて見るには自力ではなかなか難しいとわかったので、今回はベネッセハウスに宿泊する1泊2日のツアーに申し込みました。朝夕食+ツアー付き55,000円/人です。(11-2月は3島を回るツアーは休止)

www.benesse-artsite.jp

 

多くの人で賑わっていたのでツアーもすごい人数で回るかと思いきや、もう一組のご夫婦と4人でした。他の人は家プロジェクトのチケットを購入しに来ていたようです。

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家プロジェクトはこの本村地区において1998年より始まったベネッセ主導のアートプロジェクトで、現在7軒が公開されています。今も生活が営まれる地域で、点在していた空き家などを改修し、人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、空間そのものを作品化しているのが特徴です。

チケットはパンフレットを兼ねており、地図も載せられているのでわかりやすいです。ツアーではすべて回れないのですが、混雑時でも優先的に入れるのがポイントです。

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元気なあいだに行った方がいいと、まず神社へ向かうことになりました。

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予備知識を入れずに参加したので、アートといいながら神社?いまひとつ事情が呑み込めないまま歩きます。

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5分ほどで到着した神社では神事が行われていました。実際に使用されているのを見るのは非常に珍しいんだそうです。

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Appropriate Proportion(杉本博司)

この神社は、江戸時代から祀られている護王神社を改築したものです。

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本殿と拝殿は、伊勢神宮など初期の神社建築の様式を念頭に、設計者自身の美意識に基づくものとなっています。でも、ここからでは少しわかりにくい。

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足元を見ると、玉石の大きさに気づきます。直径10cmはあろうかという大きさ。

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さらに本殿に近づいていくと、驚いたことにはその階段。

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なんとガラスでできているのです。透明のきらきらしたガラスが美しい。神主さん、この階段を上っていってたのね。ちょっと滑りそう・・・

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さらに驚きは続きます。この神社には石室がある、と。ぐるりと回っていくと石室の入口がありました。本当に狭くて、閉所恐怖症+暗所恐怖症の私には恐怖。でも、好奇心の方が勝る。通路は10mもないのかな?本当に狭くてお相撲さんは通ることが不可能なサイズ。

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一番奥の様子は真っ暗でよくわかりません。ひとりだけ懐中電灯を持たされて中に入り、その灯りで照らした先には先ほどの階段が石室まで続いているさまが見えました。これはなんと美しいことか。本殿からガラスの階段が続き、その隙間からわずかに光を取り入れた作品は、まさしくアート。

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さらによくできた演出が石室を出るときにもありました。通路の壁に外の光が映し出され、一枚の絵画のように見えるのです。

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出てすぐのところにある木を少し切り払って、海が見えるように作られていました。これは素晴らしい。

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護王神社からぐるりと回ると八幡神社を通ります。こちらはアートではなく、昔からある神社です。

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なかなか美しい設計で、鳥の彫りものなど小さな島にしては豪勢な造りです。

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神社を下っていくと随神門を潜ります。

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邪悪なものが本殿の神様に近づかないように弓を持って見張っている門が随神門なのですが、中においでのお一方がなんと笑っているんですよ~ 2006年に新しく作られたものですですが、それにしても笑っているなんて珍しいですよね。

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八幡神社の鳥居は直島産の花崗岩でできており香川県指定有形文化財に指定されています。高さ385m柱の直径50cmでどっしりとした重厚な印象を与えるのは、桃山から江戸初期の作風の特徴だそう。

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護王神社のガラスの階段に魅せられた直島アート、次回記事から本格的に開始です。

fuwari-x.hatenablog.com