2021年(令和3年)11月
マイルを利用した旅を重ねていましたが、来期のステータスにまつわる誤解で、有償で乗らねば!と奈良へ行き、さらにブロンズステータスぐらいは獲得しようとプレミアムポイント2倍キャンペーンを利用し、残り2週間で3度も飛ぶ計画を立てました。でも、その最中にプラチナステータス招待の案内が(涙
これはまだそれを知らずに飛んだ熊本の話です。とりあえずの目的は、熊本ということで馬肉料理。半月で4回も飛ぶので夕方のフライトで早々に帰りますが、それでも最低限の観光はしたい。
優先レーンを使ってチェックインをします。いつもと違う南ウイングから入りましたが、直接行けるのは、ANA SUITE LOUNGEだけ。ANA LOUNGEごときは、普通の人と同じようにいったん通路に出てから、ラウンジへ向かうことになります。なんだ。
残り少なくなったアップグレードポイント、食事内容の充実した夕食時刻に使うほうがお得感があるので普通席に乗ります。今回は始発で空港へ向かうので朝食は当然食べられず、ANA FESTAで購入したカツサンドを手にラウンジへ向かいます。
おお!前回奈良へ行ったときはアルコール提供時間前で飲めなかったビールが、朝から飲めるようになっています。カツサンドも美味しく食べ進めるわ~
ところが、そんなにも早朝から出掛けたというのに、飛行機は40分もの遅延。夕方便で帰る予定なのに、ますます現地での時間が少なくなってしまいます。しかも熊本空港発のリムジンバスは、助手席まで使って満席にしてから運行するので、出発までかなり時間がかかります。
そんなわけで、予約していた馬料理 天國 本店へ到着したのは、当初予定を大幅に遅れた12時半。お店は熊本駅から10分ちょっと歩いたところにある、食べログの評価3.66の人気店です。でも、到着してあれ???思っていた雰囲気ではないかも。
公式HPの印象では、もっと老舗感があるように思ったのですが想像よりもカジュアル。わざわざ中心部を外してこの店を選んだのは、ほかのお店はコースにすると辛子蓮根や一文字ぐるぐるなどの郷土料理とセットになるので、がっつり馬肉料理にしようと思ったからなのですが・・・
途中で遅れる旨の連絡は入れていましたが、店内はご覧のように障子で仕切られた部屋が3つ。人の様子は見えないものの賑わっていました。(画像は帰りに撮ったもの)
私たちが通された部屋はテーブルが4つ。すべて埋まっていましたが思ったよりもこじんまりとしています。
家族経営っぽくて、カウンターでは伝票を繰っている年配の男性がひとり。わざわざ選ぶ店ではなかったかな?こんなに時間が急くのなら、中心部にしておけば良かったかな?しかも、私たちが入店してすぐに昼の部は終了してしまったので、期待外れかもとどんどん心配に。
ランチメニューの定食はシンプルな構成です。私たちが頼んだのは、もちろんスペシャル定食3,300円。
ミニ馬刺6種盛は、白のタテガミから時計回りにタン、心臓、アバラ、レバー、特上。レバーはたれ、その他は生姜と甘口の醤油でいただきます。馬刺しははじめてではありませんが、これだけの種類を一度に食べたことはありません。
タテガミは脂が解けていくのを楽しみながら食べるといい感じ。タンはコリッとしていて、心臓は存在感を感じます。アバラはちょっと筋を感じるもののしっかりした肉質が美味しい。焼くとさらに美味しい気がします。レバーは臭みなどまったくなく、弾力があって美味。そしてやっぱり、とろりとしていて旨みのある特上が絶品でした。
定食はいきなりどーんと出てくるので、ビールの次に日本酒なんて呑気にやってられそうになく(しかも私たちを待っていたかのように、そのあとすぐ閉店の声も聞こえてきたし)、しょっぱなから日本酒で攻めます。地元山村酒造の阿蘇の酒れいざん麗酒爽快。
予約時にフライトの関係で入店時間が前後することを伝えていたので、遠方からの客であることはご存じ。そのためか、ステーキは「ちょっとサービスで大盛りにしておいたわよ」と囁かれました。
ガーリックチップとマスタードでいただくステーキ、美味しい!噛みごたえはしっかりあってソースともよく合い、しかも馬肉は低カロリー。炊きたてのご飯がまた美味しいし、馬汁も特に癖が強いともいうこともなく、甘めの白みそ味を違和感なくいただけました。最初の心配をよそに、とりあえず満足です。
自分たちが最後の客であることは自覚していたので、そう長居するわけにもいかず滞在時間はわずか40分。それでも、観光に割く時間はあまりありません。とりあえずJR熊本駅のお土産物売り場をチェックしたかったので歩いて戻ります。
この市電、ちょっとかっこいい。超低床型の最新式車両COCORO。「森と水の都くまもと」を表現する狙いで内装は木材を使用しているんだって。
熊本駅は2019年に新駅舎が完成したばかりで、こちらはその隣にあるアミュプラザくまもと。2021年4月に開店したばかりの商業施設です。
JR熊本駅肥後よかモン市場に入ります。熊本銘品がずらりと揃っていてお土産物を選ぶには困らないし、奥にはスーパーも入っているので地元の人の生活を垣間見ることもできます。
取り急ぎ、熊本城だけは行かなくては。市電でも行けますが、バスの方が早く到着します。桜町バスターミナルから熊本城へ向かいます。2016年の熊本地震のあと、どれぐらい修復工事が進んでいるでしょう。
チケットを買うのはここかしら?と、まず初めに到着した桜の馬場 城彩苑へ入りました。でもこちらは、バーチャルで熊本の歴史を体感することができる「熊本城ミュージアム わくわく座」やお土産物店、飲食店が入った観光交流施設です。
熊本城へは裏手にある階段を上って入ります。ここでは、健康状態のチェックを申請するようになっていました。でも、せっかく到着したチケット売り場で、空港へのリムジンバスまで残り1時間となっていることに気づきました。見学している時間はありません(涙
泣く泣く熊本城を尻目に戻ります。行幸坂を下っていく途中、被災したままの姿を晒しているお堀の傍を通りました。
その備前堀は石垣が崩れたままでしたが、お堀の水を抜いて復旧工事に入るところまできていたようで、ちょうど作業に取り掛かり始めているところでした。前日には生き物の捕獲作業をしたという記事が載っていました。
お堀の外には、肥後熊本藩初代藩主加藤清正像があります。熊本では、台座に書いてある清正公(せいしょうこう)さんと呼ばれて親しまれているようです。
熊本城はどこからでも見える場所に建っており、こちらは銀座通り歩道橋からの姿です。
こちらは、リムジンバスのバス停がある鶴屋百貨店前の電車通りから。
名残惜しんでさらに残り時間で近づいてみますが、もう戻る時間です。熊本城さえ見学できず、まさに馬肉を食べに来たようなもの。
でも、1本早いバスを選択して空港へ戻ってきたのは、15分ほど先のふるさと市場へ行こうと思っていたからです。空港の隣には崇城大学(旧熊本工業大学)の空港キャンパスがあり、その向かいには東海大学の新キャンパスが2022年度の開校を前に急ピッチで工事が進められていました。でも、それ以外なーんにもない道を歩いて行くと市場に到着。
だだーんと広い倉庫のような市場。馬刺しが安いと書いてあったので寄ったのですが、それは見当たらず。でも、馬肉をいくつか買いました。
あとは、空港でお土産を買えば終わり。行きはバタバタと急いでいたのでよく見ていませんでしたが、熊本空港は建て替えのため仮設建物で営業中です。
フードコートと物販店の入っているサテライト棟と、チェックイン手続きをするターミナル棟に分かれています。
飲食店がいくつか入っていて、フードコートスタイルになっているので、それぞれが好きなものを注文し、一ヶ所で食べられるのはそれはそれでいいのかも。
プレハブの仮設空港にANA FESTAなどないと思っていたら、チェックイン後に充実したANA FESTAを見つけてびっくり。品揃えは外の店とは違ったので、また少し購入してしまいました。
2023年春には新しい熊本国際空港が完成するようです。それまでには、コロナも治まっているといいですね。
お土産編
熊本城のお土産物店で購入した五木屋本舗のうに豆腐4個入り1,512円。豆腐の味噌漬けです。1個30-40gのすごく小さいお試しサイズで価格もかなり高いけど、チビチビと食べながら日本酒を飲むと、めちゃ合う。酒飲み満開の図式ですね^^;
鶴屋百貨店でプラチナ賞受賞に釣られて購入した地元千代の園酒造の純米吟醸翼1,650円は、チェックミスで火入れ。火入れは苦手なので大失敗でした。思い出してみると、冷蔵庫に入ってなかったもんなぁ・・・
同じく鶴屋百貨店で相棒が買ったのが馬刺しの燻製1,080円。薄めにスライスして食べるのが好みの食べ方でした。
ふるさと市場では野菜も購入しました。カリフラワー120円、アボカド88円×2。やっす。
ラム肉200g398円、馬肉小間切れ300g298円、馬肉すじ肉1kg1,280円
すじ肉はこの大容量をどうしようかと思いましたが、牛すじ肉と同じように下処理をして、おでんやカレーなどに大活躍でした。
わらづつみなっとう158円
近ごろ見かけなくなった、藁に直接仕込んであるタイプです。しかも2人で食べるにも多いぐらいの量でした。また買いたい。
空港で購入した熊本銘菓。
誉の陣太鼓216円、肥後五十四万石152円、武者がえし184円
辛子みそ味が気になった九州ラーメン赤龍140円は、全然辛くなかったです。
熊本ジャージーガレット540円。甘いお菓子なのか塩味のお菓子なのか、最後までつかみどころのなかったガレット。でも、なんとなく気に入った一品。
納豆ふりかけ324円、鶏炭火焼724円、阿蘇高菜漬540円
納豆ふりかけは、炊きたてごはんに混ぜるとまさに納豆ご飯になります。炭火焼は九州のどこで買っても美味しい。これは宮崎のもの。
馬いカルビ864円は、スライスしてあるので馬の燻製よりちょっと落ちるかな。でも、軽く炙って食べると美味しい。
以上、まさに馬肉を食べに行っただけの熊本旅行でした。
続いてまだもう一度、飛びます。