英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【鎌倉】明月院ブルーと呼ばれる人気のあじさい寺

2022年(令和4年)6月

 

今年の6月は半ばまで例年より涼しく、むしろ肌寒い日も多かったのに、一転して突然の梅雨明け。連日35℃超の日が続いています。

 

去年は伊豆下田のあじさい祭へ行きましたが、はて、今年はどうしよう。また足を延ばしてもいいけど、暑かったらいやだなぁ・・・

fuwari-x.hatenablog.com

 

遠出するよりも、もう数年来ご無沙汰の鎌倉へ行くのはどうだろう。鎌倉だったら思い立った日に出掛けることもできるしと、タイミングを計っていました。去年の伊豆下田は6月の中旬でもう色褪せてしまっていたけれど、今年の寒さではきっと見ごろも遅いはず・・・

 

暑いのは苦手なので、小雨の日の午後に足を延ばしてみました。ちょうど雨が上がって曇り空。これ以上日差しが強かったらきっとつらいだろうなぁという絶妙のタイミング。でもきっと考えることは皆同じなのでしょう。駅からの道は多くの人で賑わっていました。

 

あじさいの美しい寺は鎌倉に多くありますが、明月院は青いあじさいだけを植えており、明月院ブルーとして有名です。

 

昔ながらの青いあじさいは、むしろお寺には似合うのかも。徹底して一色にしたことで人気を呼んでいるのなら、狙いはばっちりですよね。

 

6月の拝観料は500円。人混みを見て、思わず算盤をはじいてしまう私。維持費として結構賄えるんじゃなかろうか。

 

人が少なくなるのを見計らって最初のアプローチを撮ってみました。まだこれからのように見えるかもしれませんが、思った以上に開花は進んでいて、もう2,3日早い方が良かったのかもというぐらいでした。

 

もう、写真どころじゃない人の多さ。浴衣で鎌倉を歩くのがトレンドなのか、多くの若者が浴衣姿でした。サンダルに浴衣、ブーツに浴衣なんていうバージョンもありましたね。

 

階段を上がり切ったところの門の脇に、行列を示唆する張り紙がありました。なんのことだろう

 

あんなに行列している階段もほんの少しの隙で、誰もいないように撮れてしまう。そういや、絵葉書の写真もそういうタイミングを狙って撮るんだってね。

 

さて、どこから回ろう?そう広くない境内だけれど、なんとも誘われるような小径があるのよ。すかさずシャッターチャンスを狙って撮れば誰もいないように見えるけど、直後にはどなたかが現れるというスリリングな撮影会(笑

 

本堂が望めるこの位置は、なんとも落ち着く雰囲気。人波に誘われるように歩いているけれど、立ち止まれないほどではありません。

 

ふと登場したのはリス。慣れているのか人を見てもまったく動じません。丸々と太っているところから見るとエサは豊富にあるんだろうね。

 

石の上に根を伸ばしているのは紅葉。たまたま落ちた根が発芽し、何年もかけて成長したそう。その生命力をぜひご覧くださいという案内付き。

 

歴代住持の位牌などを祀っている開山堂。その脇で、なにやら覗き込んでいる人たちが見えますが・・・

 

やぐらと呼ばれる中世鎌倉時代特有の洞窟墳墓で、幅7m×高さ3m×奥行6mあります。

 

覗き込んでみると、浮き彫りになった羅漢像がちょっと怖いかも。中央には釈迦如来、手前には宝篋印塔(ほうきょういんとう)と鎌倉石の香炉と説明がありましたが、要はこのお寺は平治の乱で戦死した山内首藤俊道の菩提寺で、ここはその供養のために造られたんじゃないかということらしい。

 

今も現役で使われている鎌倉時代からの井戸、瓶の井。岩盤を垂直に掘り抜いて作ったと見られ、内部が水瓶のように膨らんでいることからその名がついています。

 

江戸時代にあまり水質の良くなかった鎌倉の中で、特に良質の水が湧いたと伝えられている井戸で、さりげなくあじさいが活けられています。

 

こちらは花想い地蔵。お寺も写真スポットづくりを心得ているねぇ。

 

六地蔵さまの前にもあじさい。

 

本堂の前の枯山水庭園。ここまで来ると本堂に行列している人たちがいました。そういえば、山門のところで行列を示唆した張り紙があったよな・・・列があったらそれは丸窓の行列だから、それが目的ではない人は先へ進んでくださいというような文言。

 

築山の上に、なにやら見えるが・・・スマホカメラでは拡大しきれませんでしたが、帰るが足を組んで寝転がっていましたよ。手前側が組んだ脚、白く見えるのは腹です。

 

行列と言っても5分も待たずに順番が来たのがこちらの丸窓。向こうに見えるのは花菖蒲が美しいことで有名な本堂後庭園です。菖蒲の見ごろは過ぎているという案内がされており、別料金ということもあって入っていません。

 

紅葉の時期になるとこの丸窓越しに見える景色がまた人気で、さらに行列するようです。満月に見立てた丸窓、緑鮮やかなこの季節もいい雰囲気です。

 

平日の午後遅くだったので、恐らく人出は少なめだったのでしょう。それでもまさしく観光地の賑わい。あじさいの風情にはちょっと似合わないかも。

 

早々に退散します。それでも狭い境内を40分ぐらいは散策しました。

 

鎌倉駅まで徒歩30分ぐらい。のんびり歩いて行きましょう。

道中にある建長寺北条時頼創建の日本初の禅寺で、広大な境内も庭園も国の史跡、名勝として指定されています。となりには中高一貫校である男子校、鎌倉学園があり、sの前身は建長寺の修行僧学校でした。なんといっても有名なのは、サザンオールスターズ桑田佳祐の出身校です。

 

見ごたえのある立派な三門は気になるけど拝観料は500円。しかも蒸し暑い。涼しくなったらくまなく回ってみたいです。

 

さて、鶴岡八幡宮に到着しました。もう何年振りになるだろう・・・近場の方が案外訪れるきっかけがなく、実はまだ明治神宮にも行ったことがありません。

 

もう少ししたら、蓮の花も咲き始めるでしょう。

 

鶴岡八幡宮太鼓橋で、鎌倉散策も終了。ここから鎌倉駅への小町通りは風情をなくして魅力に欠けるのが残念ですね。さらに足を延ばして長谷寺へもあじさいを見に行けばよかったなぁ。