英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【シドニー】ロックス、名前の由来の地は秘密の入口から!

2022年(令和4年)8月

 

2年半ぶりの海外旅行。シドニーに到着しました。前回は、ANAビジネスクラス搭乗機と、シドニー観光には欠かせない交通系ICカードOpal Cardの話を書いています。

fuwari-x.hatenablog.com

 

そもそも、なぜオーストラリアを選んだかというと、確か今年5-6月、通勤時に改札を出るとオーストラリア観光再開!といった広告がずらりと並んでいたことがあったのです。豪政府観光局のものか、旅行社のものだったかは覚えていませんが、ふうん、海外旅行へもそろそろ行けるんだという記憶が漠然と残りました。

そこへ早い時期からの猛暑、娘の渡欧、夏休み時期の国内宿泊の高さなどから、ふと思い出したのがその広告。でもシドニーから先、どこへ滞在するかは、特典航空券のキャンセル待ちを入れたあとも決まりませんでした。というのも、当時はまだオーストラリア入国にはDPD(デジタル旅客宣言)の登録が必要だったし、国の規制が解除されていても州の規制があったりで、最新情報をきちんと収集できているのか自信がありませんでした。(シドニーのあるNSW州は、空港到着後RAT検査かPCR検査が必要公共交通機関の使用を認めておらず、空港からは乗り合いタクシーでの移動が最大の許容範囲・シドニー24時間の待機が必要だったかと)

 

候補地は、①エアーズロック、②ブリスベン、③ニュージーランドでしたが、
①は1泊10万円/2人程度と高額で、行くなら2泊はしたかったため断念
③はシドニーとの往復が5-6万円、目的のマウントクックは冬なので難しい

 

直前まで迷ったのが②のブリスベン。それを断念したのは候補地が、
● バイロンベイへは運行バスの減便で1泊しても厳しい
● ゴールドコーストから国立公園へのツアーは土日のみ催行で日が合わない
など、旅行者が楽しむにはまだまだ難しい状態でした。

 

それでも探し出した行先、ンガンガン山(Mt. Ngungun)ブリスベンから1時間ほどで行けるアボリジニの聖地で、エアーズロックなどとも共通した魅力ある景勝地でした。でも、目当てだった週末のマーケットなどとのスケジュールもうまく組めず、さらなる移動による感染も心配だったので、シドニーからの移動は断念しました。

 

国内線に乗らない代わりに、シドニーからハンターバレーへのワイナリーツアーを計画したのですが、旅行社のHPはあっても連絡がつかなかったり、高額のプライベートツアーしか催行されなかったりで、残念なことにそれすら行けず。それでも感染を避けつつ、安価で楽しいシドニーの休暇となりました。でもご注意あれ!オーストラリアの物価が高いうえにレートも最悪でした。

 

この旅でのカード決済レート:1AUD≒96円

(cf.2016年81.7円・2018年83.5円・2019年76.1円

 

WYNYARD駅で電車を降り、駅地下街を歩くといくつもの店が閉まっていました。このビル内はほとんどのお店が閉店。もはや開いている店は皆無に近いという状態。いきなりシドニーの深刻な状況を目の当たりにしました。

 

まずはホテルに荷物を預けに行きます。今回は出発直前までキャンセルできること、朝食付きであることを条件に、5つ星ホテルを2ヶ所選択しました。ケチっても、次いつ行けるかわからないからね。1,2泊目はサーキュラーキーを中心に回る予定だったので、徒歩6分ほどで行けるラディソンブルです。ベルガールに日本人のかたがいらっしゃって親切にしていただきました。機内持ち込みサイズのスーツケースひとつ(2人で)だったので、とても驚かれてしまいました(笑

 

久しぶりの海外ホテルの予約は、10泊すれば1泊無料特典の付くHotels.comを通しています。だってコロナ禍の延長があったから2年半前からの宿泊数も引き継げ、あと3泊すれば10泊になるんだもの。ゴールド会員も引き継げていたので、空きがあればアーリーチェックインもできたのですが、あいにく用意がないので準備でき次第メールしますと言われました。荷物を預けてサーキュラーキーの隣、ロックス地区へ行きます。ホテルの紹介はまた改めて。

 

旅行者がシドニーと聞いてイメージするのは、たぶんこの地図ぐらいの範囲。見えにくいですが、ハーバーブリッジとオペラハウスを赤で囲っています。今回行くのは丸く囲んだロックス地区。ホテルとサーキュラーキー駅も印しましたが、Google Mapによるとこれが徒歩6分。

 

2016年に訪れたベーカリーは健在でした。よかった。ベーカリーもくっきりと記憶にあるように、ロックスはよく覚えていました。それでも再びやってきたのは、出発直前に見たブログで紹介されていた「ロックス由来の地」を見たかったこと。Playfair streetに面したショップやレストランの入っている建物に、こっそり入口があります。

 

ほら。同じように入口が並んでいて、知らなければ通り過ぎるだけの場所だけど、よく見ると、25番と26番のお店のあいだから向こうへ抜けられるしょ?

 

知らなかったら、こんなところ通れないよね。遠い昔に掲載してくれたブロガーさんに感謝。

 

そして・・・通り抜けると、確かにロックスだ!!!

 

切り立つロックス。確かにここでかなりの高低差。シドニーの中心は案外あちこちに高低差があります。でも、こんなふうに切り立っている場所はそうないのかも。それで、ロックス、なのかな。

 

階段で上へ行くとFoundation Park。とても狭い場所なのでGoogle Mapで探しても、表示されなかったりされなかったり。さらに階段を上がって左へ抜けるとハーバーブリッジの入口まで100mぐらい。橋は右に見えるけど、入口は左だからね。

 

ただこの公園は、上がってみても眺望が開けているわけではないのがちょっと残念。海は左にわずか見えるだけ。

 

右側にはサーキュラーキーに停泊中の豪華客船と、ビル群が見えるぐらい。手前に見える屋根は、秘密の入口があった建物。

 

ここがロックスの由来の地と言われなければ、ただ通り過ぎるだけのような場所。ハーバーブリッジからの帰りなどに偶然通ることはふつうにあるでしょう。公園からの階段はいくつもあったので、抜けてきたビルに向かって下り、もう少しロックス地区を歩きます。

 

土日に開催されるロックスマーケットが賑わっていました。物販は観光客向けが中心、食べ物はいつもつい注目してしまうパエリアがありました。美味しそうだったし持ち帰りもできましたが、真冬のはずの8月とは思えないほど暑かったので、できればビールもほしい。いったん通り過ぎましょう。

 

ハーバーブリッジの下に来ました。このまま橋の下を先へ進んでもポート・ジャクソン湾の際にぶち当たるだけ。でも、芝生の公園をあと200mほど歩けば着いたようだったから、行ってみればよかったな。ロックス由来の地を知らなかったのと同じように、心残りとなるこうした行き損ねの場所をよく作ってしまいます。

 

ここからも対岸にオペラハウスが見えます。こうして見ると豪華客船の巨大さが際立ちますね。

 

手前に円盤状のものがあるのは、ホテルの屋上。5つ星は同じでも、私が泊まるホテルとはまるでランクの違うパークハイアット。最低でも1泊10万円はするのだ。オペラハウスを臨む部屋で、さぞ美しい夜景が見えることでしょうね。

 

ロックス地区観光中にお手洗いが必要になったら、お土産物店が集まっているThe Rocks Centreにあります。アボリジニアートのお店が素敵でした。

 

独特の図柄や大地を思わせる色遣いに惹かれます。

 

さて。少し早いけど、そろそろランチにしましょう。パエリアは心残りだけど、それを蹴ってまで行ってみたい場所がありました。記憶が間違っていなければ、ここをこう行けばいいはずと、頭の中でくっきりと場所がわかっています。