英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【青山】囲炉裏で炭火焼2度目の「たでの葉」秋のジビエを堪能

2022年(令和4年)11月

 

予約困難店の囲炉裏端でジビエ料理のお店「たでの葉」再訪です。前回4月の帰りには半年も先の予約して帰りました。というのも、価格の高くなる松茸の時期、相棒は興味がないのでスルーなんです。

fuwari-x.hatenablog.com

 

ただいま、絶賛ウォーキングに懲り中なので、最寄り駅よりはるか遠くから1時間以上かけ、てくてくと歩いて到着しました。

 

到着が早過ぎたので時間調整して10分前にお店に入ったら、すでに2組がいらしていました。小春日和の清々しく晴れ渡った日だったので、お店の入口も窓も全開。

 

店主はちょうど振り塩をして魚を焼き始めていました。見事な大きさ。11月末にはシーズン終了で魚は終わりと聞いていたので、ギリギリの時期だったと思います。

今回のゲストはおひとりさまの男性3名を含む12名。

 

私の座席のランチョンマットは店主の言葉(笑

 

前回は歯医者の予約があってあまり飲めなかったので、今回は日本酒と合わせられるのも楽しみにしていました。

 

さんざん歩いてきたので生ビールが美味しい!

 

徐々に火に近づけられて焼き上げられていく特大の魚。

 

1品目はお吸い物から。焼き白子と天然のキノコです。あ、そうか。今回も八寸はないのか。実は私、ここの八寸にずっと憧れていました。前回はすべてが山菜づくしの時期だったので、今度こそはと思っていたのに残念。お値段も16,500円から20,000円に値上げされているので、価格を抑えるためではないのでしょう。きっと今日の食材が贅沢なんだろうな。

焼き白子の焦げ目がモチっと香ばしく歯にくっつく食感も美味しい。天然キノコはつるりとしていて、天然にありがちな癖はありません。芽ネギがいいアクセントです。

 

2品目は小さな器。これ、いいなぁ。

 

蓋を開けると子持ち鮎の飯蒸し。醤油漬けにした鮎の子と身が濃厚。山椒がとてもよく合います。

 

3品目、じっくりと焼かれていた魚は熊本県川辺産白子入りの雄鮎。吊るされている魚も気になるが、タカハヤという魚でヤマメを捕るときに一緒にとれる魚だそう。あとで骨酒にして一緒に出しますとおっしゃっていましたが、私たちは2人揃って骨酒は鮎、タカハヤはいただけるとばかり誤って聞いていました^^;

 

右上に見えるのがその骨酒。下に見えるお酢で食べてくださいとのこと。特大の鮎は骨を抜いて提供していただきました。でも、ヒレも気を付けて残してくださいね、と。

 

振り塩が絶妙なのでお酢の必要はほとんど感じませんでした。香ばしい皮も美味しい。ただし、骨はすべて抜き切れていないので要注意です。

 

次のお肉が遠巻きに炙られ始めています。すごい脂身・・・ということは?

 

その前にお山の形のお皿に4品目。海老芋の唐揚げです。トッピングされた柚子が効いているし、なによりホクホクねっとりした美味しさが最高。もうひとつ食べたかった(笑

 

次のお肉が炭火に近づいています。

 

脇に置かれたタレをかけて、炭火にかざすと勢いよく火の手が上がります。おお~ 全員シャッターチャンスとばかりに乗り出していました。

 

香ばしく焼き上げられたのは5品目猪のロースたれ漬け。山葵とのコンビネーションがGOOD。柔らかい肉質はなかなかのもの。でも、私的には脂身はさらに焼いてほしいかも。

ちょうどこの日、鳥取で200kgの猪が罠にかかったというニュースがありました。美味しいんでしょうかね?と客人のひとりが尋ねたところ「いやぁ、期待できないと思います」と。年齢を重ねるごとに味は落ちる模様。ただ、あの猪は4-6歳と報道されていたので、そんな年数であんなに大きいのは信じられないとおっしゃっていました。

 

日本酒に入ります。一度飲んでみたかった栃木県㈱せんきんの生酛無濾過原酒仙禽に出会えました。

 

6品目は、丸大根の風呂吹きwith秋田産蕗の薹味噌。「蕗の薹はお見せしようと思っていましたが、間違ってすべて刻んでしまいました」。今の時期にはもう蕗の薹は顔を出し始めているそうです。ふむふむ、うちの庭に自生している蕗の薹も同じだわ。春の蕗の薹よりも苦味がかなり強いです。大根の炊き上がりはちょっと硬かったかな。

 

7品目が焼き始められていますが、いまひとつ全貌が掴めません。なにか巻いてある?肉そのものではないよね?

 

天然鴨のつくねでした。一口目はそのまま、次は大葉を巻いてどうぞ。おお~ これはこの日最大のヒットでした。つくねといえどもミンチではありません。どちらかというとスライスした肉を何重にも巻いてあるといった感じ。お箸で割いたら失敗して飛ばしそうという声もちらほら聞こえてきましたが、それでもやっぱりお箸で割ける出来。天然鴨の滋味が溢れる非常に美味しい一品でした。大葉との相性も抜群。

 

日本酒は秋田美酒福禄寿酒造㈱特別純米酒一白水成へ移ります。錫製のお猪口がずっしり重い。

 

今日はがっつりお肉が多いぞ。猪に比べて脂身は少なめ。こちらもたれを漬けてジュッと仕上げます。

 

8品目は蝦夷鹿の肩ロースたれ漬け。粒マスタードでいただきます。柔らかい肉質で良質のロース。脂身の焼き加減もこちらは好み。

 

火の始末がされ、鍋が登場しています。まだまだ日本酒も飲みたかったなぁ(笑

 

いつも抜群の気配りで対応してくれる女性スタッフとともに、手際よく取り分けられていくのは9品目猪+きのこ鍋

 

天然のナラタケ、ムキタケ、市販の舞茸、そして根付きの芹もたっぷり入っています。美味しい~

 

おかわりをしている人も多数。皆が食べ終えたあと、自然薯を入れてとろろ汁を仕立てていく店主。

 

とろろご飯の元となるご飯はむかごご飯。小ぶりのむかごは山芋ではなく自然薯のもの、と言われた気がするが逆かな。そういや、ちょうど家にあるむかごはいつもよりかなり大ぶりだったけど、そういうことなのか。

 

たっぷりのととろとむかごご飯。美味しかったな~と思ってたけど、そうでした。ここの〆は店主手打ちのお蕎麦なので、これで終わりではありません。

 

これがまた美味しいの。3口ぐらいの量ですが、蕎麦好きも唸るお蕎麦だと思う。よく締まっていて満腹のはずのお腹に染み入る。

 

芋羊羹は素朴な味わい。八寸が食べられないのは返す返すも残念ですが、とりあえず次回予約もして帰りました。もし、ジビエにだけ特化していくスタイルになるのなら、次回を最終にするかな。

 

ひとりずつ立てていただくお抹茶。客人の数名が予約がなかなか取れないと嘆いていましたが、予定が立たない人には難しいよね。夜の予約はもはや6月以降しか取れないらしい。ランチだと2月以降と言っていました。

 

さーて。こんなにも満腹になったなら、帰りも最寄駅ではなくもう少し足を延ばしてみましょう。この姿はもしや隈研吾の国立競技場かしらね。はじめて見ましたが、緑も育って思っていたよりもいい感じ。

 

他では出会えない食材に出会えるたでの葉、予約は有料サイトOMAKASEからですが、いつ見ても予約スタートすぐに売り切れています。運よくGETできたら、帰りに次回予約お願いしておくのがやはり良さそう。ごちそうさまでした。

20,000円×2+生ビール800円×2+日本酒1,300円×2+サービス料8%=47,400円

omakase.in