2023年(令和5年)3月
毎月訪れている安曇野。今回は2度目のなごみ野です。安曇野の中ではもっとも気に入っている宿で、お料理は群を抜いているという記憶があります。
前回はお座敷の個室でしたが、今回はテーブル席。でもお隣のテーブルにはどなたもいらっしゃいません。
前菜と食前酒が用意されたテーブル。この時期だと暖房の効きは特に気になりませんでしたが、前回だったらかなり寒かっただろうという空間。
仲春の候と書かれた本日のメニュー。
まさしく春を思わせる前菜。ひとつずつメニューを確認しながらいただきました。
●翡翠豆腐 胡麻クリーム 枸杞の実 ●白魚とアボカドの春巻き マヨ味噌 木の芽 ●菜の花寄せ 黄身そぼろ
●三食花見だんご ●筍姫皮寿司 ●茗荷甘酢漬 ●鳴門筍 ●鰆桜花焼き ●花弁百合根 ●蝶々丸十
蝶々丸十はちょっと揚げ過ぎだったけれど、後はどれも美味しくいただきました。特に筍姫皮寿司は開いていただくのが楽しい。いくらの塩味がよく効いていました。
一休からの予約特典では、ワンドリンクがついています。前回と同じく冷酒。食事の前に部屋でさんざん飲んでいるので、これで済んじゃいます(笑
桜のお椀が運ばれてきました。お椀で季節を表す日本の文化は繊細です。
蛤糝薯梅風味 つの字海老 桜花人参 菜の花 桜花大根 柚子
柚子の香が効いた春らしいお椀。すり身の料理が好きな私には蛤糝薯が美味しいことは言うまでもなく、プリッとした海老もいい。
造り 信州サーモン焼霜 ホタル烏賊 信濃雪鱒レモン〆
筍 ラディッシュ ハス芋 花弁紅心大根 妻一式
長野県のサーモンや鱒は海のない県での大ヒットの養殖だと思います。クセがなく旨味が乗っていていつも楽しみにしています。ホタル烏賊はいまひとつだったかな。
今日のワサビはちょっと小さいのが残念。添えられた砂糖を少し足しながらすると風味が増すそう。
凌ぎ 山葵蕎麦(料理長自家手打ち)山葵菜 蕎麦の実 糸賀㐂 針海苔
これは、お蕎麦は美味しかったんですけど食べにくい・・・ここまで細かく切られているとスプーンがいるでしょ。
メインの焼物 信州牛パイ包み焼き 楤の芽 こごみ 焼真菰竹 桜花長芋 エシャロット
前回も信州牛パイ包み焼きでした。ほかのお客さまに説明しているところからわかったことには、ここのウリの食材のようです。でも、今回はパイがサクッと焼きあがっていなかったのが残念。バター味が口に残りいまひとつでした。ウリがこれじゃ、ダメよね。
真菰竹とこごみ、楤の芽はお味噌をつけていただきます。こちらは好きな食材なので春を感じさせられてとても美味しくいただきました。
蒸物 鯛の桜蒸し 小蕪揚煮 焼舞茸 芽キャベツ ウルイ 蕨 パプリカ 桜麩
鯛の桜蒸しが素敵。桜色のお米の中に鯛が入れ、桜の葉で巻かれた美しい技ありの逸品。
食事 岩魚の蕗味噌茶漬 骨煎餅 ぶぶあられ あおさ海苔 香の物
奥にあるのが骨煎餅。先に取っていただきます。
しっかりお出汁を入れてお茶漬けに。いい〆ですね。
デザート ●抹茶のチーズムース クラッシュクッキー ●苺のアイスクリーム
デザートもほどよく種類があって楽しめました。デコポンは美味しかったな。でも、メインがいまひとつだったせいもあるのか、前ほどの感動がありませんでした。こうなると、ドタバタ落ち着きはないけれど、にし屋別荘の料理は力強さがあるし軍配が上がるかなぁ・・・そのうち、予約を取って確かめてみよう。
朝ご飯も続けます。朝風呂後、私たちの選択した時間は7時半。夏になると外でもいただけるのかしら。爽やかで気持ちよさそうです。
テーブルの上に用意された食事。
ふむ。朝食は前回とまったく同じです。12月から変わっていないということは、季節ごとに替わるということもないのかしら。
でも、朝食は内容まで記憶にはないことが多いので問題ではありません。ただ、今回同じだったと知ってしまったから、次回も同じだったらさすがに気づくだろうな。
蓋を開けると、冷やしおぼろ豆腐と高野豆腐とあさりの茸の玉子とじ。
出来立てが運ばれてきたのは出汁巻き玉子と、うーむ、忘れた。前回もここで記憶が定かではありませんでした。信州サーモンか鱒です。
おぼろ豆腐は薬味を入れていただきます。まだまだ肌寒い季節に全体的にちょっと冷たいものが多いのだけど、それでもこのお豆腐は美味しい。薬味と胡麻がよく合います。
今回のチョイスは白米でなく七穀粥。前回白米だったのでチョイスしてみました。でも、量が多い場合はこれでOKだけど、充分食べられるので次回があるなら白米かな。
今回は朝食後にさらに所用が続きます。曇天で前方にある山しか見えないお天気。
そしてさらにそのまま大阪へ向かうという多忙な予定。所要時間は6時間ほど。アルピコ交通の長距離バスは、座席が直前まで決まりません。でもそれは、当日の乗車人数によるソーシャルディスタンスを取るための工夫なのだろうと思いました。週末だったためか6,700円と高め。でも、特急と新幹線を乗り継いでいくよりずっと安いし乗り換えもないところが楽です。
中央アルプスと南アルプスのあいだを駆け抜けるルートは、かつてよく通った道です。なんとなく物悲しさを感じさせられるのは、変わりありませんでした。2度の休憩はそれぞれ15分程度でしたが、充分気分転換できたし快適なバス旅でした。
大阪のホテルは、1万円程度の予算だと1ヶ月前でもほとんど空きなしで(空きはあってもアパホテルは絶対に避ける)、ちょっと不便かなと思いつつ予約したのは大浴場付きのシティプラザ大阪。公務員系のホテルで期待値は高くなかったのですが、大浴場がスポーツクラブに併設されたスパで思った以上に良かったです。でも、オフィス街の外れにあるので、週末の夜着だと土地勘がなければ不安かもしれません。
翌朝は時間があったので、最寄り駅まで4kmほど歩きました。途中目にしたのがこちら。え?なんで?熊野街道って和歌山じゃないの?調べてみると京都から船で下り、京阪電車の天満橋駅そばにある八軒家船着場跡付近に上陸し、そこから熊野三山へ向かったのだそうです。知らなんだ~
買ったお土産は、今回は移動があったのですべて撮れていません。
また4月も安曇野行きです。有難き旅行支援。活用させていただいています。
1泊2食 23,100円×2=46,200
ポイント即時利用 -1,848
全国旅行支援クーポン -6,000
計 38,352