英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【お取り寄せ】1日限定5台 京都河原町「富小路 やま岸」のおうち懐石 春の節

2023年(令和5年)4月1日(土)

 

レストランの予約サイトOMAKASEは予約困難店のたでの葉をなんとしても予約したくて、去年会員登録しました。しかも突然の空席だったようで、いつもの予約開始日ではない日にひょっこり空いているのを見つけたという幸運。

fuwari-x.hatenablog.com

 

さて、たでの葉をブログで紹介してくださっていた方は、お持ち帰りのお弁当やお取り寄せにも積極的。特に私が魅かれたのがジビエ料理を出す名店比良山荘でした。OMAKASEで取り寄せ可。熊、食べてみたい・・・でも、根が貧乏性の私は安いシャモ鍋でも16,500円、高い月鍋(熊)で27,500円、さらに送料?!季節の変わり目に届くメールを見ても、なかなか踏ん切りがつかずいました。

 

でも、ANAのマイル修行などを通して徐々に価値観も変わってきたのでしょう。前回紹介したデパ地下スイーツ同様、食べたいと思うものを見つけたときは買うようにしているように、かなり変化してきています。

満を持して比良山荘の予約をしようと思ったまさにそのとき、お届け日を確認すると1ヶ月も先。それまでに届くものが何かないかと探してみると、ありました。しかもその日に注文すれば週末でも届く!!!

 

はい、それがこちらです。なんと、それでも貧乏性なの?と指摘されそうな36,960円+送料800円+OMAKASE手数料390円=38,150円という高額。でもね~ 比良山荘の送料が1,500円だったのよ。だからこっちが冷蔵便で800円だなんて安いなぁと思ったのが決め手(笑

 

注文時に調べてみると、こちらの京都河原町富小路 やま岸は大将おまかせのコースが74,800円というミシュラン一つ星の超高級店。それでいて、食べログ山岸隆博氏の笑顔を拝見すると、この人の作る料理ならきっと美味しいと思え、即決してしまったのでした。

山岸氏のお味をもう少しお安く提供するためにオープンした姉妹店二条 やま岸とのコラボ商品が今回のお品。お店で提供している鍋懐石が1人前22,000円。それを2人前36,960円って、安いよね?ね?

 

蓋を開けるとまずこれ。あらためて単品で撮るのを失念していたのだけど、てっぺんに載っているのが天然鯛の昆布締め。ちゃーんと2人前あってそれぞれ4切れという贅沢。まぁ昆布締めはどうしても昆布の味が勝ってしまうのだけど、お造りを送るわけにはいかないから苦渋の策でもあるんでしょう。美味しいけど、感動とまではいかないかな。

 

でも、昆布締めを取ってその下を見たときの感動と言ったら、もう言葉では言い尽くせないぐらい。それなのにこのピンボケ、なに(涙

 

残念ながら少し汁漏れしていましたが、そんなものなんのその。それよりも、どうしてもっと区切りごとに撮っておかなかったのかと悔やまれます。それぐらい素晴らしかった。

 

賞味期限は本日中。午前中着に指定し、前日にはしっかり日本酒も用意して、昼間っからいただきました。夜に全部平らげるのは私たちには到底無理ですから。

春のメニューはこちら。

 

右上から、花山椒牛しぐれ煮は、見ての通り花山椒がたっぷりで度肝を抜かれました。二色の玉葱のピクルスに隠れたミニトマトのシロップ漬けもいい箸休めで最高。

下へいって、スナップエンドウとこごみ、蕗胡麻和えは、ただでさえ好きなこごみ、そして胡麻和えの美味しさといったらありません。北寄貝も分厚い身で旨味たっぷり、間に挟まったうるいも春を感じさせます。

左上は、見ての通りのだし巻き玉子がまた絶品。少し濃いめの味付けですが、出汁巻き玉子ってこんなに美味しいのかと感動。二切れずつあって堪能しました。桜鱒の幽庵焼き鴨ロースもそれぞれ美味しい。嗚呼、手持ちの形容詞がないのが残念。

車海老旨煮はほんとに旨煮でした。海老なんてどこも同じと思っちゃダメ。丁寧な仕事がわかります。アスパラもぶっといのが入っていて素材の違いを感じました。しかも、お取り寄せ懐石に帆立雲丹焼き!なにこの太っ腹。一寸豆艶煮も美味しくいただきました。本当に素晴らしい素材を厳選していると感じ、大満足。

 

でもね、これだけで終わるんじゃないんです。お重の2段目が桜鯛と春野菜の鍋。これは夜にいただきました。「桜鯛のあら部分とお出汁をまず入れて火にかけて」と書いてあったのですが、顔のところしかあらなんてない。きれいに下拵えされた分厚い身の桜鯛でした。たぶん、皮部分は少し炙ってあるんじゃないかと。

桜鯛の下に白髪葱、そして三つ葉、うるい、京人参、湯葉、若芽、分厚い立派な椎茸。あまりの美味しさに、鍋なんてわざわざ外で食べなくてもいいんじゃ?と思っていた価値観がひっくり返りました。

当然、このお出汁で〆を食べたいですよね?でもダメなんです。

 

なんでって?桜鯛と筍の炊き込みご飯までついてるんですよ。この豪華版でこのお値段は破格だと私は思いました。

 

はじめから、炊き込みご飯までは行き着けないと思っていましたが、鍋のお出汁も捨てられない。迷った挙句、お鍋のほうは翌朝軽めの雑炊にし、昼に炊き込みご飯をいただきました。ほれ、この桜鯛の身の分厚さよ。

 

さらに同梱のあおさ海苔と木の芽を入れるの。とくにあおさ海苔の香り高さに驚き。目からウロコの使い方でした。

 

たぶん、2合あったんじゃないかと思います。昼に食べきれないので夜にも残しましたが、丸1日の饗宴に大満足でした。

 

それぞれ作り方も同封されています。そして、これらは季節ごとに素材をかえて年に4回出しているようです。もう絶対一巡します!

 

各種お鍋はOMAKASEでも多く扱いがありますが、懐石まで出しているところはなかなかありません。特に私のような送料嫌いの貧乏性には、同じ送るならいっぱい送って!が適うお店ということでさらにポイント高し(笑

決して高いと思わせないお取り寄せです。春の節は5月末まで。ぜひお試しあれ。

mall.omakase.in