英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【お取り寄せ】京都東山ミシュラン二つ星「祇園 丸山」初夏の特製弁当&すっぽん鍋とかやくご飯

2024年(令和6年)7月6日(土)

 

四季の懐石料理などを楽しみにしていた「富小路 やま岸」のお取り寄せが冬の節で終了したらしく、見かけなくなりました。同時に、あちこちのお取り寄せが軒並み休止。残念に思っていたところ、「祇園 丸山」が再開しているのを見つけました。これは、急がねば。「祇園 丸山」は、季節ごとに通っている「割烹 茂幸」の大将も修行したミシュラン二つ星の名店で、昨年夏に鱧鍋を取り寄せています。

fuwari-x.hatenablog.com

 

6,000円や10,000円のお弁当も出しているし、前回の鱧鍋のほかにもすっぽん鍋もある。これらを組み合わせれば「富小路 やま岸」の懐石に近いセットになるのではないかと思い、また休止する前に急いで取り寄せることにしました。一休.com経由です。

 

お弁当は6,000円のものをふたつ買おうと思ったのですが、私たちには多過ぎるに違いない。10,000円の特製弁当「祇園」をひとつにしました。

 

そうか、そうだよね。富小路やま岸の懐石は2人前だったのでお箸が一膳ということに、反応してしまいました。これで、足りるんだろうか。

 

ふたを開けるときれいな彩りの美しいお弁当。これは楽しみ!この日のために早々に買い込んでいた日本酒を出してきてスタンバイです。

 

なるほど、献立が懐石料理のそれです。この順番でいただくといいよね、きっと。

 

向附 胡麻豆腐 いくら 山葵 ●焼目アオリイカ ●鮪しぐれ煮 ●はもおとし 梅肉 ●あわび柔煮 大葉 水玉ラディッシュ

胡麻豆腐は山葵だけでいただきました。濃厚な味。容器に入っているのは鱧用のたれで、お出汁の効いた上品な味。鮪のしぐれには左下にあり、ポソポソにならない絶妙な火の通し方でした。鮑は隠れていますが、ええ、柔らか煮でしたよ。アオリイカがしゃくしゃくした食感で、ん?イカ?という感想になりましたが、快調なスタート。素晴らしい~

 

蓋付カップ ●引き上げ旨煮 生うに旨煮

引き上げって何だろうと思ったら、引き上げ湯葉でした。贅沢なカップの中身。

焼物 ●若狭ぐじ酒焼 ●トマト ●さわら幽庵焼き ●出汁巻玉子 ●万願寺とうがらし ●大黒占地 ●長芋土佐粉揚げ ●唐もろこし ●スナップエンドウ ●松葉刺し酢取り茗荷 ●茄子田楽 紅白味噌けしの実ふり柚子 

さわらは見えていますが、ぐじは隠れています。漬け焼きはあれこれ試していますが、プロのものはさすがというしかない。トマトは緑の種部分を取ってお出汁で味をつけてありました。丁寧な仕事です。大黒占地はオオグロシメジと読みます。鱧鍋のときに入っていたポルチーニ茸に似たしっかりした食感の茸です。出汁巻き玉子はもちろん甘くなく、お出汁を効かせた京都の薄味仕上げ。特筆すべきは茄子田楽で、柚子は感じなかったけれど、酒粕を思わせる味噌味がたまらなく美味しかったわ。

 

和へ物 胡麻和え 三つ葉 百合根 白木耳

三角のカップに入っている胡麻和えは、木耳のコリコリした食感や三つ葉の香りなどでとても好きな一品でした。

煮物 ●筍 木ノ芽 ●にしん柔煮 ●焼穴子 ●蓮根 ●赤こんにゃく ●南瓜 ●アスパラ ●椎茸 ●高野豆腐 ●粟麩 ●鯛の子 ● 海老旨煮 ●鶏糀焼黒胡椒風味

高野豆腐が甘くなかったのは驚き。これは、関東の人が甘くない玉子焼きに驚くと同じ感想なのかも。海老はやま岸でもそうだけど、どうしてこんなに味わい深くなるのかと感動。穴子は香ばしかったし、南瓜のつやつや、いかにも美味しそうでしょ。赤こんにゃくはしゃくしゃく感がありました。

カップ ●牛肉生姜煮 実山椒 ●しじみしぐれ煮 枝豆

ふたつとも大満足の美味しさでした。牛肉はとろけるような柔らかさで、しじみも薄味で旨味が際立っていていました。

 

御飯 ●えんどう豆ごはん ●小鯛小袖寿司ライム挟み ●江戸生姜

香の物 ●塩昆布 贅沢煮 ●小梅

糊化して膜の張ったえんどう豆ごはん、美味しかった! 小鯛小袖寿司って何だろうと思ったら、小袖寿司って着物の小袖型にまとめた細めの棒寿司のことを指すんですね。知らなんだ。これ、しっかりぐるりと鯛が巻かれてあって、とても贅沢な一品でした。

 

水物 さくらんぼ ●オレンジ ●ゴールドキウイ

お吸い物 赤だし なめこ

果物も上等なものを選んでありました。赤だしは温めてご飯のときにいただいています。ふたりでちょうどいい分量で、ひとつしかないものは切り分けながらのんびり食べていたので、いつもよりはっきりとそれぞれの味を感じられたかなと思います。今はまた休止中なので、また季節が変わったら注文する・・・かな?

 

リピに迷いがあるのは、お弁当は完璧でしたが前回の鱧鍋と同じく鍋は質素。

 

木箱に納められたすっぽん鍋とかやくご飯。豪華に見えます。

 

でも、そもそもこの大きさに具材のすべてが入っているということから、前回を思い出すべきでした。

 

すっぽん鍋とかやくご飯12,960円なので、確かに安いかもしれないけれど、これで全部なの。

 

こちらがすっぽん鍋。揚げ豆腐、京葱、お餅が具材。小さい入れ物の生姜汁で味に変化をつけながらいただきます。

 

特製出汁とすっぽんをお鍋に移し、ひと煮立ちさせてから具材を入れて終わり。お弁当は昼に、鍋は夜にいただきましたが、具材を足さないことには少ないよね。

 

でも、すっぽん鍋はさすがのコラーゲンで、翌朝雑炊をするために濾したお出汁を冷蔵庫に入れていたら、プルンプルンに固まっていました。それら全部のエキスを雑炊でいただいて、この日だけはつるつるになった気がしました(笑

 

すっぽん鍋とかやくご飯の賞味期限は5日あるので、ご飯は朝ご飯とお弁当にしていただきました。

 

なかなか手間がかかる説明で、無洗米2合はお水に浸けて15分置き、水を切ってお出汁を入れて炊く。具材は湯煎で温めてあとで混ぜます。プロはこういう手間をかけるのか。

 

朝、急いで撮ったのできれいな画像ではないのですが、本当なら紅生姜と三つ葉はトッピングして出来上がりです。お出汁を効かせた薄味は、京都の味に慣れていなければ物足りなく感じるかもしれません。

 

鱧のしゃぶしゃぶなど、取り寄せ継続中のものもいくつかあるのでこまめに覗いてみてください。

otoriyose.ikyu.com

 

特製弁当10,000円+すっぽん鍋とかやくご飯12,960円+送料1,300円=24,260円

これから夏で取り寄せは難しくなるかもしれませんが、またなにか探してみまーす。