2025年(令和7年)1月2日(木)
年末年始ヨーロッパ5ヶ国を巡る旅に出掛けました。ベルギーの首都ブリュッセル、ポルトガルの古都ポルト、スペインの世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラへも訪れ、4ヶ国目イタリアのミラノに滞在中です。前回は、ミラノの観光は終了し、代わりに日帰りでパルマへ向かった話を書きました。
パルマの旧市街を歩いています。毎年ヴェルディ・フェスティバルを開催するレージョ歌劇場の向かいに、何やら気になるお店を見つけた話を、前回最後に書きました。見えている文字SPACCIO PARMIGIANO REGGIANOはどうやらパルメジャーノ・レッジャーノ専門店ということらしい。もしくは、SPACCIO=アウトレットの意味もあるので、そっちかも。お店の名前は「Casa del Parmigiano Reggiano」とド直球(笑

パルマはパルメジャーノ・レッジャーノだけでなく、パルマの生ハム、ポルチーニ茸の産地としても知られる美食の街です。その本場のパルメジャーノ・レッジャーノのお店。

覗いてみるとパルメジャーノ・レッジャーノがずらりと並んだ圧巻の店内。スタッフは必要に応じて試食も提供しながら、てきぱきと注文をこなしていきます。さすがイタリア。チーズの消費量はハンパない。

カットされたチーズは冷蔵庫内にも。画像をチェックすると100ヶ月の熟成期間のものまでありました。

D.O.Pと書かれていますが、Denominazione di Origine Protettaの略表記で、イタリアにおける原産地名称保護制度に基づいたチーズであることを示しています。つまり、シャンパンがシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインのみ名乗れる名称であるのと同じ。

雑な分け方で言うと、パルメジャーノ・レッジャーノはエミリア・ロマーニヤ州のうちの5県(パルマ、レッジョ・エミーリア、モデナ、ボローニャ、マントヴァ)で作られたもので、その他のイタリア産がグラナ・パダーノといった感じでしょうか(飼料や熟成期間などその他の要素もあるが)。

後ろの機械で真空パックにしてもらえるので、持ち帰りも問題なし。一番若いのが20ヶ月熟成で16.90EUR/kg(2,873円)、24ヶ月17.85EUR/kg(3,034円)、30ヶ月22.80EUR/kg(3,876円)とある。通常私はぺコリーノとパルメジャーノ・レッジャーノかグラナパダーノを500g-1kg単位で購入しているのですが、その安さに驚愕。

それでも、サンティアゴ・デ・コンポステーラで胡椒入りのチーズを買っちゃったし、家にも購入したばかりのペコリーノ500gとグラナパダーノ1kgがあったので躊躇し、一旦は店を後にしたのです。

まだ旅の半ば、荷物は重くなるけれど、パルメジャーノ・レッジャーノの本場で買って帰らない手はないと思い直して店に舞い戻り。奥にはお土産に最適な数種類詰め合わせや、200g程度のチーズもありましたが、それじゃきっと後悔する。

意を決して500gをふたつ買いました。イケメンのスタッフが切り分けてくれます。2ヶ月以内に食べてね、だって。賞味期限は思ったよりも短め。や、やばい。

ケチケチと24ヶ月と30ヶ月を買ったけど、40ヶ月でも32.80EUR/kg(5,576円)で、私が普段買う価格帯だとあとになって気づきました。どれほど美味しいものか食べてみたかったな。

それでも買っただけマシ。冷蔵庫を開けるたび、にまにまと食べられる日を心待ちにしていたのでした。このチーズの感想は、最後のお土産編で。