2025年(令和7年)1月2日(木)
年末年始ヨーロッパ5ヶ国を巡る旅に出掛けました。ベルギーの首都ブリュッセル、ポルトガルの古都ポルト、スペインの世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラへも訪れ、4ヶ国目イタリアのミラノに滞在中です。前回はミラノから日帰りで訪れているパルマのパルメジャーノ・レッジャーノ専門店の話を書きました。
本格的にパルマの散策に入ります。チーズ専門店を過ぎると、サンタ・マリア・デッラ・ステッカータ教会(Basilica di Santa Maria della Steccata)が見えます。

14世紀には小さな教会であったのを、1539年にルネサンス様式の教会として建設。スイスの国旗のように横木と軸木が同じ長さのギリシャ十字の平面図です。

後陣のフレスコ画は、パルマ生まれの画家パルミジャニーノ(Girolamo Francesco Maria Mazzola/通称Parmigianino)の3人の賢い処女と3人の愚かな処女。

クーポラにはミラノ近郊で生まれたベルナルディーノ・ガッティ(Bernardino Gatti)による聖母被昇天。

主祭壇の授乳の聖母(Madonna allattante)は建て替える前から信仰の対象で、この絵を多くの巡礼者から守るために「steccato=フェンス」で囲って護っていたため、そのまま教会名となっています。

総督公邸(Palazzo del Governatore)は、13世紀に建てられた当時の領主の宮殿で、パルマ市庁舎として使用されています。

この像はジュゼッペ・ガリバルディ(Giuseppe Garibaldi)で、19世紀後半イタリア統一運動(リソルジメント)を指導してイタリア王国成立に貢献した軍事指導者です。

サンタ・クリスティーナ教会。ファサードが未完成のままなので、素朴な外観になっています。

聖クリスティーナの殉教と栄光を描いた主祭壇。

小さなパイプオルガンと、アーチにまで描かれたフレスコ画が美しい。

身廊の天井は聖カタエン(Gaetano dei Conti di Thiene)の生涯からの4つのシーンで飾られています。

側壁には使徒と伝道者、その下のアーチの側面には預言者の姿が描かれています。外観からは想像できないほど美しい教会内部に驚き。

サンタ・クリスティーナ教会を出て、最大の目当てパルマ大聖堂へ向かいます。鐘楼が見えてきました。

ちょうど逆光の時間帯で、直射日光を遮って撮ると暗いいのが残念。左がパルマ大聖堂、右が洗礼堂です。

洗礼堂はピンクのヴェローナ大理石が美しい造りなのに、画像の暗さで色が全然わからない。

時計の針は12:20を指そうかというあたり。レストランが混み始める前にランチへ急ぎたいところですが、パルマ大聖堂だけは必見。正式名称はサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria Assunta)と言います。屋根に沿ったアーケードを連ねたギャラリーはロンバルディア装飾から発展したもので、ピサ大聖堂にも見られます。うん、確かに。

入口には1281年制作の2頭のライオン。1頭が赤、もう1頭が白です。

横から見たほうが色の違いがわかりやすいかもしれません。2頭のライオンはイエス=キリストを表しており、主の力、教会を支える能力、そして死に対する勝利を体現しているとされています。難しい・・・

外観の落ち着いたロマネスク様式と違い、内部は一面がルネッサンス期のフレスコ画。

中でも必見がクーポラのフレスコ画、ルネッサンスを代表する画家コレッジョ(Antonio Allegri da Correggio)の聖母被昇天なのだけど、ちゃんと撮れてなーい!ただ、後陣のジェロラモ・マッツォーラ・ベドリ(Girolamo Mazzola Bedoli)による栄光のキリストは撮れているけど、このサイズでは小さいです。
パイプオルガンを撮った画像に見られるクーポラの中央赤い服がマリア様なのだけど、これじゃ被昇天には見えない。

辛うじて、こっちならマリア様らしき姿はわかるけれど、肝心のキリストがいないの。

公式HPより引っ張ってきました。ちゃんと見どころを把握してから行かんかい!赤い服のマリア様と、中央の光から降りてくるのがキリストという斬新な作品。

でも一面に描かれたラタンツィオ・ガンバラ(Lattanzio Gambara)によるフレスコ画が見事で、こちらにも見惚れていたのです。

ヴォールトが連続する天井とステンドグラス。そしてその周りにはキリストの昇天を描いたフレスコ画。

各礼拝堂もフレスコ画で埋め尽くされており、その物語を知っている人ならば時間がいくらあっても足りないことでしょう。

あろうことか私たち、肝心の洗礼堂には入っていません。1196年から1216年にかけて建てられたベネデット・アンテーラミ(Benedetto Antelami)設計の八角形の建物の中は、これもまた美しいフレスコ画で埋め尽くされています。

ヴェローナ大理石のピンクがわかりやすい画像がこちら。素通りしたのは12EURの入場料のためではなく、ランチを急いでいたのであとで戻ろうと思っていたからでした。それが食事に満足してすっかり忘れていたのです。

大満足となったランチの話を次回に。パルマに向かう電車で出会った女性に教わったかぼちゃのトルテッリが登場します。
続く 【イタリア】食の宝庫パルマのミシュラン店「Ristorante La Forchetta」で絶品ランチ