2025年(令和7年)3月22-23日(土‐日)
来季の一休.comダイヤモンド会員の継続のためにもう少しポイントが必要なので、相棒の湯治を兼ねてやってきた常磐ホテル。前回は美しい庭園と、囲碁将棋の棋戦が数多く行われている聖地としての館内をご紹介しました。
今回の宿泊は信玄の湯と和会席を堪能する常磐スタンダードプラン。一休4.65、楽天トラベル4.71という高評価の常磐ホテル。広い部屋には満足しましたが、食事については館内に入ったときから一抹の不安を覚えていました。いわゆる旅館の食事ではなかろうかと。16時過ぎの到着ではすでに18時の食事時間は埋まっており19時からのスタート。夜の帳が下り、館内の障子は閉められています。

食事会場はスリッパのまま中へ入ります。畳敷にスリッパはちょっと抵抗があるけど、昨今、誰のスリッパでもいいわけではないので管理するほうが大変なのでしょう。

庭園が見える窓ですが、残念ながらここに面した部屋はなさそう。各部屋ごとに個室と聞いています。

ドアはなく開放された半個室。ほかの部屋の気配も声も感じますが、個室感はじゅうぶん。

これは翌朝の状態を参考までに。部屋に入ると紙で覆われた本日の食事がスタンバイ。

着席すると紙が取り除かれ、前菜などが登場。乾燥させない工夫はいいけど、紙の無駄遣いが気になる(根っからの貧乏性)。食前酒替わりのアサヤのぶどう液で乾杯。

本日の献立が解説付きでみっちりと書かれています。

アミューズ ●カリフラワーのムース ●芽キャベツのロースト クリームチーズ
前 菜 ●富士の介のたたき ハーブソルト添え ●よもぎ真丈 ●天豆黄身揚げ ●若鶏塩麹
●独活と筍 梅ソース ●クレソンのお浸し
左のお盆がアミューズ。カリフラワーのムースが意外な食感で美味しかったわ。ムースというより冷スープみたいな感じなのだけど。右端の単独の器が富士の介といって養殖の鱒。長野県を筆頭に海なし県は鱒の養殖に積極的です。

アルコールのラインナップは山梨県産のワインをメインに、山梨の地酒、ビール、焼酎、ウィスキーなど。


おススメの地酒はメニューの裏にもありました。でも、今回は飲めない相棒に付き合って、私もお茶で済ませています。なんとなくひとりでは飲めないのね。自宅では平気だけど。

椀物 地元筍の吸い物仕立て 木の芽
筍は大好きです。薄味に炊いてあり、いわゆる優しい味。

まぐろ~常磐名物~ ●日本近海産生本マグロ 赤身平造り あぶり
●地元刺身湯葉 紅葉おろし
これまた海なし県の憧れなんでしょうか。なんと山梨県は一世帯当たりの鮪消費額が日本2位なのだそうです。長崎五島列島で水揚げしてすぐに空輸された鮪を九州の再仕込み醤油でいただきます。湯葉も肉厚で食べ応えあり。紅葉おろしがよく合いました。

凌ぎ 甲州牛 生本鮪 富士の介 握り寿司 菜の花の寿司
前菜でも出された山梨の新名物である養殖の鱒、富士の介がここでも登場。山梨県で最上級の甲州牛、常磐名物の鮪など、ご自慢の食材を使用したお寿司です。菜の花もいい下味がついていて美味しかったな。

郷土肴 豚の角煮
板長が三代に渡って引き継いでいるという豚の角煮は赤ワインで柔らかく炊いてあります。お箸でも切れる柔らかさで、くせのない味に仕上がっていました。

強肴 甲州牛の溶岩石焼き ロース もも肉の野菜巻き 塩黒胡椒 和風おろし 朴葉味噌
この手の焼き物は難しい。遠赤外線効果で美味しく焼きあがると言うが、温まるまでしっかり待つことと、固形燃料の寿命との戦い。

とりわけズッキーニを焼くのに時間がかかる。ロース肉は美味しくいただいたけど、肉巻きのじゃがいもやさつまいもは、特にじゃがいもの水っぽさが気になりました。後になるほど美味しく焼けるのよね。A5牛の提供です。

御飯 春の山菜と鶏肉の釜飯 山梨県産梨北米
炊きあがるまでに30分かかる炊き込みご飯は前菜が終わったころに火をつけてもらいました。いつものようにお酒を飲む場合は、もっとあとになるんだけどね。

香の物
留 椀 のりの味噌汁
御飯は通りかかった年配のスタッフがよそってくれました。ちょっとした気配りですが、こうした対応がぐんと株を上げます。

デザート 抹茶ムース フルーツ
あっさりとした締め括りで、心地よくお腹も膨れました。

誕生日だった相棒にはメッセージ付き。

なんの特典だったのか、サングリアワインをいただきました。グラスワイン2杯より分量も多いのでもしよければこちらで、と。相棒が飲めないのでちょうどいい。いただいて部屋へ戻りました。

お布団を敷き終わった部屋には夜食が用意されていました。

小さな稲荷寿司です。チェックイン後や翌日までラウンジで使える飲み物サービスもそうですが、こういった心遣いが常磐ホテルのウリだろうと思います。コロナで減らすばかりじゃない。違う形できちんとフォローしているところがいいですね。

翌朝の朝食は7:30か8:45の2択。私たちは7:30でお願いしました。夕食と同じ会場。5分ほど早かったのですが通してもらえました。

夜と同じく朝もここまでスタンバイされていました。右に見えるのが食膳の飲み物でフルーツ酢だったかな。デザートのグレープフルーツもすでにあります。

木箱のお重の詳細を載せてあるところが一工夫。

●季節の野菜 ●ローストビーフ ●牛しぐれ ●鮪の角煮 ●鶏南蛮漬 ●こんにゃく ●胡麻和え ●ごま豆腐 ●たらこ
季節の野菜がミニトマトだったところはちょっとご愛敬かしらね。ネーミングが大袈裟過ぎ。ローストビーフが薄切りではなくてサイコロ状だったのは良かったな。

お隣の部屋からも全体に塩分控えめという声が聞こえていましたが、私には少し物足りないぐらいのほうが食べ進むにつれバランスがいいと感じました。薄味に慣れていなければなにか足したくなるかもしれませんが、お醤油は置いていません。こういう姿勢、割と好きです。ご飯のおかわりは頼めばいただけますが、半個室なのでこちらからは声を掛けにくかったのが残念。

卵焼きはほんのり甘め、鱒も薄味。

お味噌汁替わりのほうとうは固形燃料で温めていただきます。甲府だったらやっぱりこれがなくちゃね。これだけの品数を小鉢に用意するにはどれだけの時間がかかることでしょう。洗い物はどうするんだろうとか、そんなことばかりが話題になりました。こうなると最近よくある9つ窪みがあるお皿が便利だよね。

さて。一休.comのダイヤモンド特典はフルボトルワインでした。残念ながら白。蒼龍葡萄酒㈱の辛口で、常磐ホテルのオリジナルワインです。1,500円前後のラインナップかしらね。


いただいた500円の館内利用券では金精軒の生信玄餅が売り切れだったので、ふつうの信玄餅(6個入り1,360円)を購入して充てました。甲府駅では棒さば鮨(1,280円)を見つけて買ってしまったのだけど、柿の葉寿司で有名な奈良吉野の中谷本舗のもので全然山梨県に関係ない(笑

残念なことに、これらの食事はほとんど印象に残っていません。せっかくの半個室も閉じ込められた感のほうが強いぐらい。3月は毎週のように泊まりに出掛けていたので、無意識にあれこれ比べてしまったことも評価を下げてしまったかもしれません。でも、印象に残らなかったというのは、過不足なかったとも言えるでしょう。部屋は素晴らしいので、是非、冠雪した富士山が見られる時期に行かれることをおススメします。