2025年(令和7年)3月29日(土)
3月8-9日に滞在したポルトムインターナショナル北海道があまりにも良かったので再訪しています。前回は、羽田空港のANA SUITE LOUNGEと新千歳空港の到着階でANA FESTAを見つけた話などを書いています。
空港からホテルに入るとき、上階に多くの人影が見えるのが気になっていました。日本美術・文化、旅行などの関連書籍を手に取れるカフェ、CAFÉ SKY LIBRARYがある場所です。

ポルトムインターナショナル北海道では時折イベントを開催していて、このときは箏とギター演奏会だったことを思い出しました。通常2,000円のケーキセットがついて4,000円の入場料。館内のアートツアーもついています。これは翌日の画像ですが、かなり盛況だったように見えました。

こちらから入ると、この日の夕食会場となる下鴨茶寮がまず右手に位置しています。

その他、茶道体験ができる清風庵やSHOPなどを通ってロビーへ向かう長い通路になります。

15時のチェックイン時刻より早いので、レセプションはまだ空いています。

今回のウェルカムドリンクはパイナップルと苺のジュース。果物では唯一メロンが苦手なので前回と違ってて助かりました。

前回、ちらりとしか覗かなかったギャラリーへ参りましょう。

琴とギターの演奏会が終わったあと、参加者はアートツアーで奥に見える扉の向こうへも案内してもらえるのだと思います。

掲げられている絵を見ていくと、すべて安藤広重の桜が描かれた作品でした。

浮世絵には桜を描いた作品がいくつもありますが、その制作数がもっとも多いのが風景画の名手である歌川広重。

ポルトムインターナショナル北海道所蔵の広重画は歌川広重と二代歌川広重のものとがあるようです。この季節が終われば、また違った絵に替わるのでしょう。


その他、ミニチュアの雛飾りもありました。精巧な漆器や歌留多なども並べて飾られていました。

煙管もかっこいい。

こちらは帯留めかしら。十二支が揃っていました。

前回は素通りしたロビーの絵も見に行きました。絵だけではなく、漆喰もまた世界的左官職人によるアートのひとつ。

掲げられている絵は、当時の松前藩の家老 蠣崎波響(かきざき はきょう 1764-1826年)によって描かれた10人のアイヌの首長「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」で、フランスのブザンソン美術考古博物館に所蔵されている原画の高精細複製作品です。

誰もが髭を蓄えていて体毛がとても濃く、それらがくっきりと描かれています。

左側の毛皮のベストを着た首長が足を揃えて弓矢を引く姿は面白味みがあるわ。でも、なんといってもインパクトのあるのが鹿を担いだ首長。


1枚だけ女性を描いたものもあります。18世紀にこれだけ精巧な絵を残しているのだから、アイヌ民族との交流もかなりあったのでしょう。この絵は天皇の天覧にも供され、蠣崎波響は洛中で有名な絵師として知られるようになりました。

部屋にも絵を飾ってありましたが、前回は気に留めていませんでした。

室内に備え付けられているタブレットを読むと、北斎が描いた人物、動物、植物、建物、自然など、ありとあらゆる題材の北斎漫画と呼ばれるスケッチでした。部屋によって違うので、これもまた泊まるたびに楽しめるようです。

5-8階の吹き抜けに吊るされている染色家による草木染の絹布もまたアート作品。半年ごとに布地の色が変わり季節を感じさせられる空間になっています。

廊下から見ると木の壁が視界を邪魔するので、やっぱり5階から見上げるのがもっとも美しさを感じられると思います。


今回は最上階の8階でした。エレベーターを降りるとTHE BARと併設してTHE CIGAR BARがあります。これは朝の画像ですが、夜にちらりと覗くとそれなりに人が入っていたようでした。

でも、インバウンド目当てに開業したという高級ホテルですが、宿泊客に大陸系の人をたびたび見るものの、温泉やレストランにおいてはほとんど外国人を見ることがありません。高級路線をある程度維持しつつ、高評価を獲得している国内からの宿泊客にもう少し舵を切ったほうが、長く愛されるホテルになるのではと個人的には思っています。
続く 【北海道】3月2度目の新千歳空港ホテル「ポルトムインターナショナル北海道」ジュニアスイート室内編