2025年(令和7年)7月4日(金)
毎月飛行機に乗ろう!というコンセプトで選んだ7月は久しぶりの富山空港。新型コロナウィルス以降減便して、ランチを食べて日帰りというプランが立てられなくなったので、足が遠のいていました。今回はちょっと贅沢な食事を予約しての2日間です。
夕方便で出発です。ANA SUITE LUNGEへ入りましたが、この日ばかりは夕食を予約しているので食べるわけにはいきません。

取り敢えず、7月のパンがスパイス野菜カレーブレッドと、コーヒーホワイトチョコブールだということだけチェック。

バスラウンジから飛行機まで送ってもらいます。


歩いて搭乗。金曜日の16:20というフライトですが、ほぼ満席。真ん中の座席しか取れませんでした。離陸待ちで遅延。

お店には飛行機が遅れなければ18時の予約時間に間に合うと予約時に伝えていましたが、30分遅れたうえに帰宅ラッシュにあたったのでタクシーも激混みでした。しかも、中の道を通れば空いているのに何の工夫もしてくれない個人タクシー。4,600円也。チーン。

富山空港から通常なら20分ぐらいのところに位置する完全予約制の鮨 難波へ到着しました。22,000円(税サ別)のコースをお願いしています。この日のカウンターは貸し切り状態。遅れてお座敷の方へ1組入りました。

ちょっと拍子抜け。金曜日の夜にこんな空席のお店で大丈夫なんだろうか。
でも、食べログ3.75、百名店2022年と2025年や、ミシュランガイド北陸2021年特別版(北陸版はこれが最新)にも選出されてます。ただ、同じく選出されていた名店、日本料理 山崎がそこを閉めて東京へ出店しているのを最近知り、地方の人気店の実情は相当厳しいのだと感じたばかりでした。

おしぼりはお店で洗濯したものでしょう。びしょびしょで絞れるほど。使えません。でも気を取り直して、まず飲み物は生ビールからにします。アルコールの種類はとても多いお店です。

アサヒ熟撰(880円税込)からスタート。お寿司の前に季節の料理が出されるコースです。

1品目 紫雲丹
知り合いが潜ってとったという見事な大きさの紫雲丹は、ジュレをかけて。私にはこのジュレがいまひとつでした。雲丹だけというわけにはいかないかもしれないけど、それでじゅうぶん。

2品目 富山県滑川産富山海老と新湊産あら
あらは𩺊と書き、幻の高級魚と呼ばれる魚で、クエに近い種類だそうです。わさび醤油でいただきましょう。ぷりっぷりの富山海老はボタンエビを指します。

立派な富山海老が目の前に収められていました。さすが富山と言いたい。

3品目 茶碗蒸し

鱧の茶碗蒸しです。醤油漬けのイクラがトッピングされた贅沢な一品。

4品目 富山海老の頭
2品目のボタンエビの頭です。味噌部分が美味しい。

日本酒へ進みましょう。富山県には12の酒蔵があるそうです。お隣の石川県に比べるとぐっと少ない。それらからこちら。

県外のお酒も各種揃っています。これ以外にも多数。

氷見にある高澤酒造所の看板商品、曙をいただきます。

能登半島地震で被災した氷見唯一の蔵元で、今も再建中。富山県なんと産雄山錦100%使用のすっきりした辛口のお酒です。

5品目 カマスと海素麺

カマスはレモンで。富山県人は昆布が大好きだそうで、柔らかく煮てありました。海素麺はもずくの親戚で、さっぱりとしたお出汁でした。

6品目 富山産鱧の炙り
土佐酢か梅肉でいただきます。あまり炙りは利いていなかったかな。というより、また鱧なのかと脳裏でちらりと思ったのでした。

ここまでで季節のお料理は終わり。カウンター前にはずらりと包丁が並んでいます。

特に目を惹くのが真ん中の1m以上ある刀のような包丁。鮪の三枚卸用だと教わりました。

店主の難波さんから代わって、ここからはお弟子さんが握ります。小さなタブレットを水に浸けるとタオルになります。昔流行ったなぁ、こういうの。でも、びしょびしょタオルよりいいわ。


握り 1品目 𩺊(あら)
季節のお料理で2品目に出されたお造りの𩺊を握りで。味はすべて先につけてある江戸前スタイル。

目の前でごく薄くスライスされたガリは酸味がよく利いていて好みです。

2品目 赤烏賊
剣先烏賊だそうです。烏賊は大好物。ねっとりしていて美味しい。わさびは全体に控えめであまり効いていません。

日本酒は女性杜氏の蔵だという皇国晴酒造(みくにはれしゅぞう)幻の瀧を選択。

これは、火入れ感が強くていまひとつでした。というより、曙が口に合い過ぎたかも。

3品目 真鯛
胡麻の醤油に浸して味をつけてあります。淡白な魚にちょっと濃すぎるかな。

4品目 白海老
海老は烏賊と並んで大好きなのだ。新鮮さがよくわかるねっとり感。

5品目 甘海老
あれ、でもまた烏賊なのね。ふたつの海老を楽しんでということなのかな。ぷりぷりの卵も新鮮な証。

お椀が出てきました。つみれの入ったお吸い物です。美味しいお出汁ですが、葱はこのサイズで入れたばかりなので、ちょっと硬くて青臭さが主張し過ぎるけど。


6品目 下関産鮪赤身
きれいにくるまれているけど、薄すぎるためかいまひとつ鮪の美味しさを感じられないのが残念。

7品目 下関産鮪中トロ
先ほどの赤身と同じ鮪の中トロ。思ったほどトロ感はなかったけど。

8品目 桜鱒

9品目 鯵

10品目 穴子

11品目 干瓢巻き

干瓢巻きはオリーブオイルをつけて食べるという斬新な提案。

12品目 玉子焼き

正直、ちょっとがっかりでした。1万円程度のお店と迷った中、中途半端な価格帯を選択すると失敗することも多いので思い切ったつもりだったけど、なんというか富山産を出しておけばいいだろうというふうにしか考えられなかったです。逆に干瓢巻きは上手に煮てあって美味しかったな。

デザート 自家製プリン
青梅の梅肉が載せてあります。


2時間でコース終了。タクシーで帰る予定でしたが、徒歩8分の富山地方鉄道大泉駅があるので、そこから電車に乗ることにしました。すでに帰宅ピークは過ぎているとしても、行きのタクシードライバーのとぼけた時間稼ぎの運転に、うんざりしたもの。

1時間に2本ほどしかないダイヤ編成ですが、ちょうど到着しました。

富山駅まで4駅360円と高めの運賃ですが、タクシーよりはマシでしょう。

さて、鮨 難波。県外からのお客さまも多いようで、最終の新幹線で帰られるというパターンもあると伺いました。でも、私にリピはないです。冷静に振り返ると、1万円の季節の料理に1万円の握りコースという構成と考えればいいのかもしれませんが、なんというかネタの新鮮度に委ねただけのコースでした。富山と言えば、今や予約の取れない人気店となっている鮨し人(現在は金沢に移転して営業中)へ行きましたが、やっぱりああいう一工夫あるお寿司が食べたいよな。でも逆に、新鮮な富山産の海の幸を食べる目的ならばOKかなと思います。
コース22,000円×2+ビール800円×2+日本酒1,000円×2=57,596円(税サ各10%)
翌日はまた同価格帯のレストランを予約しています。食事だけで10万円超という今回の贅沢な旅、どう締めくくれるでしょうか。でもその前に宿泊先のご紹介をします。