2025年(令和7年)7月19日(土)
7月は既にANAで富山へ飛んでいますが、猛暑の三連休に自宅で過ごすのは避けようと、航空券の安い小松空港へ飛びました。前回はANA SUITE LOUNGEと小松空港とJR各駅での北陸の押し寿司のラインナップをご紹介しました。
加賀温泉駅から送迎車で山中温泉 花紫へ到着です。途中、加賀温泉郷のひとつ、山代温泉への入口も通過しました。片山津温泉や粟津温泉も加えて、加賀温泉郷と呼ばれています。全27室から想像していたより立派な建物で驚き。今回はポイント利用35%のオファーが届いたので、58,000円×2人×2泊-81,200ポイント=150,800円で予約しています。なんだかどんどん旅行関連の予算がアップしている気が・・・

全身の山田屋旅館から数えると創業120年になるという花紫。バブル期のあおりを受けての経営難を経て、華麗に復活を遂げています。現社長は30代と若いながらも旅館やホテルの再生事業を手掛けるコンサルティング会社でノウハウを学び、改善を図ってきました。

決して広くはないアプローチも素敵です。住宅でもそうですが、エクステリアって建物の価値をかなり左右しますよね。和になり過ぎず、うまく造られているなと感じました。

暖簾遣いもいい。これだけのことで、ぐんとセンスが上がっているエントランスです。

入口の自動ドアが開いてすぐ。左へ行くとレセプションです。社長は海外で写真の勉強をしていたというだけあって、随所にあるアートにもセンスが光っています。奥さまはZOZOを経て、結婚を機に移り住んだという方で、当初は旅館には携わらず地域おこし協力隊として働いたそう。コロナ禍の低迷でPRや企画担当者となり、私がオンラインショップからを取り寄せした鱧鍋もそんな中のひとつだったようです。

13時のお迎えだったので、チェックインの14時まで少し時間があります。暑いので外へは行かず、用意ができるまでここでしばらく過ごしました。水盤にさりげなく活けられた緑が素敵。

お茶菓子は、ショップに扱っている琥珀糖と干菓子。煎茶には大葉と酢橘が入れてあります。爽やかな味。

少し待ったあと案内された部屋は7階でした。7階は3室と露天風呂のあるフロアです。

ドアを開けて入ると坪庭。ちょっと無理矢理感はあるけど、ゆとりを感じさせてくれます。雪見障子にしてあるので、中の様子が少し窺えます。逆に中からはちょっと広がりを感じられるでしょう。

三和土を上がって右が部屋、左がバスルームです。

振り返った坪庭には水屋があります。敷石は雨の日に滑りやすいので好きではないのですが、雰囲気はいいよね。

ポットが備えられていて、お茶はこちらで用意できます。

部屋へ入りましょう。和洋室が多かったので、和室がなんだか新鮮に感じられます。

座椅子は高さのある椅子にも交換できるとのこと。山中塗の雰囲気が感じられる設え。

要所要所にモダンさを感じさせる造り。広縁は欄間もなく板張りの天井がアクセントになっています。灯りもいい。

部屋から入口方向を見てみましょう。雪見障子の向こうに石灯籠があり、なんとなく外をイメージさせるように造られています。

セキュリティーボックスはテレビの下。浴衣は替えもあったのが嬉しい。

床の間もすっきりしています。季節の花が活けられているだけで余分なものがありません。

ただ、このオブジェが利いています。はじめはアイアンだと思っていたのですが、館内にはほかの作品もあったので、やがて山中塗であることに気づきました。

立体的で動きもあり、壁面が掛軸とはまた違ったテイストに仕上げられています。

床の間横にあるこのスペースは確か書院だったと思うのですが、詳しくありません。この撮り方では見えないのですが、手前に木製扉のついた鏡もありました。

広縁からは山中温泉の町が少し見えます。花紫からは大聖寺川を挟んで向こうが町です。暑くても翌日にはお部屋掃除の時間帯にでも出掛けましょう。

広縁の隅に冷蔵庫が置いてありました。残念ながら冷凍機能はありません。花紫ブランドのミネラルウォーターが1日1人2本無料で置いてもらえます。

バスルームを見てみましょう。三和土の横に靴履き用の椅子があるのも案外便利でした。

洗面台の前に置かれたスツールが座り心地もよく気に入りました。飛騨高山にある国産木製ブランド柏木工㈱のもので40,700円。デザインが違うとはいえ、8年前に同じく飛騨高山で購入したスツールが19,800円だったのと比べると、かなり価格も上がってきたのだろうなと思います。

アメニティは、歯ブラシ、ヘアーブラシ、Aesopの基礎化粧品。これらは翌日も置いてありました。ドライヤーはPanasonicのnanoeで、温風と冷風が切り替えられるだけの廉価版です。


トイレはTOTOのウォシュレットで、自動開閉、自動洗浄のものですが大型なので座ると壁に近すぎるような圧迫感がありました。

驚いたのがバスルーム。

大浴場や温泉付きの部屋もあるので、最低限のものが揃っていればいいと思います。

でもね、見て、この浴槽すごく深いの。碧いタイル張りでとてもきれいなんだけど、この深さにはびっくり。入ったらどんな感じなのかなぁ。

でも、落ち着いたいい和室でした。12.5畳と表記されていますが、坪庭や前室、書院などによって実際にはもっと広く感じられます。無駄なく現代的な和室で、とても好感が持てました。