2025年(令和7年)9月26日(金)
近場でも、旅行に出掛けても、重点的に寿司屋を探して行っても撃沈中。そんな中、ちょっと気になるお店を見つけて行ってきました。事前調査なしで現地直撃。新宿駅南口にあるニュウマン新宿にあるお店です。

ここは去年シュトーレンを購入したSAWAMURAが入っており、11時の開店を前に長蛇の列。娘に連れて行ってもらったことがあるし、その後、相棒とふたりでも行ったことがあるけれど、こんなに人気店とは知らなかったわ。その他はどこも空いています。

奥に見えるのが、本日伺う「SUSHI TOKYO TEN,」です。東京4店舗、横浜1店舗展開する寿司店。食べログの評価は4.55だけど、GoogleMapでは3.9。評価が分かれるところが気になるな。ランチの4,950円のコースを予約していますが、おまかせの9,900円もあります。夜はおまかせ一択。

ガラス張りで中から私たちが待っているのは見えているのに、声はかかりません。入っていいかわからず、とにかく11時までの5分間佇んでいました。ちょっと嫌な予感。

待ち人は私たち以外にもうひとり。インバウンド客のようです。11時を回ったので、思い切って暖簾をくぐってみました。

なーんとなく、どうだろうなぁという雰囲気。愛想は悪くないけど、歓迎されているような感じもしない、そんな感じ。今、仕込み中なんですけどというような顔が上がる。それでも数組の予約客がやってきて、カウンターは10名ほど。たぶんひとりを除いてインバンド客。ん?そういうお店なの?

メニューは値段表示なし。そういや海外でこういうパターンってなかったな。インバウンド客はこれをどう見るんだろう。

1品目 蜆の一番出汁
スターとは蜆の一番出汁。いいお出汁が出ていて、思いがけずいい印象。新宿駅前という地の利を強みにインバウンド客が多いとしても、それを差し置いて楽しんでみよう。

価格が載っていなかったビールは意外と良心的で825円。ま、いいかな。

2品目 竹生姜
いわゆるガリの代わりに竹生姜を使っているそう。柔らかいのでさっと湯掻いて漬けるだけ。細長い竹生姜をぶつ切りにしての提供です。でも、その切り方が雑でびっくり。お寿司屋さんであんな包丁の使い方は見たことがない。

3品目 三陸のめかぶ
お酢がつるりと喉に入るので、気をつけて食べてくださいと言われました。インバウンド客で抵抗なくこういうのが食べられるのは、やっぱりアジア圏からだったからかな。

4品目 イクラの醤油漬け
温かい酢飯にたっぷりのイクラしょうゆ漬けをのせ、橙かな?柑橘を削って香り付け。まぁ捻ったことはしていないから、素直にそのものを美味しくいただきます。

巨大な山葵に驚かされる。このサイズの山葵って私は見たことがありませんでした。インパクトを演出するのが上手なお店だと思います。インバウンド客も大喜びで撮っていました。

5品目 鰤大根
面白い命名をしたものだ。軽く炙った鰤に大根おろしをのせて食べるから、鰤大根。炙ってあるから癖もなく、まま上出来といっていい。ただ、相変わらず包丁さばきは極めて雑。見る楽しみは少なめ。

6品目 茗荷の漬物と湯葉豆腐
茗荷はお出汁に漬け込んだもので酸味はありません。湯葉豆腐は濃厚で美味しかったな。でも、これら癖のある味のものをきちんと平らげていくインバウンド客もすごいし、ためらわずに出すお店の姿勢もいいと思う。

7品目 北海道の水蛸
コリッとした食感もあって悪くない。どれもネタの新鮮さは感じます。

8品目 あおさ餡の茶碗蒸し
具材はなし。あおさ餡のとろみでいただきます。かなり量があって、品数が多いというレビューを読んだ記憶から、この先が危ぶまれる(笑

9品目 鯖の海苔巻き
炙った鯖と竹生姜を海苔巻きにした一品。ネタに目新しさはないけれど、小鉢を交えながら出してくれるので、パクパクいけてしまいます。炙った鯖が香ばしい。

10品目 平目の昆布締め
平目はスタートしてすぐに削ぎ切りして昆布に挟んでいました。昆布が乾いたままだったので気になっていましたが、短時間で昆布締めするためだったのかな。しっかり味が移っていました。

締め時間は20-30分で出されたのがこちら。ほどよいテンポで進んでいます。

11品目 間八の漬け
炙るとか漬けにするとかいうだけで、ごく一般的なネタも美味しくいただけます。創意工夫はあまりないけど、緩急がついているという感じ。飽きずに食べ進められます。

12品目 蝦夷鮑
蝦夷鮑といっても韓国産でしょうけれど、大きな鮑を大量に湯掻いていたのはインパクトがあったわ。温かいのをざっくり2つに切り、肝も添えられています。捌き方も大胆(大雑把ともいう 笑)。

13・14品目 鮪赤身・トロ
赤身のほうが断然美味しかったです。トロはちょっと筋が気になったかな。でも、ハズレがないのは素晴らしい。

15品目 雲丹
酢飯にたっぷり雲丹のせ、手渡しで。終盤はパフォーマンスも加わってくる感じ。ここのウリはネタがふんだんに使うところなのでしょう。惜しげもなく振舞われる雲丹。

16品目 蜆の味噌汁
毎日確か15kgの蜆を湯掻いていると言っていたはず。お味噌汁も大量の蜆が入っていて濃厚です。でも、蜆が多すぎてお味噌汁が最後まで飲めないのだ。

17品目 鰻
何度かここでも書いたことがあるけれど、関東では寿司屋で鰻を出さないらしい。江戸っ子は鰻は鰻屋でいただくのがセオリーなのよね。でも関西では一般的だったので、ずっと食べたいと思っていました。中国産と推測しますが香ばしく仕上がっていました。

18品目 玉葱トロ巻き
トロのすり身に玉葱を合わせているところが斬新。この玉葱の大きさを見れば、大雑把な仕事ぶりもわかるだろうと思います。いや、食感を残すためのサイズであることは承知。でもこういう店だと思えば、笑って付き合えます。これも手渡しでしたが、なかなか渡してもらえずの余興付き。

19品目 干瓢巻き
お寿司の最後が干瓢巻き。よくぞここまでたくさん出してくれたものです。夜のおまかせはさらに量が増えるそう。ランチにしておいてよかった。

20品目 シャインマスカット
房からちぎってシャインマスカットをふた粒出してくれました。私、これはやっぱり皮をむかないと嫌なんだよね。知らないやつだなぁと思われただろうな。

コース4,950円×2+ビール825円×2=11,550円
この価格帯って今やすっかり安価な部類になってきているなと思います。切り方だけでなく、タレの追加は大きなタッパーからザザッと直で入れちゃうとか大雑把で雑だけど、ハズレはありませんでした。割り切って楽しむなら、お腹はいっぱいになるしアリだと思います。ただ、もうちょっと繊細なものを食べたい私たちにリピはなし。その後に入店してきた人と併せてもインバウンド客8割だったので、そもそも私たちはターゲット外なのでしょう。お若い人たちには、大満足のお店じゃないかな。