英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【エジプト】世界遺産メンフィスとその墓地遺跡-ギザの3大ピラミッド

2025年(令和7年)12月29日(月)

 

今回で最後にする予定の長距離路線、思い切ってピラミッドを見に行こうと決心し、年末年始の旅行を計画しました。決して訪れるはずのなかったアフリカ大陸に来て、ピラミッドを目の前にして滞在中です。前回は、プライベートツアーで訪れたアラジンの世界、ハン・ハリーリ市場などの話を書いています。

fuwari-x.hatenablog.com

 

当初、プライベートツアーの前日にピラミッドへ行く予定でした。でも少しでも古代エジプトの知識を得てからのほうがいいのではないかと予定を変更。ピラミッドからの発掘物を見学してからの観光しました。見学するギザの3大ピラミッド世界遺産メンフィスとその墓地遺跡の構成要素の中でもっとも壮大で著名なピラミッド群です。

前日に下見をしたチケット売り場へ向かいます。オンラインでも購入可能ですが、うまくいかない場合も多いとかで窓口で購入します。ここもクレジットカード一択。

 

ピラミッド内部は、相棒は足元の暗いところを好まず、私が閉所恐怖症ということもあって入らない予定でした。でもここまで来たならちょっと見てみたいよね。

 

入場料は700EGP(2,380円)ですが、クフ王のピラミッドに入るのにはさらに1500EGP(5,110円)もかかります。しかも内部に入るチケットはここでしか購入できません。カフラー王は今は入れないようで、メンカウラー王であれば280EGP(950円)で入れます。これでいいや。

 

チケットだけでも気分が上がる!急遽ピラミッド内部を追加したことも、思いのほかテンションが上がりました。

 

チケット売り場から引き返して入場口へ向かいます。一応手荷物検査があるの。ピラミッドは8時半から入れると思っていたら8時に開いたようです(季節によっては7時)。でもまだガラガラでした。右側が前日に写真を撮った車両用の入口です。

 

入るとすぐにギザの3大ピラミッドがでーんと見えました。スフィンクスもそこにいます。なんで前日気づかなかったんだろうという位置。

 

最近になって敷地内をバスが走るようになったのですが、それまではラクダの他、ツアーバスかガイド付きタクシーで回っていたようです。道が狭いのでここから入場する場合は渋滞にも見舞われたはずです。

 

バス停はスフィンクス(東門)カフラー王メンカウラー王パノラマビジターセンター(西門)の5ヶ所で、実線で書かれているのが車道だったと思います(⑥はマリオットホテル側になると思いますが、見かけていません)

 

スフィンクスを見に行くならこっちからだよと言われ、スフィンクスの前を通り過ぎていく道へと導かれました。勝手に案内してチップを要求する人もいるらしかったので警戒しましたが、スフィンクスのバス停もこちら側にありました。露店が並んでいますが、まだ準備中。

 

なんだからわからず迂回してスフィンクスに向かいます。すでに頭が見えているのだけど、すべてが同じ色なので同化して全然わかりませんでした(ピラミッドの左面中央下)

 

正面から見ると気づかないのですが、スフィンクスはぐるっと石で囲まれています。カフラー王のピラミッドとともに造られたというのが有力説。

 

クフ王の左側にあるカフラー王の河岸神殿の大広間と呼ばれる場所を通り抜けていくという構造で、16本の角柱が並んでいます。

 

さっき見たスフィンクスに再会するにはその先を上がって行くのですが、こちら側から入らなくても初めに見たところからの正面突破も可能でした。

 

スフィンクスの横顔。奥に見えているのはクフ王のピラミッドです。なんとこれが1枚岩の掘り出しだそう。先の案内板には全長72m高さ20mと記されていました。ファラオを象徴する髭もあったそうですが古くに脱落しています。発掘された破片はカイロ博物館(もしかすると今は大エジプト博物館)と、大英博物館に所蔵されているようです。

 

お堀のようにぐるりと囲まれています。地下水脈があってたびたび池が出現するそうです。お尻側に歩いている人が見えますが、あちこちにざっとフェンスがあって、1周はできなかった気がします。

 

そのフェンスがこれ。私の通った正規ルートではない場合、背後から近づくと入れず、正面からだと近づける、そんなざっくりとした管理です。一旦フェンスの外へ出ればカフラー王のピラミッドへ向えるようで、その道が参道だと言われています。

 

少しアングルを変えると、右にクフ王、左にカフラー王のピラミッドが並びます。手前に入口のようなものが見えるので、ここらあたりの遺跡の用途も解明されているかもしれません。ガイドと歩けばそういったこともわかるかな。

 

このあたりからも誰かをピックアップして乗せようというラクダ遣いに遭遇します。1時間で1000EGP(3,400円)ぐらいが相場だったんじゃないかな。でも、なんだかんだ言って追加料金を取るのだとかいう話も聞きます。

 

ここにも待機するラクダや馬。ラクダは足が長いので折り畳んで座るのが一苦労に見えます。

 

正面へ回ってみました。スフィンクスの背後がカフラー王、左がメンカウラー王のピラミッドです。

 

3大ピラミッドを入れたかったのだけど、なかなか難しい。右側に見える車道がバスルートです。

 

ずっと左のほうへ戻ってバス乗り場へ向かいます。時刻表はなく、ある程度人が乗れば出発するといった感じで5分も待ちませんでした。

 

まずはピラミッド内へ入場するメンカウラー王のバス停までやって来ました。

 

最初にあげた地図を見るとわかるのですが、車道はピラミッドから離れたところを通っていることが多く、特にメンカウラー王パノラマの停留所は遠い。クフ王カフラー王を左に見て歩きます。

 

メンカウラー王のピラミッドまでは、ざっとこんな感じで離れていて、5分ほど歩きます。ツアーバスの場合は横付けしてもらえるんだけど。女王のピラミッドとして知られる3つの小さなピラミッドを従えているのが特徴で、こちら側からでも一部確認できます。

 

逆光なのでよく見えません。なにやらここにも露店が並んでいるみたい。

 

眩しくて何も見えなかったのですが、買うこともないので黙々と前進。クフ王に比べてぐんと安価に入れるメンカウラー王のピラミッドも人気のようです。

 

クフ王カフラー王の半分の高さもないメンカウラー王のピラミッドですが、それでも62mあります。真ん中の窪みは12世紀にスルタンが破壊しようとした跡だそうです。崩壊せずにあるのはどんな積み方をしているんだろう。

 

入口でチケットを見せて入ります。まだ早い時間だったからか、そう多くは並んでいません。少なくとも入口はすぐに通れました。

 

中に入ると黙々と下り。同じ道を戻ってくるので、こんな感じですれ違います。思ったより明るく、閉所ではありますが圧迫感はありません。

 

なだらかではないけれど、急過ぎることもない傾斜。下側と振り返ったところです。まぁまぁ下りますが、足元も整備されているので恐怖感はなくワクワクする感じでした。

 

一旦背の立つ高さの空間があり、また潜っていきます。背の高い人は大変と思いますが、私などは問題なし。

 

これが紀元前のものだということつい忘れてしまいます。外観の石積みももちろん謎ですが、どのように通路を構成したのかもミステリー。最下部へ行く前に石積みの様子がわかる場所があって、みなが覗いていていました。

 

空洞の中に通路を造っているのが見えます。石を積みながら空洞を確保して通路を造るのは高度な設計が必要でしょう。かといって先に通路を作ってから石を積むのも難しそう。

 

最下層へ下りる前にこれだけの空間があるということは、綿密な計算がされていたのだろうと思います。荷重を分散させることで崩れない構造らしいけど、こんなに広い空洞があるなんて。

 

霊安室では祀られたさまざまな神やメンカウラー像が発見されましたが、メンカウラー王のミイラはなかったそうです。ただwikiによると1837年に最下層の石棺でミイラの一部が見つかり、ロンドンの大英博物館へ輸送したものの途上で船が沈没し失われたとも書かれています(石棺は空だったという説もあり)

 

時間が早かったためか、クフ王のピラミッドよりも人が少ないためか、記念撮影できる程度に空いていました。ピラミッドに内部を見てみたいという理由であれば、メンカウラー王のピラミッドでじゅうぶん満足できるかと思います。

 

外へ出て、カフラー王のピラミッドへ戻ることにしました。ラクダ遣いなどは虎視眈々と乗客を狙っていますが、私たちはしつこく勧誘を受けることはありませんでした。

 

カフラー王のピラミッドは 当初の高さが143.5m(現136m)クフ王のピラミッドより3mほど低いのですが、 カフラー王のほうが基礎部分の位置が高いため高く見えたりします。創建当時の化粧石の一部が頂上に残っているのが特徴で、他との区別がつきます。

 

カフラー王のピラミッドのうしろにクフ王のピラミッドが見えます。3大ピラミッド間の距離はほぼ同じ。左端にいる人を見ると、ピラミッドがいかに大きいかわかるでしょう。

 

カフラー王のピラミッドからギザ地区の方角です。建物の色彩が同じなので、砂埃と同化して画像ではわかりにくいのですが、工事中にも見えるような特徴のない建物がピラミッドのすぐそばに並んでいるのは不思議な光景でもありました。近代的なビルとの対比というよりは、当時とさほど変わりなさそうにも感じられる主張のない眺めです。

 

振り返ってメンカウラー王のピラミッドを見ると、単独でも小ぶりであることがわかります。ピラミッドの建設はさぞ重労働だっただろうと思いますが、今日では従事したのは奴隷ではなく、農閑期の失業対策だったという説が有力視されているので、優秀な設計者や監督者のもと熟練の職人や出稼ぎの人たちが従事する組織だった社会だったことが窺えます。

 

さて、またバスに乗ってパノラマへ移動します。パノラマから望むのは宿泊した地区とは違って、新しく整然と整備された住宅地です。それでもやっぱり建物は無機質で、景観は砂漠色一色。

 

パノラマのバス停にはお土産物屋さんやカフェなどもあったのですが、撮りそびれています。3大ピラミッドが一望できますが、先にはもっとフォトジェニックな場所があります。

 

ピラミッドを俯瞰してみるのに絶好なのは、右端にある豆粒ほどの人影が見えている台地です。パノラマからは徒歩15分くらい。バスを運行させるようになってもラクダに需要があるような位置に道路を通しているのは共存するためのいい工夫。

 

現にラクダに乗った人たちを何人も見ました。みんな楽しそうです。

 

こちらに向かって笑いかけてくれていて、ピースもしてる。

 

ラクダ遣いはベストポジションで撮影もしてくれるようです。サービスは欠かしません。ただ、スマホやカメラを返してくれないなどのトラブルも見かけるので、要注意。

 

さて、到着したビューポイントです。手前から、3つの女王のピラミッドを従えたメンカウラー王のピラミッド、そしてカフラー王クフ王が続きます。ラクダが通る場所は決まっておらず、いろんなルートを歩いていていかにもエジプトらしい光景。

 

街の近くにあって、もっと近代化しているのかと思っていましたがその逆で、時代を遡っているかのような錯覚を覚えました。

 

バス停からは遠めですが、ここまで来たのは大正解でした。ラクダに乗る場合もすべてを回れるわけではありません。案外ピラミッドの情報は少なかったので、このポイントも一助になればと思います。

 

せっかくなので西門のあるビジターセンターまでバスで移動しました。

 

今はここがメインの入場口で、ピラミッドにまつわる資料が展示してあります。

 

ピラミッド内部の情報もありました。私の入ったメンカウラー王のピラミッド。

 

こんな造りになっていたのね。クフ王のピラミッドは底辺が230m、メンカウラー王は102mなので、閉所が苦手で内部見学したい場合はメンカウラー王がおススメ。

 

こちらがクフ王。内部はメンカウラー王のように地下室だけでなく、ピラミッドの中央部分にも王妃の間や王の間があるのが特徴。公開しているのはそちらなので、クフ王のピラミッドの場合は下るよりも上るようですね。

 

もちろんカフラー王のピラミッドの解説もあります。玄室(空洞部分)メンカウラー王のものよりぐんと広そうです。

 

最後にクフ王のピラミッドを見学して観光を終了することにしましょう。ビジターセンターのバス停は、少し並びましたがすぐに乗れました。

 

冬はピラミッド観光に最適な時期だと思います。服装を見てわかるように、みな軽装です。私は長袖シャツの上にカーディガンと春秋シーズンのジャケットを着ていましたが、脱いだり着たりしていました。砂埃を通さない素材がおススメです。

 

カフラー王のバス停で下車。この面のカフラー王のピラミッドは頂上部の化粧石が見られません。

 

カフラー王のピラミッドに沿った車道を通って下っていきます。

 

クフ王のピラミッドも車道沿い。奥に小型のピラミッドが見えますが、クフ王の3人の王妃のもの。

 

ピラミッド前に門がありますが、近づいていません。案外こういったものの情報がないのがピラミッドなのですが、宮廷の管理者だったセシェムネフェル4世(Seshemnefer IV)の墓のようです。

 

王妃のピラミッドは3基あって、手前の王妃のピラミッドは未完成。クフ王の妻の1人ヘヌトセン王妃(Henutsen)のものです。この右側にはクフ王の孫娘でカフラー王の妻だったメレス・アンク3世(Meresankh III)マスタバ(墓)があり、別料金で内部の礼拝堂や壁画の見学ができます(入場時に併せてチケット200EGP購入要)

 

それぞれに近づいていく人を見ながらも、そろそろ疲れも限界。クフ王のピラミッドの入口ぐらいは見に行こうと王妃のピラミッドとのあいだを歩いて行ったのですが、マリオットホテル側の裏面だったようなので引き返しました。

 

クフ王のピラミッドから見たカフラー王メンカウラー王、そしてその王妃のピラミッドです。

 

車道をさらに下っていくとスフィンクスまで戻ってきました。砂煙が上がり、視界が徐々に曇ってきています。

 

車道からスフィンクスに近づくことはできません。乗り越える人もいましたが、警備員に注意を受けていました。手前から入ればそこまで歩けるのに、ルートは厳守なのね。

 

2時間堪能してピラミッド観光を終えます。水も不要なぐらい快適な気温でしたが、真夏は50℃にもなるそうです。まだまだ謎の残るピラミッド、思った以上に壮大でした。

 

入口付近の観光客もずいぶん増えていました。降水量の少ない場所なので、雨に降られることは少ないと思いますが、必ずしも晴天とは限りません。いい日に観光ができて大満足でした。

 

余りに楽しかったので長くなりました。ピラミッド見学のブログを拝読していると、ぼったくり詐欺といった文言をよく見かけます。先にメレス・アンク3世マスタバのチケットを購入していても鍵がかかっていては入れなかった、入場料を請求された、勝手に案内してチップ要求、ピラミッド内部で地下室の係員が写真を撮ってくれたと思ったらチップ要求など、様々な体験があって身構えていましたが、特に気になることはありませんでした。事前準備をしっかりしておけばガイドは不要かもしれませんが、すべて見落とさずに回ることは難しいし、特にカイロ市内から移動の場合は交通機関に問題が多いので、ツアーもおススメです。実際、私はこのあとUberに泣かされました。

続く 【エジプト】カイロ空港至近「Novotel Cairo Airport」宿泊記

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