2025年(令和7年)12月31日(水)
今回で最後にする予定の長距離路線、思い切ってピラミッドを見に行こうと決心し、年末年始の旅行を計画しました。決して訪れるはずのなかったアフリカ大陸でピラミッドを見たあと、乗り継ぎしやすいアテネでアクロポリスも見ようと立ち寄ることにしました。前回はそのアクロポリスについて書いています。
遠望ではありましたがパルテノン神殿をはじめとしたアクロポリスを眺め、大満足。美しい歩行者専用道Dionysiou Areopagitou(ディオニシウ・アレオパギトゥ通り)をさらに進みます。次の目的地はゼウス神殿。当初はゼウス神殿が眺められるホテルに宿泊予定でしたが、屋上での朝食が禁止になったという連絡があったためキャンセルしました。1滞在につきボトルワイン1本サービスという特典があって気に入っていたのに(笑

大きな通りを渡れば、少し先にゼウス神殿が現れました。紀元前550年ごろ、ギリシャ神話におけるオリュンポス山12神の最高神であるゼウスに捧げるために建設が始まったものの中断し、長く放置されたあと2世紀に完成しています。

修復作業中で肝心の列柱が見えません。入場料6EUR(1,146円 2026.2月現在)を払って入らなくても、柵越しのここからでいいよね。逆光だけど雰囲気はわかったよ。

ゼウス神殿へ近づくにはアクロポリスから車道を渡り、このハドリアヌスの凱旋門(Arch of Hadrian)を潜ります。ゼウス神殿を始め多くの公共建築物等の再建に力を注いだローマ皇帝ハドリアヌスを讃えて造られたと言われています。

ちょっと角度を変えて覗くとアクロポリスのパルテノン神殿がアーチの中に収まるの。今回の旅行の時間軸って、ほんと古代ロマンだよね。

またプラカ地区へ戻って散策を再開します。小さな公園脇のさりげない場所にも遺跡があるの。

Roman Stoaと書かれているので、アクロポリスの麓にあったアッタロスの柱廊と同様に、ここも人々の集まる場所だったのでしょう。

そのすぐ近くに続くのがリュシクラテス記念碑 (Monument of Lysicrates)。紀元前334年ごろ、裕福な慈善家リュシクラテスが支援した合唱団が競技会において優勝したことを記念して建てられた大理石の記念碑で、この時代において音楽や演劇が重要であったことを示しています。

ここからプラカ地区の住居ゾーンをそっと見学しながら戻ります。

古い枕をもらって猫ちゃんがお休み中。

カラフルな家のあいだを歩いての散策です。


アクロポリスの東側ゾーンが見えます。右端にはギリシャの国旗も見えているのだけど、ちょうど無風で閉じちゃっています。

アクロポリスに沿ってぐるりと回ると、朝に通った階段脇に飲食店が並ぶThe Mnisikleous Stairsへ戻ってきました。ちょうど2時間ほどの散策です。

そろそろ付近のお店の営業も始まっていました。

お土産物店が並ぶ賑やかな通りです。

いかにもお土産物だけど、ギリシャにはなんてブルーが合うんだろう。

店内に美しいカラフルな瓶が並ぶこのお店は100年続くBRETTOSというバー。1909年創業のアテネ最古の蒸留所で、今も当時とほとんど変わらない状態で営業しているそうです。持ち帰りもできたんだって。しまったな~

まだランチには間があったので、プラカ地区を抜けてアクロポリスから離れ、リカヴィトスの丘へ向かいました。階段が続く道を上がっていきます。

目指すはリカヴィトスの丘の頂上。アクロポリスが見える絶好の場所だと言われています。ただ階段続きの道は歩き通しだった相棒には難しく、待っていてもらうことにしました。

途中からはスロープになりますが、大半は階段です。ケーブルカーもあるのですが、乗り場は反対側にありました。しかも片道10EUR(1,910円)!

スロープを振り返ると、ちょうどアクロポリスと反対側。見えるわけではないけれど、隣国トルコ、イスタンブールの方角です。

頂上手前にはふたつのレストランがあり、さらに上がると教会。どこもたくさんの人がいて賑わっていました。

パッとは見つけられなかったアクロポリスの丘は、教会から鐘に向いた方角にありました。

だって思っていたよりもずっと遠いの。スマホしか持っていない私には見えない~!ただ、さらに先にサロニコス海が見えています。そっか、アクロポリスに入場していれば、そんな雄大な景色も望めたんだね。

これぐらい拡大すれば辛うじてアクロポリスの丘ということぐらいはわかるかしらね。もっとドドーンと見えると思っていたので拍子抜け。相棒を待たせていたので20分ぐらいで駆け抜けました。

リカヴィトスの丘を下りるとまた猫ちゃん。近ごろ私の近隣では外猫も見かけなくなっている時代に気ままでいいな。

通りすがりの教会を通り抜けるとアーチからの光を感じたような気がしました。

ゴールドに輝くイコンが装飾された入口。中も見たかったけど、すっかり疲れている相棒の足を止めるわけにはもういかない。

そうして訪れたのは、行きに目星をつけていたギリシャ料理のレストランKiouzin。先に言っておきます。アテネで食べた唯一の外での食事でしたが、さんざんでした。料理ではなく店内設備の不良です。

誰も入っていませんでしたが、雰囲気のいいお店で期待いっぱいでした。

そう広くはないけれど2階もあって、GoogleMapでの評価も4.5と上々。

メニューを眺め、唯一になるだろうギリシャ料理をどれにするか吟味。

もちろんワインもボトルでいただきます。ギリシャの物価は安めの認識でしたが、30EUR(5,730円)から。

メルローの赤、CHRISOLITHOS(クリソリトス)は味わい深い。32EUR(6,110円)は妥当というべきかな。

突き出しのオリーブはめちゃうま。さすがギリシャ。

最初に前菜とサラダが提供されました。前菜の割にすごいボリューム。
GRILLED PICKLED BONITO 16ERU(3,050円)
ボリューミーな鰹は塩焼きといったところ。そこへblack-eyed peaという豆類や玉葱ディルなどがたっぷり添えられているのだけど、ちょっと想像外。お値段も立派。

サラダはクレタ島の伝統的な前菜だというDAKOS(ダコス) 14EUR(2,670円)。本来は大麦のラスクの上にトマト、フェタチーズ、オリーブオイルなどをトッピングするらしいのだけど、ここのは堅い硬いパンが添えられていたわ。歯が折れそうなぐらい(笑

さらに頼んだのがMOUSSAKA(ムサカ) 20EUR(3,820円)。夏にソフィアでも食べたっけ。そのときはラム肉と牛肉に、茄子、じゃがいも、トマトソースとベシャメルソース、そしてフェタチーズと書き残している。

今回のは牛ミンチ肉、ベシャメルソース、ナクソス島のKefalotyri(ケファロティリ)というチーズだけのシンプルなもの。羊乳と山羊乳で作られるギリシャで伝統的なチーズらしく、ベシャメルソースとの相性もとてもいい。

でも、ふたつ頼めばじゅうぶんなのに、過分に注文してしまってちょっと弱っていました。ところが、もう一組が入ってきたあと、突然店内が停電。何度ブレーカーを下ろしても数分で繰り返すので、あとの客は飲みかけのビールをそのままに支払いせずの退店を要求していました。私たちも持ち帰りにしてもらって突然ランチは終了。でも、謝らないんだよね。遅刻してきたエジプトのガイド氏もそうだったけど、どういうことなんだろう。ただそのおかげで、多すぎた料理はのんびりとホテルでいただけたので、結果オーライではあったんだけど。
BONITO 16+DAKOS 14+ MOUSSAKA 20+ワイン32=82EUR(15,649円)