2025年(令和7年)12月31日(金)
今回で最後にする予定の長距離路線、思い切ってピラミッドを見に行こうと決心し、年末年始の旅行を計画しました。決して訪れるはずのなかったアフリカ大陸でピラミッドを見たあと、乗り継ぎしやすいアテネでアクロポリスも見ようと立ち寄りました。前回はアテネで宿泊した4つ星ホテル「Elia Ermou Athens Hotel」の朝食とホテルから眺めたアクロポリスについて書いています。
朝食を終え、アテネを発つ前の数時間の散策に出掛けます。ホテルを出てミトロポレオス通りに出ると、なにやら教会らしき建物が。

1840年に着工し55年かけて完成したギリシャ正教、ミトロポレオス(Mitropoleos)大聖堂です。

正面には美しいモザイク画が描かれていて、アーチの中の装飾もきれい。これまで見てきた教会とはまた少し違った趣き。

でもアーチの中の星空は、クラクフの聖マリア教会やパドヴァのスクロヴェーニ大聖堂でも見たのを記憶しています。これにも意味があるのかしら。

中に入ってみました。想像以上にゴージャス。なんといっても金ピカ。

至るところにアテネの守護聖人などが描かれ、仄暗いはずの内部が各所の金ピカで眩い。

教会としては決して古いものではありませんが、完成から数年後には首都アテネのギリシャ正教として定められ、大統領の就任式なども執り行われています。

でも見過ごしてしまった右手にある小さな建物が最初の大聖堂だったアギオス・エレフテリオス教会で、ビザンチン構造のアテネでもっとも小さい教会のひとつです。

教会を眺めるようにして立っているのは、第二次世界大戦の際、ギリシャ国民の救助に尽力した神父として、全国民に慕われているダマスキノス神父(Damaskinos)です。うしろにはアテネを統一した最後のビザンツ皇帝コンスタンティヌス11世パレオロゴス(Constantine XI)の姿もちらりと見えています。

通りを歩いていると、どこからでもアクロポリスの丘が望めるのがわかります。

モナスティラキ広場(Monastirákios)にぶち当たると、ここから直角に曲がって北上します。茶色いドームのある建物は1759年オスマン帝国アテネ知事が建てたツィスタラキス・モスク(Tzistarakis Mosque)。またあとでここへ戻ってきます。

なかなかの人気っぷりだったのがCafe Veneti。

まだクリスマスケーキも販売中。16.95-29.95EUR(3,230-5,720円)といった価格帯。大きさもじゅうぶんだし予算に合わせてチョイスすれば満足できそう。

カダイフやミルクパイなど、ギリシャらしいパンがあって魅力的。2.2EUR(420円)からあったので、いくつか買えばよかったな。

ジューススタンドも人気でした。温暖だし、果物が豊富なのでしょう。店先の一輪車上にはザクロ。ギリシャでは年越しにザクロが必須ということはあとで知ります。

一方で、こんなわけのわからないお店もありました。金物屋じゃないし、リサイクル店?強烈な存在感を放っていました。

目指してきたのはアテネ中央市場。

隣国がトルコということもあるかもしれませんが、香辛料の種類がハンパない。

ナッツ類も豊富。

でも私たちが注目したのは無花果。1kg14.9-15.9EUR(2,840-3,030円)って安いよね?

丁寧にぎっちり詰められた無花果は、6EUR(1,140円)ぐらいから。重さがわからないので何とも言えないけれど、量り売りとそう違いはないはず。私は8EUR(1,520円)のものを購入したのですが、500gはあったはず。量ればよかった。

中にも入ってみました。レビューでは観光客向けのように書かれていたものもあったのですが、なんのなんの、ちゃんと中央市場です。

海がそばなので新鮮な魚介類が揃っています。各種イカも美味しそう。生ではやっぱり食べないのかな。

いかにも観光客っぽい人たちがいるので、ここで買い物をして食べさせてくれるお店もあるかもしれません。

ちょうどこのあたりがそんな雰囲気でした。

肉売り場はかなりリアル感。でも、日本のように元の姿がわからないものをきれいにいただくのがいいばかりではないので、このタフさは本当は必要かなと思います。

それでも日本人が許容できるのはこの程度かな。三枚肉とかスペアリブ、豚足あたり。

中央市場からの帰り、チェックしていたけれど見つけられなかったお店を探し当てました。なんと読むのかさっぱりわからない「περί Λέσβου」というエーゲ海のレスボス島の港町ミティリーニ(Mitilíni)の製品を扱うお店です。

レスボス島はギリシャよりもトルコから10kmぐらいに位置し、ギリシャ特産の無色透明のリキュール、ウーゾ(Ouzo)の蒸留でも有名な島です。

チーズが欲しいなぁと思って見ていると、客として来ていたご婦人が「ここのものはどれもamazingなのよ」と言って、店主との通訳を買って出てくれました。

チーズやオリーブオイルなどを買い、モナスティラキ広場(Monastirákios)へ戻ってきました。なぜ気づかなかったのか不思議なのですが、右側の建物は地下鉄の駅でした。一部この広場の下を走っているのですが、赤い屋根のキオスクの向こうからは線路が下に見えているはずなのです。

実際、私はキオスクのそばを通り、地下鉄駅の向かいにある遺跡のそばを通ったというのに。線路はどこだったの?

アテネはローマと同じく街のどこにでも遺跡が転がっている、そんな場所でした。これはハドリアヌスの図書館(Hadrian's Library)で、132年ローマ皇帝ハドリアヌスが建設したものです。テルマエ・ロマエをご覧になっていれば、その名はご存じのはず。

同じ敷地内には5世紀に建てられたキリスト教でもっとも古い教会といわれているメガリ・パナギア聖堂もあります。6世紀に破壊されましたが7世紀と11世紀に修復され、のちに火災で焼失しています。この遺跡を眺めるようにカフェが並んでいる場所があるのですが、時間が早くその気配もありませんでした。

アクロポリスの丘へ上がったときに見たアッタロスの柱廊は、このすぐ近くにあったことに今になって気づきました。あんなに小さく見えた建物は、ホテルのすぐそばのごく徒歩圏にあったとは。残念。ざっと見ただけのアテネでしたが、ギリシャらしいお土産を見つけられたこともあって、ぐっと満足度は高くなりました。シンタグマ広場からアテネ空港へ向かいます。

バスは渋滞に巻き込まれやすいと書かれていたので、メトロに乗ることも考えたのですが、バス5.5EUR(1,050円)に対してメトロ空港線は9EUR(1,710円)なので、やっぱりバスにしました。所要時間は往復とも60分でしたが、時刻表によると空港行きは75分を見込んでいるようです(メトロは40分)。