【藤沢】産地直送にこだわる旬の味覚「Ristrante Ecru」

2026年(令和8年)3月13日(金)

 

毎月仕事で横浜へ行くので帰りにどこかで食事と思いつつ、予約必須のお店も増えてダラダラと時が過ぎていました。この日も直前に予約できないだろうと諦めながらも、気になるお店の予約欄を見ると「当日は電話で」と書かれてあるもののtableCheckでの予約が可能だったので、相棒の予定を聞いて取り敢えず予約を取ってみました。ランチタイムの終了頃を見計らって確認の電話を入れると「前日と言いつつ当日15時ごろまではいけるんですよ」と明るい声が返ってきて、無事に予約を確認。

藤沢で待ち合わせをすると、いつも会えない私たち。改札口の位置を正確に知らないので、今回も1階と2階とで待っていてすれ違い。時間はたっぷりあるので遅れることはなかったのだけど。しかも徒歩5分だし。

 

18時オープンで18:10スタートと19:10スタートの2部制。ちょっと時間差を設けているだけで、1部が1時間で終わるわけではありません。藤沢での食事は2年半前のKUMAZAWA以来2年半ぶり。つまり、横浜拠点の外食は2年半ものあいだ新規開拓をせずずるずる過ごしたのです。

 

間もなくお店は見つかりました。イタリアンレストラン「Ristrante Ecru(リストランテ エクリュ)  」が本日のお店。

 

階下にある「Mr.Porcino(ミスターポルチーノ)」は姉妹店で、カジュアルイタリアンのお店らしい。

 

なるほど、4品コース5,500円と書いてあります。宴会コースなどもあって、気軽に利用できそう。こちらも気になるわ。

 

1階のEcruは洗練された店内で、奥に見える個室でのプランもあり。手前はテーブル4つのセッティングだけど、もう少し増やせるだけのゆとりがありました。

 

この日は私たちとあと1組の予約で、個室にも1組いらしていました。コースは10,000円と20,000円があったのだけど、初回の今回は10,000円で。前回記事に書いた松本のTremaniで食べたばかりだしね。

 

ずらりと並ぶカトラリー。その姿を見てすぐに気付きました。これまでもたびたび遭遇しているポルトガル製のCutipol(クチポール)現地でも見たなぁ。

 

テーブルに置かれたメニューを見ると素材の名前しか書かれていません。産地直送にこだわるシェフが、本日の調理法をわずかに補足しているのみ。興味がくすぐられるわ。

 

ワインは泡にしようか赤ワインにしようか迷います。5,500円からあるのは魅力だけど、泡って間が持たないので、赤ワイン追加が必須になりそうだし。

 

赤ワインも5,800円からで、右ページにはさらに高額ワインが続くけど縁のない価格だわ(笑

 

ペアリングも勧められたのだけど、値段の記載がありません。たぶん、好みに合わせて選んでくれるということもあるのだろうけど1万円/人は下らないだろうし、それならいっそ2本飲むほうが私たちには合うよねということでボトルにしました。(ちなみにペアリングはフルペアリング80㏄とハーフペアリング40㏄がある)

 

TEROLDEGO 2021は最安値の5,800円。市場価格が2,500円ぐらいなので良心的。

 

Amuse トマト-terrina- 

 

フルーツトマトをゼリー状に固め、リコッタチーズが載せられている。

 

Amuse 鮃-capellini-

五島列島のを2週間熟成させ、その下に柚子を利かせた素麺ぐらいに細いパスタ、カッペリーニ。見た目も美しく、素材の組み合わせ方も斬新ですっかりシェフの虜に。

 

Antipasto 菜園-ortolana-

うわっお皿遣いが素敵。ちょっと画像が暗くて残念だけど、とても華やか。

 

こちらなら、その華やかさがわかるでしょう。エディブルフラワーが使われているのは何度も遭遇してきたけれど、その他の素材も楽しい。

 

特にイタリア語でオルヅォと呼ばれる大麦をバジルペーストで絡めたものが風味豊かで美味しかったわ。紫芋も見えています。

 

その他野菜は茨城、栃木、千葉からのものが中心で、白いのは菊芋ローマブロッコリーと説明されたつぼみが特徴的な野菜は、このごろ入手も簡単になったロマネスコのことね。家でも栽培したことがあるけど、ほんとにこの形になるのが面白い。

 

もうひとつ引っ張り出したのが菜の花の仲間でチーマ・ディ・ラーパ(Cima di rapa)。イタリアプーリア州が産地で冬から春先が旬の野菜。プーリア州とはアルベロベッロのあるところで、その隣町でも食べています(当時の記事)

 

Antipasto 牛タン-bollito-

 

透明なスープはフレッシュハーブを使ったサルサヴェルデ(Salsa Verde)ビネガーがベース。秋田牛のタンはしっとり柔らかく、と合わせて炊いてあります。

 

このタイミングで自家製フォカッチャが登場。美味しくて、珍しく2人ともお代わりしたわ。

 

Pasta 槍烏賊-nero-

海を連想させるお皿にneroと書かれているとおりイカ墨入りのタリオリーニ

 

槍烏賊は子持ちで、先ほどと同じチーマ・ディ・ラーパも入っている。子持ちの烏賊って初めて食べるかも。イカ墨との三重奏といったところ。烏賊尽くし。

 

Pasta レバー-anatra-

もう一品のパスタは茨城産合鴨のハツやレバーを使ったもので、私の大好きなペコリーノがトッピングされている。

 

麺はウンブリチェッリというおうどんっぽいパスタ。その名からわかるとおりウンブリア州の伝統的な手打ち麺。塩味が利いて濃厚なソースに絡めていただくと、これまでとは間違うパスタの境地。パスタも奥が深いのね。

 

Carne 乳飲み仔豚-degustazione-

このメニューを見たときからどうしたもんだかと思っていた。産まれて間なしの仔豚が脳裏をちらちら掠め、ちょっとリアルなビジュアルが想像できてしまって困ってしまったです。

 

フランス原産ビコルタ仔豚を様々に調理したもので、豚の角煮のようなものや、仔豚の柔らかい皮を何度も湯掻いて炭火で焼きホワイトアスパラとあわせたもの、テリーヌはゼラチンを使わず固めてエゴマのマスタードでいただくというバリエーション。

 

Dolce 苺-zuppa-

zuppaと書かれていたので、これもどういうものが出てくるのか楽しみにしていた一品。

 

とちあいかミルクのジェラートが盛り付けられ、香ばしくローストしたピスタチオをトッピング。そこにテーブルでトニックウォーターを注いでzuppaの完成。

 

もうひとつのデザートはイタリアのドーナッツ、フリテッレ。グラッパを生地に練り込んでいるのだそう。

 

最後の飲み物はカプチーノを選択。

 

トイレは自動開閉するので開いてしまっているのだけど、音が響くのでフタを閉めてから流してくださいと注意書きがありました。

 

清潔で行き届いたトイレを見ると、アタリのお店だといつも思います。

 

豊かな調理法で作り上げられた料理はどれも発見があり、見た目も楽しくて大満足。そもそも、評価の高いレストランのコース料理が1万円でいただけるというのはこのごろでは少なくなってきているので、そういった意味でも嬉しかったです。もちろん2万円コースも食べてみたいし、きっと満足度もさらに高いはず。隣のテーブルの人はペアリングを頼んでいて、その説明の言語力の豊かさも素晴らしかったけど、私たちはがっつり飲んでいる方が向いているかな。必ずリピのお店を開拓できました~

コース10,000×2+ボトルワイン5,800=28,380円

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