【小田原】魚好きにはたまらない唯一無二のイタリアン「Il mare(イルマーレ)」

2026年(令和8年)4月

 

このお店に行きたいと初めて思ったのはいつだったかしら。コロナよりは前で、もう7,8年ほど前のことだったはず。でも、公式HPから予約サイトへのリンクは停止中のようで、それが満席だからなのかどうかがわからずで。電話をすればいいというものの案外ハードルが高いんだよね。たとえば来週とか言った場合、うちは2ヶ月前でないと取れませんよ?的な態度に出られることも多く、尻込みしてしまうのです。それでも小田原ならばこちら側も融通を利かせられる。「土日で一番近い空きのある日」を尋ねると、1週間後の予約ができました。かくしてJR小田原駅からさらに1駅先の早川駅近くの小田原漁港へやって来ました。ここへ来たのはいつ以来だろう。小田原ですら2年前だったから、その先の早川に至ってはそれよりずっと以前のはず。(2年前の記事を遡ると、最後に今回のお店の話にちらりと触れていました)

 

小田原漁港に面するところにそのお店「Il mare(イルマーレ)」が佇んでいます。

 

路面店だけど外には看板がなく、ドアの中にひっそりとお店の名前。隠れ家的レストランの雰囲気満載。

 

看板の下には、JRの超高級寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」のパートナーである旨のプレートがそっと置いてあります。そう、あの四季島に乗って料理を提供されることもあるというシェフのお店です。

 

12時の予約は私たちだけで、その後2組ご来店。ランチのコースは、6,000円・9,000円・12,000円・15,000円(税サ別)ですが、各々が違うコースでした。

 

私たちは長年来られなかったお店なので、迷わず15,000円のコースをお願いしています。

 

飲み物のメニューは非常にシンプル。ワインは、赤であれば1種類。泡は+ハーフボトル。魚料理が主体なので白ワインはもう少し充実していて、ボトル2種類とおすすめのグラスワインがあります。1ドリンクの注文は必須。

 

まずはキリン一番搾りの小瓶(900円)をシェアして頼みました。

 

オリーブオイルと自家製ローズマリー入りフォカッチャが運ばれてきます。

 

オリーブオイルは、サン・ジュリアーノ(San Giuliano)のオーガニックエキストラバージンオイル。市場価格750ml4,500円のもので、さらりと美味しいオリーブオイル。

 

アミューズで登場したのが早川港(=小田原港)で揚がったムギイカのフリット。ムギイカとはスルメイカの若イカで、麦の穂が実る初夏に多く釣れることからその名がついています。

 

照明の加減で提供された角度では撮れないのが歯痒い。柔らかい身がとても美味しいイカで、路地物のクレソンとともにいただきます。

 

もうひとつのアミューズが生しらす。他のコースの場合は、次の前菜の中に入っていたようです。

 

柚子とともにパクっと食べるための仕様のはず。でも、味わいたくて3度に分けて食べました。柚香がいい仕事をしています。

 

圧巻がこちらの前菜。鮮魚の盛り合わせです。前菜というよりも、メインというほうがいいんじゃないかという豪華な顔ぶれ。

 

キャビアの載ったアオリイカから時計回りに、イサキはライムの香りで。甘酢につけたコノシロは胡麻とともに。はバルサミコ酢と茗荷で。花鯛はカラスミと。はアンチョビ生姜、イボダイは鱒の子を載せて。真ん中のむつは西京味噌とチーズで。その下のイナダはオリーブペーストと。そして石鯛は酢橘で。魚好きにはたまらない一品。ひとつずつ確認していただくのは楽しい!漁港前だからできる技。

 

ビールのあとは、ボトルの赤をお願いしますとあらかじめ頼んでいました。これは飲み終わったあとのものですが、赤ワインはウンブリア州のLa Carraia(6,000円)一択。

 

蒸したホウボウが登場しました。

 

ヒラタケ、ほうれん草、そして丸っこいのは地中海に浮かぶサルデーニャ島のパスタでフレーゴラ(Fregola)と言われたと思います。バターの利いたコクのある味付けが美味しい。

 

ここからはパスタ2種が続きます。まずは鱧のパスタ

 

じゃがいもやカラスミのほか、セロリっぽいシャクっとした野菜が入っていたのだけど、名前が聞き取れず。ボンデレラロマーノとメモには残っているけど、そんな名前は探したけれどなーいorz

 

優秀だったのがこのフォーク。ちょっと先が広がっていて絡まりやすいの。日本製ということはわかったのだけど、それ以外は読み取れませんでした。調べてみるとどうやら燕三条のNewportというシリーズのパスタフォークっぽい。機能的でいい!

 

もうひとつのパスタがウチワエビと自家製タリアッタレ。この角度でしか撮れなかったのが残念。

 

「ウチワエビ=団扇海老」で、平たい団扇のような形状が特徴の海老です。ちょっとグロテスク。知らなければ見かけても買う気が起りにくいかも。

 

フィンガーボールが出されていました。蟹フォークでしっかりした身を掻き出し、サフラン味のタリアッタレを絡めながらいただく絶品パスタ。

 

最後は、甘鯛の鱗揚げ。鱗揚げは過去2度、山の上ホテルおばたでいただいた記憶があります。記憶力に難のある私が覚えているぐらいだから、そのどちらも絶品でした。このお店のも鱗がパリッパリでその食感だけでも幸せ~♡

 

添えられているのは菜の花と先ほどと同じ粒状のパスタ。メモによると柚子風味だったはず。

 

最後のデザートは、クリームブリュレに足柄苺とヨーグルトのジェラート、ミントのペーストが載せられています。

 

デザートも各コースで違っていました。甘い苺とさっぱりとしたジェラート、満腹だけどブリュレが少ないので完食。

 

食後の飲み物は、コーヒー、紅茶、エスプレッソ、カプチーノからカプチーノを選んでいます。

 

最後に、トイレのチェック。便座は自動で開いてしまうのでちょっと見苦しいのはご容赦を。

 

きれいに整ったトイレを見て、間違いがないお店であることを確認。トイレがきれいなお店は美味しいというのが持論なの。

 

トイレに食べる物の紹介というのは、ちょっといまひとつと思うものの必ず目に留まるメリットがあります。このお店では自家製ドレッシング。

 

私もいいなと思ったのですが、ドレッシングって使わないんだよね。でも、あとの2組とも買って帰られていました。効果絶大。

 

満腹過ぎて、小田原駅までの1駅30分を歩いて戻りました。そしてはたと気がついたこと。直近であれば、函館の割烹旅館 若松で漏らした感想の「魚ばかりで変化がない」は明らかに私が見当違い。いかに函館の魚を食べさせようかと尽力していると見るべきでした。そうだとしても、という点はさておいて、反省。

 

早くもつつじが満開の小田原城。必ず再訪しようと誓いました。ただ、この時点ではやはり15,000円のコースがいいよねと言っていたのだけれど、所要時間3時間のコースのあと、帰宅しても何も食べられないどころか、食べ過ぎで翌日まで胃痛に苦しみました。食べ過ぎはあかん。次回は9,000円コースが妥当かも。

 

でも、他にない魅力満載の魚尽くしのコース料理、大満足でした。お会計はサービス料がある分だけお高めに感じるかもしれませんが、明瞭会計です。

コース15,000×2+ビール900+ワイン6,000+サービス料10%+TAX=44,649円

 

魚の旬を考えて、次回のプランを練ろうと思います。今は9,000円のコースと思っているけれど、やっぱりこのコースで再訪したいんだよね。食べられるかな。

* 京王百貨店新宿店のB1にお惣菜のお店も出店中。まずはお試しにこちらというのもアリかも。

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