英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【スペイン】首都マドリード ソフィア王妃芸術センター「ゲルニカ」

2024年(令和6年)1月3日(水)

 

年末年始、ルクセンブルクを皮切りにヨーロッパ10日間の旅行です。今は2ヶ国目のスペイン滞在中。前回はマドリードに戻って移った2軒目の5つ星ホテル「Hotel Villa Real」の宿泊記を書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

小雨の降る日夜、ピカソの代表作のひとつゲルニカを見にソフィア王妃芸術センターへ向かいます。マドリードにはいくつもの美術館があるのですが、いくつかは無料で開放している時間帯を設けていて、この美術館は19時からの2時間が充てられています(日曜日12:30-14:30)。ホテルからは徒歩15分ですが、地下鉄10回券もあるので1駅だけど乗車。

 

マドリードでの電車はどれも乗降時には自分で扉を開けなければならないのですが、この電車の場合は取っ手をスライドさせるタイプ。

 

駅構内には既に所蔵の作品があちこちに貼ってあるので、美術館巡りが好きな人ならテンションの上がる空間になっています。

 

ところが。19時の到着では遅過ぎたらしい。既に長蛇の列どころじゃないのです。センターの前は広場で冬季はスケートリンクが設置されているのですが、それをぐるりと3/4周囲んで並んでいるではないですか。

 

相棒は行列が嫌い。しかも入場料を払えば並ばずに入れる時間帯があるならそうしたいタイプ。でもこの日しか空き時間はないし、ましてや全館鑑賞するタイプでもありません。

 

20人ずつほどが許可されて入場していきます。不機嫌な相棒をよそに待ち続けること1時間。寒い寒い中、ようやく入場です。

 

チケットはそれぞれ違うものが渡されます。スペイン人画家Ángeles Santosと、ペルー人アーティストMaría María Acha-Kutscherの作品。

 

さて。ゲルニカの場所はどこ?2階ということはわかっているのだけど。そもそもどこから上がればいいのかも謎。でもこういうときは、まわりの方がよく知っているのでついて行くのが近道。

 

ああ、ゆっくり見られたら楽しそうだな。

 

1937年 死んだ子供を持つ母親(I)「ゲルニカ」あとがき

 

1937年 ハンカチで泣く女の頭部(I)「ゲルニカ」あとがき

抽象画って不可解だよね。3次元を2次元にしてと言うんだろうか、横顔も正面も立体的にじゃなくて平面に同時に描いちゃうから、こうなると聞いた覚えがるんだけど。

 

う、うわ。近い。一応ここまでってロープだったか張ってあったのだけど、すごく近くまで行けるのね。つい最近まで撮影禁止だったというピカソの代表作、ゲルニカ

 

1937年にパリ万国博覧会のスペイン館に出品するために生まれた縦349.3 x 横776.6 cmという巨大な作品。何しろ作品が大き過ぎて1枚では撮り切れない。

 

正面からでは到底人の頭が入って無理なので、端から攻めてみる。

 

これで一応全部入ったけど、これではわからない・・・

 

じっと見る。ただ、見る。

 

ほとんどの人が言葉を発することなく、ただ立っている。

 

ちょうど描かれた時代は、ドイツがヒトラー政権でスペイン内戦が起きていた時期。

 

ゲルニカの前での滞在時間は、わずか数分。

 

1929年 ダリの作品。作品名は伏字でお願いしますっていうものでした(汗

 

夜の街を散歩したいぐらいだったんだけど、相棒はそんな気分ではないだろうし。ブルーに光るのはたぶん、トロピカル・デ・アトーチャ庭園だったと思うのだけど。まだまだマドリードには見どころがたくさん。

 

オランダでハーグに泊まったとき、レンブラントフェルメール真珠の耳飾りの少女も見ずに帰ったことをとても後悔していたから、とにもかくにも今回は見られてよかったよ。