2023年(令和5年)9月21-22日(木-金)
昨年は登山にチャレンジしました。登山口までは何度か訪れたもののその先へは自信が持てなかったところ、お誘いをいただきました。幸いに登山道具のレクチャーまで受けたことでとりあえず装備は万端。前泊してまずは日帰りで行ってきました。
仕事を終え、特急あずさに乗ります。夕食に用意したのは赤坂有職(ゆうしょく)の彩肴弁当(1,458円)。
赤坂有職は、茶巾寿司とちまき寿司発祥のお店だそうです。お供は毎度おなじみモンデ酒造のスパークリングワイン。
茶巾寿司といえば京樽の茶きん鮨だと思っていたのだけど、違ったのね。
お弁当の中身はその茶巾寿司と太巻。
野菜の炊き合わせと出汁巻き玉子、魚は鱈の西京漬けかな?
緊張を和らげるにはお酒だろうと、相棒が用意してくれていたのは倉敷の菊池酒造「燦然」。いつもほど飲むわけにはいかないので、指定されたホテルに到着後は、翌日の打ち合わせをして早々に就寝です。
翌朝は5時に出発しました。いつもは歩いて登山口へ行く林道は、真っ暗。反射板を頼りにそろそろと進むしかない漆黒の闇。車の運転は相当慎重を期す必要があったことでしょう。少し間違えると谷底へ落ちかねない道です。
登山口へ到着すると天候は雨。レインウェア着用で蒸し暑く、かなりスローペースになりました。記録によると、5:37一ノ沢登山口に到着 ⇒ 登山届を出して5:51から登り始め ⇒ 常念乗越11:04着となっています。連れられて行っているので画像はほぼナシです。
関西には高い山はあまりなく、大阪最高峰の金剛山で1,125m、小学生の遠足で行くことの多い生駒山は642m。何度か登った六甲山でも900mぐらいだったはず。ハイキングはよく行きましたがこんなに高い山は初めてで、かなり緊張しました。行動食を食べてエネルギー補給をしながら黙々と登ります。
この分岐点までで2,460mもあるのですが、登山口も既に標高が高いので、高低差はそんなにないからと聞いて登ることを決めました。でも改めて確認すると1,100m以上!後ろには常念小屋の赤い屋根が見えています。
登頂したころに雨が上がりましたが、安曇野方面はほとんど見えません。
反対側は槍ヶ岳の方角。こんなにガスがかかっているのに、ご褒美のように姿を現してくれています。三角に尖って突き出しているのがそれ。本当に槍だよね。まさかこんなところまで来られるとは。誘っていただいたときはかなりビビりましたが、感謝です。
ちょうどそこへ常念小屋への物資を積んだヘリが到着しました。荷物を下ろしているところです。
間もなく踵を返すように去っていきました。カッコイイ。優れた操縦技術を感じます。天候が安定したわずかな隙に荷揚げして、山小屋の運営を支えているのですね。
左へ登ると標高2,857mの常念岳。なだらかに見えますが、既に2,430mまで登って来た身からすると、うんざりするほど長い上りに見えました。
でも、私たちは槍ヶ岳を横目に右手の横通岳の方へ向かいます。
この横通岳(2,767m)を登頂するルートも検討しましたが、帰りの体力を残しておくために中腹を横切るトラバース道を選びました。この先は東天井岳、大天井岳(おてんしょうだけ)を越え、燕岳(つばくろだけ)へと続く人気ルートです。
これまでハイキングしかしてこなかった私には、かなりハードな道でした。登りはガラガラと石だらけの道を登り、川を渡り、急な階段を上り、このトラバース道へ来ても滑る岩の上を神経を使って歩かなければなりませんでした。慣れている人にはわかりやすいルートだそうですが、初心者の私には連れて来てもらっていなければ、足元にだけに気を取られてどれが登山道かもわからなかったと思います。
とりあえず、今回は様子見だけだったのでここで引き返しています。地元中学生であれば遠足でも登ると聞いていましたが、私にはじゅうぶん緊張を強いられる難しいルートでした。すでに槍ヶ岳は姿を隠していますが、こんな天候下で見られる瞬間があっただけでも良かったです。
常念小屋へ戻り、昼食を食べて下山しました。このあと安曇野へは年内2度訪れており、そのうち一度は山小屋泊でこのルートに再挑戦しています。
13:49 常念乗越から下山開始 ⇒ 16:55 一ノ沢登山口通過 ⇒ 17:13 駐車場着
帰りは3時間余りで下山していますが、疲れているのでストックがなかったら危なかったと何度も思いました。レインウェアや登山靴などの装備から教われて本当に良かったです。あとは、一ノ沢登山口付近でいつも猿の集団に出会うのが恐怖。いつも目を合わさないようにそうっと通るのですが、それにもかかわらず今回は後ろから襲われかけそうになりました。子どものころに大阪北部の箕面の滝で野猿に叩かれたことがあるので、本当に怖いです。
このあと、温泉泊です。