英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【スペイン&フランス】マドリードでもリヨンでもトラブル続出!飛行機に乗れない?!

2024年(令和6年)1月5日(金)

 

年末年始、ルクセンブルクを皮切りにヨーロッパ10日間の旅行です。今は2ヶ国目のスペイン滞在中。前回はスペイン最後の観光となるトレド旧市街でのランチと、マドリードに戻って2度目のフラメンコを鑑賞した話を書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

さて。やっとこの話を書くところまでやってきました。今回の旅行は本当に大変だったんです。まずは朝。空港までの交通手段をマドリード市庁舎のあるシベーレス広場からエアポート・エクスプレス・バスに乗るか、国鉄で行くか直前まで迷っていました。

 

結局、国鉄で向かうことにするのですが、ひとえにそれは、私の交通費嫌いに起因する決断でした。エアポート・エクスプレス・バスは通常アトーチャ駅発で、深夜から早朝まではシベーレス広場発です。そのため、わざわざ広場近くのホテルに移動したのですが、所要時間30-40分運賃5EUR。対して国鉄は所要時間26分2.6EURでした。始発に乗れば7:15発フライトに充分間に合うし安い。そして、バスより電車の方が時間通りに到着しそうと考えて国鉄を選択したのですが、内心はなんとなくバスの方がいいような気もしていました。

このRecoletos駅の画像も3度目の登場です。1度目はフラメンコに行くときに下車し、2度目は近距離切符だったのに乗り継げると思って失敗して、ここで清算。そして3度目の出発日は、なんとどうやっても切符が買えなかったのです。

早朝で駅員もおらず、インターフォンを押しても返答なし。数人の地元民にお願いして見てもらいましたが、なぜかカード決済ができない。刻々と時間は過ぎていくし、乗り遅れるとフライトに間に合うかかなり際どい。確か現金も試したような気がするのだけど、とにかく買えなかったのです。

 

最後には、購入を手伝ってくれた男性が自分の定期券で改札口をあけてこっそり通してくれました。空港行きの場合、改札を通れたら降りるのは問題ありません。心底ホッとしました。男性も向かいのホームで手を振ってくれていました。本当に有難う。

でも、次は電車が一向に到着しません。次の電車の表示も出ないのです。予定時刻より遅れて反対側を電車が通過したとき、もしや?という予感がしました。きっとあの電車が折り返してくるんだろうと。ええ、そのとおり10分近く遅れてやっと乗れました。次には乗ったはいいが、チャマルティン駅付近で徐行を繰り返し、遅々として進まず。それでも改めて画像を確認してみると、空港着まで全体で15分ほどの遅れにしか過ぎなかったようです。

 

最大のトラブルはここからです。マドリードからはフランスのリヨンへ飛びます。マドリードからリヨンへはその曜日、イベリア航空とボロテア航空のみ飛んでおり、イベリア航空で予約していました。

 

誤算は荷物を預けるところから始まりました。予約したチケットでは機内持込みしかできないはずでした。でも無料で預けられると勧められたので、ついお願いしました。昨今、各航空会社は機内持ち込み荷物をできるだけ減らそうとしていることを感じます。

 

スーツケースは機内持込みだからと、せっかくワインの安いスペインで買わずにいたのに、手ぶらでマドリード=バラハス国際空港を見物するほうを取りました。早朝だったので結局お店はどこも開いていなかったのに(苦笑

 

電車の遅延でハラハラしたので、飛行機には乗り遅れないようゲート近くのカフェでパンを買い、軽く朝食にしました。ポルトガル銘菓Pastel de NATA2.2EUR(356円)とクロワッサンサンド3.9EUR(631円)。比較的物価の安かったスペインでしたが高いなぁと感じます。

 

カフェからは搭乗予定の飛行機も確認しました。天気は雨でしたが、無事に空港に到着した安堵もあってホッとしていたんです。

 

最後に空港のトイレへも行きました。

 

ヨーロッパの空港にもレベルはいろいろありますが、最新式の設備で使いやすかったです。

 

さて、いざ搭乗です。列に並び自分たちの番となりました。ところがそのゲート前で、止められてしまったのです。あっちで待っていて、と。他に4,5組の人たちが同じように待たされていました。なぜなのか、私たちにはまったく理解できませんでした。やがて待っていた人たちも1組呼ばれ、2組呼ばれ、残りは私たちと中学生ぐらいの男の子を連れたご家族のみとなりました。

 

でもまだ乗れません。スタッフは走ってくる人たちがいないか、遠くに目を遣っている。やがて、一緒に待っていた親子連れが悲鳴を上げ始めました。ようやく理解したことには、どうやら私たちには座席がないようなのです。

ん?このままいくと飛行機に乗れないの?

ダブルブッキング?いいえ。私は何度も現地の航空券を予約していますが、安さ重視でチケットを購入しているだけで、詳細はあまり気にかけていませんでした。チケットに書かれているSBYの文字とご覧ください。これはスタンドバイと言われるチケットでキャンセルを見越して発券しており、空きがあれば乗れるというものだったのです。そういえば、座席の予約には追加料金が必要だったことは覚えています。でも、そういったパターンはよくあったので、特に問題を感じていませんでした。

 

記憶によると、次の便は夜だったはず。このままマドリードの空港にいるわけ?次は乗れるの?手に汗をかきながら待っていましたが、こんなときに限って次々に乗客がやってくるのです。

もう諦めかけていたそのとき、2人なら乗れると言われ私たちの搭乗が許されました。親子連れの嘆きは本当に気の毒なものでした。でも、本当に気の毒だったのはどっちだったのでしょう・・・トラブルはまだ続くのです。

 

とりあえず乗り込んだ先は先頭の座席、なんとビジネスクラスでした。感染症対策のためか、3人掛けの真ん中を使用していなかったので、私たちが優先されました。

 

ところがボーディングブリッジも外され、出発を待つばかりとなったとき、突然機内の電気がパチパチとフラッシュし始めました。目を開けていられないほどの閃光が走り、誰が見ても電気系統の異常がわかりました。しばらくあとの機内アナウンスによると、修理をするか機体を替えるかの2択で、とりあえず修理を試みるので待ってほしいというふうに聞こえました。皆が落ち着いているので、とりあえず大丈夫なのでしょう。再度ボーディングブリッジが取り付けられました。

 

何人かが機内外をウロウロし、およそ1時間遅れで無事離陸してくれました。はぁ~ よかった。ビジネスクラスにはウェルカムドリンクが配られます。

 

前にも一度、ルフトハンザ航空でビジネスクラスに変更されたことがありましたが、乗れなかったかもしれない飛行機で優遇されるとは、なんたるラッキー。機内食までいただけるとは。

 

ええ。遠慮して1本にしましたが、ワインだっていただいちゃいましたよ。これだけの量でもお腹いっぱいでキツかったのですが、残すわけにはいきません。

 

飛行時間は2時間弱。焦ったけど、楽しかったね~なんて言いいながらフランス、リヨン空港に到着しました。

 

電車の切符が買えず、しかも遅延で焦り、飛行機に搭乗できるかどうかわからなかった、そんなトラブル続きのマドリード空港からの数時間を経て、最後の滞在都市、リヨンにようやくやって来たのです。

 

天候は小雨でしたが、そんなことなど無事の到着を思えば些末なこと。でも、そうは問屋が卸しませんでした。慣れた方ならお気づきかと思います。直前まで搭乗できるかどうかわからなかった私たちの荷物が、リヨンに運ばれているわけがないのです。ええ。いくら待てどもバゲージクレームに私たちのスーツケースが現れることはありませんでした。

 

私たちだけでなく、何人かが同様にロストバゲージでした。係の人を見つけると、機械で登録できるようでサポートしてもらえました。おそらくリヨン滞在中の2日間のあいだには届けられるのでしょう。でも、手元には何もありません。やっぱり荷物は機内持込みに限ると痛感しました。1時間以上遅れて、空港を後にします。

 

手元にあるのは、旅行の行程表と現金やクレジットカードのみ。夜の便があるのだから、遅くとも明朝には・・・届けられるよね?