2026年(令和8年)1月2日(日)
今回で最後にする予定の長距離路線、思い切ってピラミッドを見に行こうと決心し、年末年始の旅行を計画しました。決して訪れるはずのなかったアフリカ大陸でピラミッドを見たあと、乗り継ぎしやすいアテネでアクロポリスも見ようと立ち寄っています。前回は最後の訪問国となるドイツ、世界遺産に登録されているニュルンベルクの旧市街散策について書いています。
翌朝は雪が降っていました。場合によってはニュルンベルクでもう1日観光するほうがいいと思っていましたが、これならほかの街へ移動するほうが良いでしょう。

実は1日からメールが届かなくなっていました。本人確認すれば元に戻るのですが、帰国しないことにはできない手続きでした。ドイツ国鉄のアプリは入れていましたが、メール確認ができないことには切符が買えません。券売機もうまくいかなかったので念のため窓口へ行きました。

紙の乗車券での発券のほうが高くなることに途中で気づきましたが、面倒なので待つことにしました。日曜日だったので、バイエルンチケットは2人利用で46EUR(券売機では44EUR)、1日乗り放題です。赤枠のところに使用者ともうひとりの同行者の名前を書いて使用します。

この日は目的地までの片道14.9EURだったので、2人で往復するだけでもじゅうぶん元が取れます。でもせっかくなので次の宿泊地まで移動することにして行動を開始します。

9:11ニュルンベルク発9:53着でバンベルクへ移動します。本当はより有名なローテンブルクを第一に検討していたのですが、乗り換えが必要なうえに片道2時間かかるので、世界遺産の街であるバンベルクに予定変更です。ドイツ国鉄は車内に停車駅も表示されるので安心。


バンベルク駅に到着すると、こちらも雪が降っていたようですが止んでいました。

旧市街までは徒歩15分ほどで行けるのですが、足元が悪いのでバスに乗ることにしました。バイエルンチケットで乗車可能です。ただどれに乗ればいいのかわからず、あちこちで運転手さんに尋ねました。英語が通じず、ある運転手さんがバスを降りて時刻表を指さして教えてくれました。感謝。


降りた場所に建つ教会は屋根の上に金色のマリア様が立つゴシック建築の聖母マリア教区教会。でも、足元が悪いので寄らずに先を急ぎます。

バンベルクは先の大戦での戦火を免れ、中世の街並みをそのまま残す世界遺産の街です。道が凍っているので注意が必要。怖々歩いています。

1012年築のバンベルク大聖堂。焼失と再建を繰り返し、現在のものは1237年のもの。全景は撮れませんでしたが、4基の尖塔を備えています。

正面左に君主の門、右に慈悲の門があり、それぞれ最後の審判の彫刻と聖母マリアや神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世夫妻の彫刻が見られます。

内部は東西に内陣を有する三廊式構造。

パイプオルガンの位置を見て思い出しました。ニュルンベルク旧市街の教会とは違い、高い位置に設置され、重厚な趣きです。

有名なのは、合唱隊柱にあるバンベルク騎士像。モデルも製作者も不明ですが、長い歴史の中で時代に合ったモデルになぞらえ象徴とされてきたそうです。

さらに注目すべき彫刻は、大聖堂の創設者である皇帝ハインリヒ2世とその妻である皇后クニグンデの墓です。上部には彼らの肖像。

側面の彫刻は、皇帝夫妻の人生における様々な出来事を語っています。ハインリヒ2世は非常に敬虔な皇帝として有名で、夫婦いずれも列聖された聖人となっています。


大聖堂建設と同時に造られたロマネスク様式の地下聖堂は、現在も残る大聖堂のもっとも古い部分です。

バンベルク大聖堂と向き合うように建つのは司教の新宮殿。1703年完成のバロック様式の建築で、4500本の薔薇がある美しい庭園も公開されています。

バンベルク大聖堂と新宮殿のあいだには、新宮殿が完成するまで司教の住まいだった旧宮殿(Alte Hofhaltung)も残されています(左側建物)。

中庭に入ってみると印象が一変。中世の木組み建築が見事です。

今はバンベルク市立歴史博物館として使用されています。2011年の映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」の決闘シーンはここで撮影されています。

開始10秒でちらっと見えました(笑
背後にバンベルク大聖堂が見えています。新宮殿を建てながら旧宮殿も維持したままとは、財力の豊かさが窺い知れます。

時折雪が舞い散るこの日、足元も悪いので早々に旧市街の中心部へ向かいました。

クリスマスグッズ専門店のKäthe Wohlfahrt(ケーテ・ウォルファルト)は、シーズンになると日本にも出店しているようですね。知らなくても目を惹くお店でした。

レーグニッツ川を渡ります。2本の橋が架かっていて、Untere Brücke(下の橋)にはバンベルク大聖堂でも見た聖皇后クニグンデ像。1750年作のレプリカです。背後の青い建物は18世紀に建てられた著名な美術収集家Joseph Hellerの邸宅、Heller Haus。

レーグニッツ川のこの地域は小ベネチアと呼ばれ、かつて猟師が住んでいた木造の家が連なる美しい景観の場所です。船が係留されているのものそのため。シーズン中はベネチアのようにゴンドラも乗れるようです。

Untere Brücke(下の橋)とObere Brücke(上の橋)にまたがる人工島に建てられているのが、現在は陶磁器博物館として使われている旧市庁舎。バンベルク司教が市庁舎のための土地を与えなかったので、このような場所に建てられたと言われています。

かつて聖職者は丘側に、一般市民は川を挟んだ下町に住んでおり、聖職者地域に市庁舎を建てることを拒否されたため、ここに建てることで中立を表すことになったという経緯のようです。Obere Brücke(上の橋)からUntere Brücke(下の橋)を眺めると、旧市庁舎のフレスコ画が見えます。

でも、Obere Brücke(上の橋)から見えるこの橋にこそ是非行くべきでした。

左に張り出している木組みの部屋は、市庁舎にちょこんと張り付くように建てられているのです。そここそが橋から見える絶景なのでした。

Obere Brücke(上の橋)には、バロック様式の磔刑群像(Kreuzigungsgruppe)。悲しみと信仰を表現した人物たちに囲まれたキリストの磔刑を描いています。

先へ進みましょう。市民の憩いの場所となっている広場までやって来ました。Grüner Markt(緑の市場)が開催されている場所で、こんなに寒い日でも出店しているお店があるようです。

広場に面して聖マルティン教会(Martinskirche)が建っています。

市場ではこの寒さからは考えられないほど、彩り豊かな野菜が並んでいました。


アテネから移動してきた私たちには、乾燥無花果が気になるわ。3.8/gはなかなか高い!

バイエルン国の初代国王Maximilian I. Joseph(マクシミリアン1世ヨーゼフ)の噴水があるマクシミリアン広場です。新市庁舎が広場の右手に見えています。

旧市街の最後、つまり駅から歩いてきた場合は旧市街に入ってすぐの場所にあるHauptwache(近衛兵の詰め所)まで戻ってきました。1時間半ほどの散策でしたが、凍える寒さでした。

旧市街を挟むように流れるレーグニッツ川の北側を渡ります。

バンベルクへ来たならば、是非試すべきはスモークビールと書いてありました。

世界ではバンベルクに2軒だけ、伝統的な中世からの製法でブナの木を燃やして麦芽を燻して造るRauchbier(ラオホビール)を造っている醸造所があるのです。1軒は旧市庁舎近くのSchlenkerla, Rauchbierbrauerei、もう1軒の Brauerei Spezial がこの先すぐにありました。ところがあいにくの休業日。

向かいのFässla Breweryへ入ってみたものの、ラオホビールは置いていないというので失礼して帰ることにしました。

代わりに見つけたのがビール専門店Die Bierothek。

おお~!ビール大国のドイツらしい品揃え。

ラオホビールがないかを尋ねるとこのコーナーを紹介してくれました。そのうち2本をチョイス。瓶でなければもっとほしかったわ。

ニュルンベルクと同様、川を中心にした旧市街は本来カラフルで美しい街だったと思います。ただ雪模様のこの日は寒さと足元の悪さで歩くのに慎重になるほかなく、ざっと見るに留まってしまいました。でも、取り敢えず見どころは押さえられていたかなと、今になってホッとしながら振り返りました。
続く 【ドイツ】レーゲンスブルク 4つ星ホテル「elaya hotel regensburg city center」滞在記












































































































































































