英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【ラベンナ】3日目-3 ランチにこんなに苦労するなんて!

 

ラベンナで2ヶ所のモザイク画を見終えたところで、すでに12時になっていました。ぼちぼちランチも念頭に置きつつ歩いていたのですが、開店時間がもう少し遅かったり、既に満席っぽかったり、レストランは多いはずなのになぜか入れるところがありません。

最後に行ったサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂は駅に近く、ますますレストランが見つかりそうにありませんでした。娘は歩いていた地元の人にも聞いたのですが、あいにく休業日か開店時間に早く、まったく運なし。

やっと見つけたのが、まさにサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂の場所を確認してから通り過ぎ、はじめの角を曲がったところのレストランでした。

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もうなんでもいい!と入ったのがこちらAl Passatoreです。

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なーんとなく微妙な店構えですが、このときすでに13時を回っていました。ボローニャへ寄れるかも?なんてハナシは霧散。お腹が空くと突然機嫌が悪くなる相棒の形相は最悪で、いつもは呑気な娘も焦るほど(笑

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店内の写真はどこも人が写り込むので、撮れませんでした。驚いたのが、私の足元に中型犬が寝ていたこと。おとなしくてまったく気づかず、下手をすれば脚を踏んでいたところでしたよ~

相変わらず、つい頼んでしまうのがサラダ。EUR(1,000円)

eggs plantと書いてあったので決めたのに、なぜか卵。おかしいなぁとイタリア語メニューを調べてみると、uovo sodoは固ゆで卵。英語への翻訳、間違ってるやん!

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しつこくニョッキにチャレンジし続ける娘(笑

Gnocchi gorgonzola ,rucola,noci e pinoli 10EUR(1,250円)

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ピザ釜があったのでシンプルなピザを頼みましたが、この巨大さでEUR(750円)

Chipolla(tomato,mozzarella,cheese,onions)

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デザートに進出した娘はイタリア語のみのメニューに迷った後、rumと書かれてあるからこれにする!と決めたそれがこちら。

Babà al rum 5.5EUR(680円)

見て爆笑。ナポリで食べたわよ~ ラム酒のよくしみ込んだババ。しかもここのはブリオッシュに直接たっぷりラム酒をかけただけみたいな一品。酔うよ~

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ビールだけ飲んで、合計46.5EUR(5,805円)

特筆するほどのものはなかったけれど、まずまずだったかな。ピザはさすがでした。

レストランの数が少ないわけではないと思うのですが、観光地のど真ん中を避けて地元のレストランに行きたいとか、はたまた開店時間にうまく合わないといった場合、レストラン探しはかなり難航を極めます。

すんなり入っていてもボローニャへ行くには時間も中途半端だったとは思いますが、レストランのリサーチはし過ぎても失敗、しなくても失敗という気がします。今回は特に、ラベンナの地図を持って出ていると思っていたのになかったのが大きな敗因。まさかに備えて、レストランの位置だけはピックアップしてあったのになぁ・・・

 

1時間ほどで店を出てチーズを急いで買いに戻り、駅へ向かいます。ボローニャに寄れないのであればフェラーラ経由のほうが安価。

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15:12の電車でパドヴァへ戻ります。ところが困ったことが起きました。

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これまで券売機から出てきた切符の大きさは上です。ところが、帰りのはサイズが半分以下。どうやってバリデードすればいいんでしょう?

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いつもの左の機械だとこの切符だと小さすぎ、でも右の機械も使い方がわかりません。

弱っていたら近くにいた青年が代わりにやってくれました。やっぱり左の機械を使うんです。真ん中あたりに突っ込んで、左にぐっとスライドさせるとジジジ・・・と印字されました。おお~ ありがとう~ 小さいサイズの切符はほとんど全部機械の中に入ってしまうので、そこまで差し込むのは知らなければちょっと勇気がいります。

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ラベンナ始発。10分ほど前に電車がやってきました。

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車内は新型。今回のこれまで乗った中でもっともきれいな列車でした。

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現在地を表すモニターもついているので、降車駅に迷うこともありません。

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フェラーラで乗り換えです。乗り継ぎ時間が少しあったので、外へ出てみました。

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霧が濃く、かなり温度が低いです。めぼしいものは何も見えないので、これ以上、駅を離れるのはやめました。

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ラベンナは快晴でしたが、少し内陸に入るだけで温度は急激に低くなるようでした。

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構内には時刻表が張り出してあります。ヨーロッパではよく見かける時刻表。あちこちでお世話になっています。

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ちなみにこれから乗るのは、下から2番目。16:44フェラーラベネチア・セントルチア駅行きです。

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それにしても、ヨーロッパの有人窓口っていつも行列だなぁと思います。券売機で買わないのは、変更だから?

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ベネチアボローニャのほか、ローマやナポリまで行く列車もありました。次回またイタリアを訪れるとしたら、やっぱりボローニャサンマリノ共和国かなぁ。でも、アルベロベッロから先のプーリア州の白い街も候補からは外せません。ひとり、妄想(笑

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乗り継ぎ時間があったので、パドヴァ着は17:51。

翌日はトリエステを経由してイタリアを離れ、クロアチアへ入ります。

 

【ラベンナ】3日目-2 必見!世界遺産の美しいモザイク画に心奪われる

 

モザイク画を見にラベンナへ来ています。 

最初に入ったのがサン・ヴィターレ聖堂。殉教者聖ヴィターレに捧げられた聖堂で、6世紀前半に完成しています。ビザンティン美術は東方的な要素を多く含んでいるのが特徴ですが、ここと同じモザイク技法を用いた内部を持っているのが、当時地中海を治めていたビザンティン帝国(=東ローマ帝国)ユスティニアヌス帝の命よって建設されたトルコ・イスタンブールアヤソフィアです。

お・お・・・おお?!なんかここ、すごいんじゃないかしら。

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正面のドームに、びっちりモザイク画が見えます。緑が美しい。中央のキリストはまだ若く髭がありません。足元には花が咲き、川が流れ、頭上には虹の雲が描かれているため、楽園を表現していると言われています。

その左下の側面の画は、ユスティニアヌス帝と随臣ユスティニアヌス帝は、ビザンティン帝国をもっとも発展させたと言れる古代末期の重要人物です。f:id:fuwari-x:20200117153048j:plain

 

右側のモザイク画は、旧約聖書に出てくるメルキゼディクがパンを、アベルが子羊を捧げている場面です。

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左側のモザイク画の真ん中は、アブラハムの饗応。信仰心の厚いアブラハムが旅人をもてなしているところなのですが、右端に神を掴まれた少年が見えます。彼はイサクとい、アブラハム不妊の妻サラとの間に年老いてからもうけた愛すべき一人息子なのですが、アブラハムはイサクを生贄に捧げるよう、彼が信じる神によって命じられます。

ああ!まさに焼かれようとしているイサク。この場面はイサクの燔祭(はんさい)と呼ばれ、アブラハムに与えられた試練です。結局、まさにそのときという瞬間にイサクは神の使いによって救われるのですが、この試練を乗り越えたアブラハムは模範的な信仰者として讃えられています。で、でも、そんなんアリ? 

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床のモザイクも美しい。ロープを張った場所があったので、そこはオリジナルのものなのでしょう。

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真ん中のドームを囲むようにドームがありますが、この絵はおそらく何度か改修された後のものでしょう。f:id:fuwari-x:20200117153452j:plain

 

外へ出ると、こんなに質素な建物なのです。この中にあれだけのモザイク画が描かれているとは、かなり感動。

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同じ敷地内の小さな建物に移動します。

ガッラ・プラキディア廟堂。5世紀に建設された末期ローマ時代の霊廟です。ガッラ・プラキディアはローマ皇帝テオドシウス1世とその後妻ガッラの娘で、西ゴート王アタウルフの妃、のち西ローマ皇帝コンスタンティウス3世の皇后だそうですが ・・・ちんぷんかんぷん。ただ、兄ホノリウス皇帝とともにラベンナの基礎をつくったと言われている人物です。

こちらも素朴な建物なので、そう期待せずに中に入ったら・・・

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そう!これ!このブルーに魅かれてラベンナに行ってみたいと思ったんだった!

アカンサスの葉に包まれ泉の水を飲む鹿。

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十字架を持つキリストと羊の群れ。

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こちらは、スペイン・サラゴサの聖人ウィンケンティウス。

284年ローマ帝国に即位したディオクレティアヌスは、自らを神として崇拝することを強要した専制君主制に切り替えた人物で、キリスト教を迫害したことで知られています。

ここの描かれているウィンケンティウスは、その迫害を受けたひとり。棄教を条件に釈放を約束されたのですが、言語障害のある司教に代わってそれを峻拒したところ、拷問にあいます。これはそのうちの鉄網で焼かれるところが描かれています。(鉄網で焼かれた殉教者に同じくスペインのラウレンティスがおり、こちらが通説でしたが、近年の研究ではウィンケンティウスとされています。)

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その上にいるのは、2組の聖人像。

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天井を見上げて撮ったのがこれ。4方すべてに2組の聖人が描かれています。

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いろんな角度から撮ったものを見比べていくと、どれも同じシーン。

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ただ、この面だけ左の聖人のポーズが違うんですよね。でも、聖人が誰かはどれも分かっていないそうです。

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 失敗したなぁと思うのが、狭いこの空間にあまりに人が多いので上ばかり撮っていましたが、その人混みや全体の雰囲気も取っておけばよかったなぁということ。きれいな写真なら公式HPから見ればいいんですもんね。

3つの石棺が安置されていましたが、ガッラ・プラキディア自身のものはここになく彼女の親族のものとされています。

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続いて、ネオニアーノ洗礼堂を目指します。世界遺産オンラインによると、バシリカ・ウルシアーナの付属洗礼堂として5世紀末に建設されており、建設当初はローマ人の浴場として使用され、のちに洗礼堂へと改築されたと言われています。

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確かに八角形の建物の中に入ると、真ん中に大理石の同じく八角形のバスタブ然としたものがありました。ここでも人が写り込むのを避けるために上ばかり撮っていましたが、全体を写しておけばよかったです。

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天井には洗礼を受けるキリストとそれを囲んで12人の使徒が描かれています。その使徒それぞれの表情は、なかなか豊かです。さらに外周の玉座福音書なども繊細で美しい。

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下部の装飾を見ても金遣いが多く、非常に豪華で色鮮やかなので、見飽きることがありません。

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ビザンティン美術では、写実性がないのが特徴と言われていますが、着物の質感などモザイク画でも充分表せていますよね。

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このあたりは間近に見える高さだったので、座ってゆっくり鑑賞している人たちもいました。オフシーズンなので並ばずに入っていますが、きっとここも列をなすんでしょうね。

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隣には大司教博物館がありました。展示物についてはほとんどわかりませんでした。

おそらく司祭の装束。

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建築物の一部

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装飾品等

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でもおそらくここでの見どころはこれ。モザイク画の一部です。

モザイク画といえばイコン(聖像)ですが、ビザンティン美術はこの時期やほかの時代に描くテーマが宗教だけでなく、日常生活・風景・生物等の幅広いテーマを扱うことがあったのに対し、宗教画のみを対象にしていました。

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それらは、ほぼ同じ顔立ち、同じポーズ、表現の仕方も一様であることがポイントですが、それでも間近で見るモザイク画は思いの外、表情も豊かに見えます。

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ほら、この左側なんて明らかに笑っていますよね。

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この傍の教会にも入れたようですが、まったく気づいていませんでした。なんといっても時刻はすでに13時近くになっており、ランチに気が向いていたのです。

 

最後の1ヶ所の場所を確認したあとランチにするのですが、先にサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂にいっちゃいましょう。

ここへ来てわかったのですが、このチケット売り場には誰も並んでいませんでした。なーんだ。駅から一番近い共通券での見学場所はここなので、是非ここを一番に目指してください。シーズンや時間帯にもよるかしれませんが、おそらく私が行ったところよりも空いていると思います。

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いったんお土産物屋さんに入り、中庭へ出て左側に入口があります。

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サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂は、490年ごろ東ゴート王国大王テオドリックによって大宮殿に隣接するかたちで建設された、キリスト教では異端となるアリウス派シリカです。

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540年、東ローマ帝国編入されたときにアリウス派を、異教徒と戦った聖人マルティヌスの聖堂として奉献しなおしたということでヌオヴォと付け足されたようです。

こちら側は、ずらりと聖女の行進のモザイク画。

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上記画像の右側に続くのがこちら東方三賢人。キリストが生まれたときにその場に現れ、祝福をしたとされる3人の博士です。スクロヴェーニ礼拝堂にも描かれていた場面です。なるほど、宗教画の面白さというのはこういうところにあるんですね。

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左側にの端には海がちらりと見えていますが、港町だったラベンナの光景です。

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反対側には聖人の行進。聖女の行進のようにもっとずらりと右の端のほうまで並んでいます。

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この格子天井は17世紀に取り付けられたもので、もともとは木造の小屋組が露出していたようです。

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ラベンナの世界遺産建築は、共通券での見学で終えましたが、ネオニアーノ洗礼堂にあったキリストの洗礼のシーンは近くのアリアーニ洗礼堂にもあり、見比べるのも興味深いとか。

 

サンマリノ共和国は断念することになってしまいましたが、きっとそれに余りある素晴らしい経験をここでできたと思います。美術にはまったく不案内ですが、5~6世紀のものとは思えない色鮮やかさ、表情の豊かさなど、圧倒的な存在感でした。

このビザンティン美術を一掃するきっかけとなったのが、先に見たスクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画を描いたジョット。

どちらも帰国後ブログをアップする際に知ったことのほうが多いのですが、ざっくりとした知識でも調べたことでさらにいい思い出となりました。

 

共通券の公式HPによると、どうやら今年に入って入場料が値上がりして10.5EURになっているようですが、それでも見応え充分なのでおススメです。

ただ、3/1~6/15については、ガッラ・プラキディア廟堂の入場になぜかさらにEUR支払う必要があるようなので注意です。

 

【ラベンナ】3日目-1 美しい世界遺産のモザイク画の街。一番気に入ったのはここかも。

 

3日目。パドヴァ滞在最後の日です。翌日はひたすら移動日。パドヴァからの日帰り見学候補に調べて行ったのは以下の4都市。

パドヴァからの見学候補( )内はパドヴァからの所要時間

1.ベローナ(0:58)

2.ボローニャ(1:40)

3.ラベンナ(1:30~1:40)

4.サンマリノ共和国(3:30)

 

fuwari-x.hatenablog.com

 

中でも、スロベニアを断念したので訪問国を増やしたい私には、サンマリノ共和国が必須でした。

 

まずはフロントに相談です。

 

早朝発ですが、ランチボックスをお願いできますか?

 

もしできるなら決行する予定でした。快くOKをもらい、計画を再チェックします。でも、Rimini駅からサンマリノ共和国までのシャトルバスの接続も悪く、滞在時間は3時間も取れそうにありません。ランチしてたら、ほとんど観光もできないかも。この絶景を見られる場所に足を運ぶのは難しい気がしました。

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潔く断念してランチボックスを断り、行先をラベンナに変更。うまくいけば、帰りにボローニャへ寄ることもできます。見どころは美しいモザイク画。 

 

優れたモザイク画を数多く生み出したビザンティン美術は、5世紀から15世紀に長きに渡って東ローマ帝国で発達しました。特徴的なのは、東方的な要素を多く含んでいるところで、宗教画は様式化され写実的な描写に乏しいとされています。これは、神の世界の不変性を描くため、また偶像崇拝という批判を避けるため、あえて写実的なスタイルをとらなかったためです。

ラベンナは、そのモザイク画のある初期キリスト教建築群が世界遺産となっているのですが、興味を持ったのは、宗教画にはまったく興味のない私にも惹きつけられる「色」でした。

それが、こちらの過去記事でちらりと見えるかと思います。

fuwari-x.hatenablog.com

 

パドヴァからラベンナへはボローニャ経由ととフェラーラ経由の2通りがあります。ボローニャ経由は遠い分だけ高くて16.45EUR(2,050円)、フェラーラ経由は12.35EUR(1,540円)です。

ラベンナの向こうにサンマリノ共和国が見えるのになぁ・・・ 

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もっとも効率が良かったのが8:09の電車に乗ってフェラーラ乗り換え。前日のベローナ行きのように混んでいたらどうしようと思っていましたが、ガラガラ。

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フェラーラで乗り換えると内陸部は相当寒いようで、霜が降りています。ここは晴れていますが、霧で何も見えない場所も多く通過しました。

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ラベンナへは10:27着。ボローニャに寄るなら2時間ぐらいしかありません。ここはモザイク画以外、見どころのある街ではないので行けるかな?

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駅前は閑散としていますが、ここだって観光地のはず。人波についていくほど人はいませんが、駅からまっすぐ歩いていきます。

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10分も歩けば車の通行が多い大通りから逃れ、旧市街に入ります。

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ポポロ広場のクリスマスマーケットでホットワインを飲もうと思ったのですが、まだ温め始めていませんでした。残念。

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ここはスーパー。寄り道している場合じゃないけど、なんとなく良さそう。

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なんか良さそう!反対側には肉やチーズなどの専門店もあり、食事もできそう。

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2階も行ってみましたがフードコートみたいな感じで、思ったほどではありません。

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翌日イタリアを離れるので、ランチの後にチーズ専門店には戻って買いました。

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外のお店もザ・イタリアっぽい感じ。テンションが上がります。

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でも、チケット売り場へ行くと長蛇の列。ありゃま、のんびりしている場合じゃなかった。30分ほど待ちました。なぜかクレジットカード払いがエラーでできなくなっていて、現金払い。しかもどうやらふたつ窓口のあるひとつだけ。9.5EUR(1,311円)、カードで払いたかったよ。

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今回の旅行で、唯一入場料を払ったのがここ。世界遺産に登録されているラベンナの初期キリスト教建築物群のうち下記の5箇所を回ることができます。

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すぐそばにあるサン・ヴィターレ聖堂から入ります。門の中に見える多角形の建物がそれ。6世紀前半にできた由緒正しい聖堂です。

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そこまで期待していなかったラベンナ、でもここから始まるビザンティン美術の世界に圧倒されてしまいました。

明日、一気にご紹介しますので是非ご覧ください。

 

 

 

【パドヴァ】2日目-4 興味がなくとも圧倒されるスクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画

 

パドヴァへ戻ってきました。そのままスクロヴェーニ礼拝堂の入場券の引き換えに向かいます。隣接のジョット公園ではクリスマスの催しをしているようでしたが、礼拝堂は見えるもののここからは入れません。

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通りに沿ってそのまままっすぐ行くと、入口が見えてきました。f:id:fuwari-x:20200116165931j:plain

 

ところで、1305年完成のスクロヴェーニ礼拝堂は、Giotto di Bondone(ジョット・ディ・ボンドーネ)によって描かれた、西洋美術史上もっとも重要な作品である一連のフレスコ画で有名です。

イタリアではビザンチン美術が根強く残り、なかなかゴシック美術への転換が浸透しなかったのですが、ジョットによってそれらが打ち壊され、現在見られるような現実味あふれる素晴らしい絵画をもたらし、ルネッサンス美術の礎を作ったと言われています。

そういったことから、ジョットは「西洋絵画の父」とも呼ばれていますが、私が知っているのはフィレンツェにあるジョットの鐘楼のみが(汗

ビザンチン美術とは何ぞや?という点については、奇しくも翌日たっぷり見ているのでそのときに。

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門を入って左手に見えるのがスクロヴェーニ礼拝堂で、高利貸で財産を築いた一族出身のエンリコ・デッリ・スクロヴェーニがパトロンとなって創設されています。

当時、過剰に利子を取る高利貸はキリスト教秘跡を受けられなくなるほどの重大な罪とされ、初期の銀行業者は自分の商売のゆえの魂の地獄堕ちについて気にかけていました。エンリコが私財を投じて礼拝堂を建設したのは、そんな父親の罪と、自身の免罪とを意図したものだったと指摘されています。

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先に書いたように、スクロヴェーニ礼拝堂を見学するには4つの方法があります。

1.併設する博物館との共通券を購入しての見学 14EUR

2.パドヴァカードを購入しての予約(礼拝堂予約別途1EUR要) 16EUR~

3.博物館閉館日の月曜日はスクロヴェーニ礼拝堂のみ見学可 10EUR

4.19時以降の夜間拝観(期間限定) EUR 

 

パドヴァを観光するかどうかで違ってくるので、なかなか予定が決められませんでした。調べた限りではそこそこ見どころもあるようでしたが、ベローナやボローニャ、ほかにも生ハムで有名なパルマなども日帰り可能だったので、パドヴァは後回しでいいだろうとやっと結論付け、夜間拝観を選びました。 

fuwari-x.hatenablog.com

 

既に出発3日前。ちょっと前までどの時間帯でも空いていた夜間拝観の予約時間19~22時の中で、滞在2日目の20時が一番早い時間になってしまっていました。普段、夜は出歩かない私たちですが、これを逃すことはできません。

 

チケットを引き換えると、予約時刻の5分前に礼拝堂の前に集合するように言われました。

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ボローニャから早めに戻ったので1時間半ほど時間があり、パドヴァの中心地へも行ってみたかったのですが、さすがに朝から歩き詰めだったので諦めました。外は言うほど寒くありません。

 

10ほど前に集合場所へ行くと、ブレブレですが礼拝堂の前にこんな部屋があります。フレスコ画を傷めないため、15分ほどビデオを見ながら礼拝堂と同じ温度になるよう順化させるのためだそうです。

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見終わったころ、前の見学者をまず全員退出させたあとに入場します。一番初めに入ったので、誰もいない礼拝堂を素早く撮ってみました。青が美しいフレスコ画が壁面から天井に至るまで描かれています。

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まず正面に見えるのが、最後の審判

礼拝堂は受胎告知と聖母マリアの慈愛に捧げられており、ジョットのフレスコ画聖母マリアの生涯を描き、人類救済におけるマリアが果たす役割を祝福するものになっています。

えぇ~っと思ったのが、

 

十字架の左下に紫色の服を着て跪いている人物が見えますが、
この人物こそがスクロヴェーニ本人なのです。

 

ええ~?自分を描き込んでもらう?しかも、「自分の」礼拝堂をマリアさまと侍女に捧げているところを描いてもらってるんですよ。あーた、最後の審判のその場面に自分を登場させる?どんだけ自己顕示欲があるのか、はたまたどんだけあくどい高利貸をして、どんだけ贖罪の必要性を感じてたのか?この礼拝堂を奉献したのはボクなんだから、忘れず天国行きをよろしく!ってそのほうが罪深くない?

ええ。スクロヴェーニは右側の地獄へ落される人たちののほうではなく、しっかりと左側の天国に召される人たちのほうに描かれていますよね。

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最後の審判と向き合っている祭壇のまわりに描かれているのは、右上段の枠組みの中に見えるのが受胎告知を受けるマリア、左上段が大天使ガブリエル、その下にあるのがユダの裏切り。黄色い服のユダの後ろで、悪魔が背中を押してるんです(笑

そして、上のアーチには受胎告知の天使を遣わす神が描かれています。

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天井のこの色は、ホテルの椅子やシーツのカバーと似ていませんか?私はここをイメージしているのだと思いました。

左の円に聖母子像、右がキリスト像、そして洗礼者ヨハネの像と3人の預言者や聖人がまわりを囲っています。

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見る順序は、入口左上からからマリアさまの生涯、そしてキリストの生涯という順にぐるりと描かれています。

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上段には、供物を授けるヨハキム(マリアさまの父)。羊を捧げ、神が受け取るところが描かれています。その羊は、火の上で焼かれて骨ばかり。隣はヨハキムの夢。犠牲を捧げた後でまどろむヨアキムの夢に天使が現れお告げが出ているところです。

中段に見えるのは、エジプトへの逃避行ヘロデ王が幼い救世主を殺害しようとしているというお告げを聞いてエジプトへ避難するところです。 

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中段はキリスト誕生、その右隣にはキリスト誕生の祝福に駆け付ける東方三博士の礼拝があります。これは翌日行った場所でも同じ場面を見ているので覚えていてください。

下段には最後の晩餐が見えます。

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最後の晩餐に描かれているユダは、左端の薄い黄色い服を着ている人とされています。

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反対側です。下段には磔られたキリストが奥に、弟子たちの前で昇天するさまも手前に見えます。右端は精霊降臨で、キリスト伝ラストの絵です。

中段の右端は、キリストが高利貸を神殿から追い出すところなのですが、いやはや、スクロヴェーニにはデリケートなシーンですね。

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キリストの磔刑。青い服の聖母マリアは気を失い倒れかけています。足に縋り付いてい嘆き悲しんでいるのがマグダラのマリア。一方、右側では兵士が浅ましく衣服を取り合っています。

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その隣の絵は哀悼です。中央にいるヨハネは両手を広げ哀しみを表現ています。上空の天使たちも嘆き悲しんでいます。

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下段には7つの美徳、悪徳の擬人像が描かれているそうです。

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クリスチャンであればどの場面もわかるからでしょう、あれこれ指をさしながら鑑賞していました。

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全体の人数は40人ぐらいでしょうか。夜間拝観の見学時間は20分。夏場は昼間の見学が15分なので長めです。どの場面もひとつずつ確認したい人には到底時間が足りないようですが、私にはゆっくり見れたと思います。

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ちなみにこのスクロヴェーニ礼拝堂は、徳島県鳴門市にある大塚国際美術館で見ることができます。ここはポンペイの秘儀の間などを原寸大で陶板によって再現しており、私もいつか行ってみたいと思っています。

 

細部まで表情豊かに描かれているそれぞれの絵を、ざっとした聖書の流れとともにきちんと予習してから訪れたら、さらに素晴らしさを享受できることでしょう。

ちなみに夜間拝観は期間限定で、今、検索すると出てきませんでした。最新情報をスクロヴェーニ礼拝堂(公式HP)から入手してくださいね。

最後に。推薦してくださったamalfiさんに、謹んでお礼申し上げます。

 

【ボローニャ】2日目-3 ボロネーゼを食べにボローニャへ

 

2時間の駆け足でベローナを回り、ボローニャへ向かいました。パドヴァ拠点で回りたかった街のひとつで、本数は少ないもののベローナからの直通電車で行くことができます。

パドヴァからの見学候補( )内はパドヴァからの所要時間

1.ベローナ(0:58)

2.ボローニャ(1:40)

3.ラヴェンナ(1:30~1:40)

4.サンマリノ共和国(3:30)

 

駅から少し行くと小さなクリスマスマーケットがありました。でも、見ているよりもまずはランチです。目的はひとつ。本場ボローニャでボロネーゼを食べる!です。

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曇天のボローニャはすでに夕暮れの雰囲気。公園の横を通ってまっすぐ行けば観光の中心地へ到着するはず。

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ボローニャの街は古い街並みが続いていますが、ベローナに比べ規模が大きいです。

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建物の下は歩行者通路のスペースがあり、街の雰囲気が整っています。でも、この中にレストランはありません。焦る~

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道路幅も広く、地図で見ていたよりも中心部への距離があるのかも・・・

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10分ほど歩いてようやくレストランが集まっている場所がありました。どこも悪くなさそうですが、既に満席のところも多いうえにランチには時間が遅いので、急いでボロネーゼがあるのを確認してから2軒に絞りました。案の定、1軒は終了。もう1軒に入ります。しかも店内には入れず、テントの中。

中からお店の外観を撮ってみました。 Il Piatto Rottoです。f:id:fuwari-x:20200116151328j:plain

 

テントの中はこんな感じ。ちょっと寒い。ひざ掛けを常備していましたが、団体さんがすべて使用中だったので、コートを着たままいました。

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この灯りのせいで、このとおり料理がまったく美味しそうに撮れませんでした。

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サラダ 12EUR(1,500円)

インゲンやオリーブなども入っており、なかなかの充実度。真ん中に乗っているのはアンチョビ。アンチョビに合わせて野菜を食べるとすんごい美味しい。

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Polpo Bassa Temperatura 13EUR(1,620円)

英語表記でOur crunchy octopusとなっていましたが、カリカリのタコって意味でしょうか?でも、イタリア語は低温のタコと翻訳されたので、タコのマリネってとこ?吸盤部分は除かれていたと思います。カリカリじゃなくて柔らかくて美味しい。

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Gnocchetti Al Forno 12EUR(1,500円)

ニョッキと書いてあるのを見つけて、ムラーノ島に引き続きまたもや娘が選びました。こちらはグラタン。寒かったので温かくて美味しかった~ 英語名ではBaked Potatesになってたけど(笑

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そしてこちらが本場ボローニャで食べるボロネーゼ!

Tagliatella Ragu 10EUR(1,250円)

ボロネーゼソースのタリアッタレってことですね。本場のボロネーゼはジビエも使うんだとか。これはなんの肉かわかりませんでしたが、確かにお肉の味がしっかりしていて日本で食べるのとはまったく違います。

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娘はデザートにも進出していました。

Sformato di Cocco 6EUR(750円)

何やらココナッツ味のお菓子。私はココナッツ好きなのでちょっと味見。

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ビールとハウスワインをカラフェで頼んで 合計 82EUR(10,272円)でした。

なかなか美味しかったと思います。

 

トイレに行ったとき、一番奥から写しましたが、これではあのいい雰囲気はわからないなぁ。店内で食べたかったです。

 

トイレを待っていると、並んでいる私を抜かして入って行っちゃった女性がひとり。えぇぇぇ~!!!と思っていましたが、出てきた彼女は自分のその間違いに気づいて、ひとしきり謝ってくれました。きっと通じない言語とわかってて、その私に誠心誠意。なんか嬉しかったな~ 私も伝わらないからとか、言えないから、なんてことを言い訳にしないでおこうと、すごーく思いました。

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帰り道、はじめに通ったクリスマスマーケットでフォカッチャを買いました。

え?ボローニャの観光は?こんなに調べていたのに。 

fuwari-x.hatenablog.com

 

でも、もう1本遅らせるとスクロヴェーニ礼拝堂のチケット交換にはギリギリだったので、戻ることになったんです。遅らせても1時間だったので、中途半端だろうと。なにしにボローニャまで来たの~!!!

 

パドヴァ→ベローナ   7.45EUR(930円)

● ベローナ→ボローニャ  10.3EUR(1,290円)

ボローニャパドヴァ  10.4EUR(1,300円)

ベローナの単純往復よりも1,660円/人も余分に交通費をかけ、ボロネーゼを食べただけのボローニャ。でも、相棒たちはそれぞ旅の醍醐味と大満足していました。この価値観の違いって・・・(笑

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でも、曇天だったこともあって、さほど回りたいという意欲もなかったので、これで良しと思っています。

ベローナとボローニャ、どちらを観光するか悩んでどっちも行ってみましたが、とりあえず、ベローナは美しい街だったし、ボローニャは評判どおり食の美味しい街だった、という感想にはなりました^^

 

【ベローナ】2日目-2 ロミオとジュリエットには会えなかったけど(笑

 

パドヴァは3泊の滞在ですが、最終日は移動日なので2日しかありません。この2日をどう過ごそうかずっと迷っていました。

決定事項はスクロヴェーニ礼拝堂の見学でしたが、スクロヴェーニ礼拝堂の見学方法は4通りありました。

1.併設する博物館との共通券を購入しての見学 14EUR

2.パドヴァカードを購入しての予約(博物館以外の施設も見学可)20EUR~

3.博物館閉館日の月曜日はスクロヴェーニ礼拝堂のみ見学可 10EUR

4.19時以降の夜間拝観 EUR 

 

他の街の見学候補は4都市( )内はパドヴァからの所要時間

1.ベローナ(0:58)

2.ボローニャ(1:40)

3.ラヴェンナ(1:30~1:40)

4.サンマリノ共和国(3:30)

 

この日は、スクロヴェーニ礼拝堂の夜間拝観を20時に予約していたので、19:15までに戻る必要がありました。スクロヴェーニ礼拝堂の見学は、予約時刻の45分前までに予約票をチケットに交換しに行く必要があるのです。

 

ベローナとボローニャについては散々調べました。どちらを見学するか悩みましたが、うまくいけばどちらも回ることができます。その際、ベローナを先に回るほうが移動効率が良かったので、まずはべローナへ向かうことにしました。 

fuwari-x.hatenablog.com

 

8:40の電車に乗ってそろそろ1時間というころ、veronaというアナウンスが聞こえました。9:38の到着時刻よりもちょっと早いものの、待ち合わせ時間かもしれないので降りようとしたところ、乗客のほとんどが動きません。迷っていると、ドア傍に立っていた外国人男性が「ベローナの中心へ行くなら次の駅です」と流暢な日本語で教えてくれました。驚き!

 

さぁ、ベローナ駅です。ベローナにある円形闘技場でオペラ「アイーダ」が上演されるようで、こんなにでっかいファラオが鎮座しています。

中心部までは20分ほど歩かなければなりません。大通りに入るときにヌォーバ門という美しい門の傍を通ったはずですが、まったく気づきませんでした。残念。

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このアーチを入ったあたりから旧市街に入ります。やはりここまで20分かかりました。ボローニャへも行くなら戻る時間に要注意です。

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入ってすぐに見えるのが、円形闘技場アレーナ(公式HP)です。夏になると野外オペラが開かれることで有名です。ドミンゴのスケジュールもありました。

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中に入る人たちが並んでいますが、ここんとこ専ら眺めるだけの観光に徹している我が家は外から撮るだけ。

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ちょろっと中も覗いてみますが、こんなもんでいいかな(笑

ローマのコロッセオのように中央の闘技場部分が掘り込まれているでもなし、階段状の客席に上がれるぐらいっぽい。

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ここの部分だけ、さらに外壁があります。公式HPで野外オペラの様子を確認すると、なかなか迫力のある箇所になっています。思ったよりもすり鉢状で場内はかなり広く見えました。

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すぐ横からブティックが軒を連ねる通りになります。

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通りに入ると真正面に塔が見える・・・

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見えていたのはこの時計塔、12世紀、当時の権力者ランベルティ家によって建てられたというられたの塔です。

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この塔の下にはエルベ広場。マーケットが広がっていました。昔は野菜市場を開いていた場所だそうです。

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カルデッロの塔とマッフェイ宮殿。宮殿の頂部にはローマ神話の神々であるヘラクレスアポロンなどの像、宮殿の前のモミの木の後ろに燭台のように立っている像はベネチアのシンボル、翼を持つ獅子でした。

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ベローナのマドンナの噴水のほか、「晒し台」と呼ばれる大理石の小堂などがありましたがそちらは撮っていません。

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ここで私は美しい中世の階段があるという広場を探していました。でも、何周まわっても見つかりません。あとで探してみると、エルベ広場から上に歩道橋のあるこのアーチをくぐり、数m進んだ右側にトイレの案内があったのですが、そこから入ればよかったようです。

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これが、歩道橋のアーチをくぐってシニョーリ広場に入ってからランベルティの塔を見上げたところ。ここまで来る前に塔の下へ行けば見られたのに・・・ベローナではこうして見落としたところが多いです(泣

この塔のあるラジョーネ宮は市庁舎として建てられ、スカラ家が支配していたころは法廷としても使用されていたそうです。

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カンシニョリオ宮はスカラ家の邸宅であり要塞。

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広場の真ん中にあるのはダンテ像。ダンテ生誕600年を記念して1965年に落成されたものだそうです。

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シニョーリ広場を囲む建物の最後がこちら、ロッジア・デル・コンシリオ。1493年に完成した議事堂です。

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シニョーリ広場を抜けるとスカリジェリ家の廟があります。「スカリジェリ家=スカラ家」で、ベローナ全盛期の領主です。かなり立派なお墓ですね。

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私が見つけられなかったもうひとつがジュリエットの家。娘に探してもらうと、まずこの廟のすぐ向こうの通りにロミオの家が見つかりました。

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こちらは公開されておらず、誰も人はいません。でも、門の外にロミオの家と記されていました。

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対してジュリエットの家は多くの人が行き交う通りに面していました。

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入るにもこの行列。ベローナカードでも持っていなければ、わざわ入る場所ではないかも。でも、見つけられなかったよりいいかな。

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さらに進んでいくと、サンタ・アナスタシア教会があります。

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中に入ってみると、外見から想像するよりもはるかに美しい教会でした。左手にパイプオルガンが見えます。

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天井の美しさも素晴らしい。

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思ったよりも長い時間堪能していましたが、ここ見損ねてはならなかったのが聖水盤を背負った「せむし像」だようです。これもリサーチ不足。

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このサンタ・アナスタシアは後ろ側から見るほうがむしろ立派。

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教会の裏側すぐにはアディジェ川が流れており、サン・ピエトロ城が見えます。ここにもうひとつの見どころがあるのは知っていましたが、この距離から見えるとはまったく気づいていませんでした。

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ここ。半円のローマ劇場の客席が見えるんです。円形闘技場よりも前の古代ローマ時代に造られましたが建てられています。中世になると、劇場を形作っていた石材は殆どすべてが持ち去られ、劇場があった場所の上には別の建物が建てられていたそうですが、19世紀の追跡調査で発掘され現在の姿となっています。

本当はサン・ピエトロ城まで登ってベローナの街を一望するつもりだったのですが、それよりもボローニャへ行こうということになりました。絶好の日和だったんだけどな。

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最後に残したのが、旧市街西に位置するスカリジェロ橋。この城壁の向こうにあるカステルヴェッキオに渡る橋が見たかった・・・

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でも、中に入ってみると暗くて橋に続いている気がしなかったので出てしまいました。しかも時計の針は11:53を指しています。ボローニャ行きの電車は12:26発。駅から旧市街への入口まで20分かかったことを考えると、これ以上ウロウロするのは危険です。城壁の向こうに博物館があり、その奥まで行かないといけないようでした。

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でも、橋を見るよりも中途半端に電車に乗り遅れるほうが困りもの。潔く駅へ向かうことにしました。返す返すも残念。すぐそこなのになぁ・・・

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グーグルマップをプリントアウトした、いい加減な地図しか持っていなかったので、元の道に復すほうが間違いありません。慌てているくせに大通りにあったお花屋さんはしっかりチェック。美しい店ですよね~

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行きはベローナって観光地なの?というほど人の通りが少なかったのに、戻るときは今から向かう人が大挙して押しかけていました。早くに出発したのは正解だったようです。2時間の観光でしたが、ベローナはイタリアらしい美しい街で思った以上の満足度でした。

 

12:26発の電車に乗って、ボローニャ着は13:55。到着したらまず、遅いランチを食べなければ。朝はたっぷり食べましたが、それでもそろそろお腹もすいてきています。

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【パドヴァ】2日目-1 Hotel Grand'Italiaの朝食

 

2日目の朝、Hotel Grand'Italiaでの朝食です。

冬の旅行は外へ出るのも寒いので、必ず朝食をつけるようにしています。朝食開始時刻は7時。ぴったりの時間に明かりがつきました。

開始とほぼ同時に入室したのは3組。朝一番は誰もいないことも多いのですが、ここでの3泊はいつも数組がいたので、写真はとても少ないです。

 

中央のテーブルの上段にはクロワッサンやドーナッツ、下段には果物や野菜があります。壁際にはパンが数種類と冷蔵庫にチーズやハム、サラミなどが入っています。

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パンの種類はこんな感じ。隣の部屋のトースターで焼くこともできます。

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ホットミールの用意はいつもちょっと遅れ気味でした。といっても、出されるのはスクランブルエッグとベーコンのみ(笑

茹で卵が温かかったのは嬉しかったし、パンが焼けるのもいいですよね。それに、ここのベーコンはとても美味しかったです。f:id:fuwari-x:20200116091127j:plain

 

 

野菜はグリーンリーフにミニトマトしかありませんが、これらをトーストしたパンに挟んで毎朝食べていました。

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座席は部屋の椅子と同じ仕様。これにカバーをかけただけなんですよ。それだけで随分雰囲気が変わりますね~

2日間とも私たちの隣に座ったワイルドなぐしゃぐしゃパーマの女の子はフルーツをテーブルナイフを使って食べていました。リンゴは皮をむいてカットして食べ、キウイもそりゃ上手に。フルーツ好きの娘も習って格闘していました。

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気になったのが右端にちらりと見えるジューサー。まるままのニンジンやショウガなどが手前に置いてあって、隣にあるオレンジジュースと併せてスムージーを作るんじゃないかと思ったんですが、試せませんでした。やってみたかったな~

テーブル上段に、初日のデザートだったチーズケーキが見えます。甘さ控えめで美味しかったです。

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これが3日目のデザートかな?アプリコットのケーキ。

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毎日2種類置いてあって、こちらはタルト。ヘビーですがちょっとだけいつもいただいていました。

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パン以外の種類は決して多くありませんが、寛ぎやすいレストランでした。コーヒーはセルフですが、カプチーノなどは頼めば持ってきてもらえます。

 

なんといってもこのホテルは、3泊朝食付きで37,668円。今回の旅行ではこのあと2泊ずつほかのホテルに泊まりますが、その2泊分の宿泊費と同じという破格の安さでした。

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ロビーの新聞掛け。フロントマンは丁寧に棒に挟んで何紙もかけていました。壁掛けというのが面白かったです。

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ホテルを出るとすぐパドヴァの駅。この近さもいいですね。

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これで8時半ごろです。日曜日の朝だからか、ほとんど人気はありません。

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駅構内にはあちこちに券売機があります。毎度クレジットカードで購入しましたが、発券されるまでに結構時間がかかるのが要注意。右の機械に切符を差して有効化します。これを忘れていると罰金なので要注意。

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8:40の電車でロミオとジュリエットで有名なベローナへ向かいます。所要時間はローカル電車の急行に当たるのかな?Regionale Veloceで1時間。電車は満員でした。