2019年(令和元年)8月7日(水)
バルト三国を巡る旅。1国目のエストニア首都タリンの旧市街をもう少しご紹介します。
展望台のある高台を歩いたあと、城壁群のある下町へ下りてきました。見張り台には木製の階段がついています。扉が開いているので、たぶん上がりたい場合はここから入るのでしょう。確か2EURだったはず。いくつか上がれる箇所があります。

城壁内を歩くと、廊下が続いているのが見えます。先に見た乙女の塔と同じ造りです。
中を歩いていると、見張り台と一体化した建物がありました。窓が開いていることから考えると使われているのかもしれませんが、気配は感じません。
城壁の外へ出てみました。
見張り塔が並ぶこの場所はフォトスポットのよう。ちらりと見える中国人4人でいろんなポーズを撮って写し合いをしているので、退くのを待っていた欧米人男性はイライラしていました。いやいや、飛んだり跳ねたり、両手を広げたり順番にやっているので、当分無理だってば。
私たちはそれに構わず城壁内へ戻りましたが、端まできてからこの外側を覗くとまだ撮影会をやっていて、傍らにはまだ欧米人男性が待っていました(笑
城壁群を終え、最後に太っちょマルガリータと呼ばれる塔に到着です。確かに太っちょだ~
海洋博物館として利用されているはずですが、工事中だったのと負傷中の相棒に階段はご法度なのでチェックしていません。ここが旧市街の外れの場所です。
港までは10分ほどですが、旧市街を出た通りは交通量も多く、のんびり行くと言う雰囲気ではなかったので諦めました。
太っちょマルガリータからの通りがメイン通りのpikk通りです。
工事中の聖オラフ教会の傍を通ります。ここに上りたかったんだよな~ ・・・ふとここで気づきました。そうだ!17時から聖マリア教会でオルガンコンサートだったんだ!でも、一番離れた場所にいるので、ここから行ってももう残り時間はわずかです。大失敗でした。

この建物はKGB博物館。旧ソ連の時代に秘密警察であるKGBのスパイらが市民の監視活動をしていた当時の史料を展示しているそうです。
博物館の向かいに、The Nautilusというシーフードのお店を見つけました。めちゃ美味しそうで賑わっていましたが、まだお腹は空いていない・・・ あとで来るために予約しようかどうか迷っているあいだに、過ぎ去ってしまいました。ホテルからはちょっと距離もあるしね。
でも、今、メニューを見ても、行っておけばよかったと後悔。私って優柔不断なのでこのパターンが多いです。

いかにもメイン通りの雰囲気のpikk通りですが、気づかずに通り過ぎたのが、旗の掲げてあるギルド会館であるブラックヘッド会館。その門は騎士の姿をした友好会のメンバーやハンザ都市の紋章などのさまざまなレリーフで飾られているのに、見損ねています。
メルヘンチックなタリン旧市街。でも、この石畳は本当に凹凸がひどくて、相棒の足にはかなりきつかったようです。その凸凹の道を車も走るから、なおひどくなるのかも。
レストランは、こうして美しい花を植えているところが多かったです。
8月上旬にして、すでに紅葉が始まっているタリン、短い夏を楽しむためのものなのでしょう。
pikk通りの最後はラエコエ広場です。
旧市庁舎のあるこの広場には露店が出ていたようですが、ちょうど後片付けの時間でした。目当てだった靴下なんかも出ていたみたいなのに大失敗。反対回りすればよかったけど、それだと展望台には階段を上らなくちゃいけなかったしね。

風向計が風見鶏ではなくトーマスおじいさんと呼ばれる衛兵なんだそうですが、遠くて見えない~
それよりも、外壁に見えるのはなに?
むむ?怪獣?スマホではこれが限界でしたが、王冠を載せた緑色の怪獣が見えました。
1階には有名なスープ屋さんⅢ Draakon が入っているのですが長蛇の列。中世の雰囲気のお店で、ヘラジカのスープなどがいただけるそうです。
ラエコエ広場の傍にはOlde Hansa(オルデハンザ)という有名なレストランがあります。こちらも中世の商家の雰囲気が味わえる店内で、店員さんの服装も中世。エストニア料理が食べられるそうです。
でも、私たちはもう少し観光。
カテリーナ通りの傍にあるカテリーナ・ギルドを覗いてみます。
奥には数件のクラフト工房がありました。この界隈は、こうした職人たちの工房が集まっています。
建物を出るとカテリーナ通り。中世の雰囲気が残る小径です。
聖カテリーナ教会の裏手のこの小径には、瓦がのった屋根付きの梁が架かっています。
独特の雰囲気ですね。
カテリーナ通りを抜けるとセーターの壁と言われる場所に出るのですが、残念ながらちょうどそのセーターを片付けたあとでした。明日、また訪れることにしましょう。
こちらがヴィル門。旧市街の入口です。この門を入った右裏の壁がセーターの壁です。
ヴィル門から入れば太っちょマルガリータが旧市街の終わり、ヘルシンキからフェリーで来たなら、太っちょマルガリータから入ってヴィル門が終わりになります。
ヴィル門を出ると花屋が軒を連ねていました。
ラウンジとビジネスクラスで満腹だった胃袋も、そろそろ落ち着いてきています。そろそろディナーへ参りましょう。
シーフードのお店The Nautilusも、中世タリンのお店Old Hansaも蹴って選んだのは、当初から予定していた評判店 rataskaevu16 です。
19時にして既に満員でしたが、メニューが同じだという姉妹店 Väike も調べてあったので心配ありません。

入ってみると、いくつもテーブルは開いていましたが、私たちのあとは予約以外すべて断られていました。アブナイ、アブナイ。
24時閉店というのが大半のタリンですが、ディナーの開始は案外早くて19時がターニングポイントのようです。
入口すぐにレジも兼ねたカウンターがあり、奥にも座席が続いているようです。このあと、まさに続々と来店者が訪れていました。
熱望してやって来たものの、そうメニューは多くありません。3ヶ国語で書かれていて、真ん中が英語です。この1列で、前菜・スープ・メイン・デザート・キッズメニューまですべて載っているのだから、少ないでしょう?ちょっとがっかり。

まずは、エストニアの大手ビール会社のSAKU。
評判の黒パンは、評判どおりおいしい~ やわらかくて甘く感じられる味です。
見た目にも美味しそうな、サーモンサラダ8.7EUR(1,060円)
もうひとつは、英語メニューを凝視していると、つい疲れて妥協してしまう悪い癖。eelと思ったらelkだったので、なーんだ、うなぎじゃないのかとパスタあたりに収めようと決めたのがこれ。
buckwheat noodlesと書かれていたのでパスタと思って注文したら、出てきたのは茹で過ぎたお蕎麦の味。なんのことはない。これ、正しく蕎麦と書いてあったんですね(泣
英語ができないとこういう失敗もします・・・9.5EUR(1,160円)
しかも、パスしたelkはヘラジカ。食べようと思っていたのに、しかもelkがシカであることも知っていたのに、なぜかそのときにはピンとこない。残念でした~
お蕎麦に添えられている黄色いのはマンゴーのソース。見た目もきれいだし、これはこういうものと割り切れば悪くないのですが、やっぱり茹ですぎたお蕎麦でした。これは正しくお蕎麦の調理方法や美味しさを知った人が、知ったうえでアレンジすればもう少し美味しかったかも。
というわけで、計41.2EUR(5,021円)。初日はこれで終了です。