英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【長野】諏訪湖畔旅館「布半(ぬのはん)」滞在記

2022年(令和4年)10月21-22日

 

全国旅行支援をきっかけに、何度も計画しては断念していた中央アルプス千畳敷カールへ行ってきました。昼に到着しての登山はナシと思っていたのであっさり引き返しましたが、往復3時間あまりで木曽駒ヶ岳までを往復できるとあり、多くの人がさらに先を目指していました。

私たちが散策した2,600m地点の千畳敷カールは紅葉には遅かったけれど、富士山も見える絶好の日和。そんな前回の話はこちらから。

 

 

駒ヶ根駅から上諏訪駅へはJRで1時間半-2時間。到着したときには夕刻に向かう時間、日差しが傾いてきていました。小さく島が見えるのは初島諏訪湖祭湖上花火大会の打ち上げ場所として造られた人工島です。

 

初島は250mの沖合にあり、花火の打ち上げと諏訪湖の安全祈願のため初島神社も建立されました。

 

手前には八重垣姫像。八重垣姫は上杉謙信の娘で、許婚の武田勝頼に危機が迫ったと気づくと、武田家の家宝「諏訪法性の兜」に力を借りようと兜を担ぎ、諏訪湖上を翔け参じたという伝説があります。

 

カルガモの行列?皆、こぞって湖に帰る時間帯。

 

17時の日没時刻までもう少し。明日はもう少し湖畔を歩くことにしましょう。

 

今年で終了してしまったという諏訪湖ウォーク。諏訪湖は周囲15.9kmに遊歩道がめぐらされているので、ランニングにもウォーキングにももってこいなのです。

 

今回のお宿、布半は諏訪湖畔にあります。正直なところ、目ぼしい旅館はすでに満室で、1泊34,000円/2名のこのクラスは私が好んで予約していた価格層ではあるのだけど、このところ徐々にランクアップしていたところから考えると、たぶん期待薄。

 

部屋は2階。全40室でそこまで規模は大きくないけれど、団体客向けっぽい室内。

 

入って左手(室内から見ると右手)にトイレ。きれいに改装されています。斜めに棒が渡してあってタオルをかけているのが笑える。

 

右手に洗面所。アメニティはありません。大浴場に用意されているものを使うのみ。

 

洗面所の隣にバスルームがありますが、こちらは使用しないので問題なし。

 

洗面所の扉前には冷蔵庫とグラスなどが用意されています。

 

部屋側からドアに向いて見るとこんな感じ。

 

とりあえず過不足なしといったところでしょうか。

 

部屋への案内がない代わりに、テーブルいっぱいに説明書きが広げられていました。

 

お菓子はどちらもいまひとつだったのが残念。

 

優秀だったのは、部屋から諏訪湖が望めるところ。いわゆる昔ながらの旅館という意味では、価格相応だと思います。

 

すっかり忘れていたのが地域クーポン。平日泊だったので1人3,000円分の地域クーポンがもらえます。長野県内ではさらにタクシーやバスなどにも同額のクーポンがもらえました。でも、電車は既にチケットを買っていたし、残念ながら使っていません。

 

旅行クーポンは旅館内の売店でも使えますが、お着き菓子が美味しくなかったのでここでは買いません。

 

さて。夕食までいっきにいきましょう。宴会場にテーブル、食事の用意はすでに整っています。グラスワインがサービスのコース。

 

前八寸 ●嶺岡チーズ豆腐 ●帆立もずく酢 オクラ 糸雲丹 ●公魚花梨等

嶺岡チーズ豆腐がコクがあって美味しかったかな。

 

椀替り 南瓜冷製スープ

撮り忘れていますが、案外美味しかったです。

御凌ぎ ●お焼き玉締め ●茄子味噌煮 蟹餡掛け

野沢菜のお焼きを丸ごと閉じ込めた茶碗蒸しは悪くなかったのに、全体のバランスからすると量が多いのと、ぬるいのが致命的。

 

御造り 時の魚盛り合わせ

説明なし。でもまぁ海なし県だしね。とりあえず用意されているといったところ。

 

煮物 車麩博多海老真丈 翡翠茄子 赤ピーマン 薩摩芋 隠元

豚の角煮のように見えるのが車麩。まぁ特に感想を漏らすものでもありません。

強い肴 みのり豚豆乳しゃぶ 水菜 しめじ 榎茸 豆腐 笹葱

せっかく美味しい豚肉ですが、分厚過ぎて食べにくいところが難点。

 

油物 信州サーモン香煎俵揚げ ライスペーパー釜盛り 野菜天婦羅 抹茶塩 稲穂 檸檬

あとで持ってきてくれるんだけど、冷たいの。意味がわかんない。

 

御食事 安曇野産ミルキークイーン 茸釜飯 鶏肉 生姜 油揚げ 止め椀 香の物

テーブル上で食事開始から炊き上げたご飯は美味しい。ここは朝ご飯もそうだけれどご飯は二重丸。

 

デザート ババロア 季節の果物盛り

 

食事は楽しめるものではなかったけれど、はじめから諦めていたのでさもありなんという結果でした。ドリンクメニューには日本酒も充実していたのに、生ビールのみで退散したという有様。致し方ありません。

 

長野には80場の酒蔵があるそうで、日本でも有数の日本酒醸造県というのに残念だったな。

 

お子さま連れで訪れるには、気楽でいいように思います。でも、名立たる料理の賞を10年連続受賞している料理自慢の宿という触れ込みは、誇大広告じゃないかな。

 

温泉は露天風呂もあって、全体に過不足なく揃ったお宿という印象でした。

 

旅館のそこここに飾られているかつての家具やお道具も悪くない見せ方です。

 

でも、食事会場のスタッフの給仕など、こなしているだけという感が強く、ファミリーレストランの雰囲気だったかな。

 

もう少しスタッフの所作を教育して、食事は熱いものは熱く持ってきてくれるだけでもかなり評価が上がるだろうと思います。諏訪湖畔の絶好の位置にあるだけにもったいない。頑張ってほしいです。

 

朝ご飯は手作り豆腐が美味しかったです。お米が美味しいので、朝ご飯の方がむしろ好印象でした。

 

1泊34,000円/2名-旅行支援10,000円=24,000円

旅行クーポン6,000円