英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【フランス】美食の街リヨン ポールボキューズ市場「Chez Léon」でシーフードランチ

2024年(令和6年)1月5日(金)

 

年末年始、ルクセンブルクを皮切りにヨーロッパ10日間の旅行です。最後の3ヶ国目、フランスに到着しています。前回は電車の遅延や搭乗予定機に座席がないなどのトラブルを中心に書きました。

fuwari-x.hatenablog.com

 

無事に到着したリヨン=サン・テグジュペリ空港。中心部へのアクセスは往復26.7EUR(4,315円)もするトラム、ローヌエクスプレス(Rhônexpress)一択です。

 

流線型の屋根が見えるので駅はあそこよね。フランス国鉄を利用して地方都市へ行く場合の利便性はいいかもしれませんが、リヨン拠点はあまりないかな。小雨そぼ降る外へ出て、鉄道駅へ向かいます。繋がってないのか。スーツケースがないので、傘もありません(涙

 

帰りにわかったことですが、ぐるっと回れば雨に濡れずに移動できるルートもありました。ただ、リヨン空港は使用していないターミナルがあってそこを通過するのでちょっと無駄な距離を歩くことになります。

 

そして国鉄駅としては立派なのですが、ローヌエクスプレスの乗り場は建物の外。割と虐げられた場所にありました。

 

中心部までは27分。終点のLyon Part Dieu駅はトラム駅ということもあってあっさり。

 

広場を挟んでフランス国鉄駅があります。でも、リヨン空港からここへの国鉄は通ってないの。

 

国鉄駅からさらに道を挟んでWestfield La Part-Dieuというショッピングモールがあります。カラフルな階段がインパクトあり。

 

中はスーパーはCarrefour(カルフール)が入っていて、なかなかセキュリティ厳しめ。買わずに出たい場合は手荷物検査がありました。

 

ショッピングモールって、目当てのお店の存在を知らなければ広すぎて手に負えません。キッチン用品を探したかったのだけど、見つけられず。ただこのお店でBABAを買いました。この旅行の最後のお土産編で紹介しますが、フランスやナポリで見られる伝統菓子です。

 

ショッピングモールを出てさらに先へ進むと、ポール・ボキューズ市場に到着。元はリヨン中央市場で1859年に初めての屋根付き市場として建てられたのですが、100年を経て移転。2006年再改築時に、リヨン在住のフランス料理界の巨匠Paul Bocuse氏に敬意を表しポール・ボキューズ市場と名付けられました。

 

Paul Bocuse氏リヨン在住の3つ星レストランのオーナーシェフで、料理界のオリンピックと言われるボキューズ・ドール賞の創設者。向かいのビルの壁には似顔絵が描かれていました。

 

リヨン郊外にあるポール・ボキューズのレストランへ行くこともできたのですが、着ていく服などを持参すると考えるとハードルが高い。でも、ここなら気軽に楽しむことが出来ます。

 

市場といっても観光客向けに洗練された造りでいて、フランスの最優秀職人賞を獲得した職人がいるなど評判の高いお店が数多く入っています。

 

その数56店舗。

 

ワインなどの食材を扱うお店。

 

ブラッスリーショコラティエ

 

デリカテッセンも豊富な種類が並んでいます。ここで購入してホテルで食べるのも楽しいかもしれません。

 

鴨や豚などのパテを記事で包んで焼き上げたものなどは、これぞフランスを感じさせる手の込んだもの。

 

砂糖漬けの果物もなんだか高級菓子の位置付けっぽい。

 

キウイなら22.95/kg(3,700円)、生姜39.95/kg(6,470円)アプリコット29.95/kg(4,850円)など、高いのか安いのか。1kgってどれぐらいだろう?

 

オリーブの種類もこのとおり。ルクセンブルクで食べたときにも思ったのだけど、塩味控えめでいくらでも食べられるのだろうと思う。

 

肉売場も活気に包まれていました。

 

チーズ売場はよく見ると天井下のパネル裏にミルク、クリーム、バターなどの日本語も書かれています。読めるのかしら。

 

レストランもあります。どこにしよう?と思ってたら、雲丹を見つけました。マドリードサン・ミゲル市場で見つけられなかった雲丹!!! 

 

おお、牡蠣もある!海外で生牡蠣というのは、もしものことを考えると危ない気もするのだけど、残り日数もわずかだから、いいでしょ。

 

シーフードを見るとテンションが上がる。しかも食べそこなった雲丹に出会えた「Chez Léon」。わーい。ここで食べるの決定だよね!

 

時刻は13時。店内は満員でしたが、1席空いていました。

 

フードコートだけど、ちゃんとセッティングされたテーブル。手軽さと気楽さとともに品もある。ちょうど私たちが求めるレベルがこのあたり。

 

ただ、メニューを見てもフランス語のみで、思考回路停止。しょうがない、食材の前に行ってお願いしました。本当に食べたいものを目の前にしたらこういうことでもしちゃうんだ。

 

産地直送だのなんだの、あれこれあった模様。ロブスターや手長海老、蟹や浅利など時間をかけて翻訳すればわかったのだけど、そこまでの余裕もなく。でも、いいのだ。食べたいものは食べられる。

 

魚介だから、たまには白ワインで行きましょう。トゥールーズ産のワイン38EUR(6,140円)は、フードコート価格と考えると高めじゃないかな。

 

でも、よくよく見ると、白ワインのラインナップは28EUR(4,540円)からあったんだよ。落ち着いてみればこのページがワインリストとわかるのだけど、ぜーんぶフランス語メニューだったからギブアップしてしまっておまかせしたんだよね。ま、美味しかったからいいや。

 

男性3人でもプレート2段重ねで黙々とシーフード料理に興ずる。巨漢なんだけど、なんだかおっしゃれ~

 

待っていました。雲丹と牡蠣。下にはパンとバターもセットされました。

 

しっかりしたサイズ感の牡蠣と雲丹です。申し訳程度のレモンではなく、存分に絞ってOK。これもポイントが高い。

 

雲丹 4.95EUR×4=19.8EUR(3,210円) 改めて見ると1個800円って高い?安い?でも、国内で食べることないしね、いいよいいよ。甘くて美味しいし。

 

牡蠣 3.75EUR×6=22.5EUR(3,642円) 1個600円ちょっと。つるんと甘くてジューシー。あぁ幸せ。サイズによって価格も違ったようで、これは高い部類のもの。

 

まだ食べられるよね。というより、あちこちで見られるアレ、食べたいよね。

 

どーんと登場したのはムール貝の白ワイン蒸し。18.8EUR(3,040円)。安い~!!!

 

食べ終わって空っぽの鍋に残る極上のスープ。

 

パンに浸してしっかりいただき、満足度アップ。

 

なんといっても、この量。海外ではこれぐらいがふつうだけど、国内ではなかなかこんなに出てこない。2人で食べきれるの?というほどたっぷりのムール貝を食べられ、これまでのパッとしない一連の食事の鬱憤を吹き飛ばす充実したランチ。合計99.1EUR(16,037円)で見ると、そう高く感じないのではないかと思います。

 

さて、食べ終わって市場をさらに見て回ると、チェックインの時刻となりました。ランチで満足したので、晩ご飯はもう不要。ワインも調達し、美味しそうなパン屋さん、Boulangerie Malatierを見つけたので入りました。

 

こじんまりとした店内には、いかにもフランスっぽくフランスパンが充実しています。(ちなみにフランスで「ブーランジェリー」を名乗るには、店内で粉から製造し、冷凍生地を使用していないなどの条件があるそうです)

 

ワインのつまみになればいいので、オリーブのパンをひとつ。2.2EUR(356円)。塩味が強過ぎないオリーブがよく効いて、思った以上に美味しかった~ もっと買えばよかったです。

 

もうしばらく歩くと、2泊予定のホテルに到着。ロストバゲージは残念だったけど、手ぶらで歩けたのは良かったかな、なんてまだ気楽に考えてたんだけどね。