英語も話せないし飛行機も苦手、それでも個人手配で海外旅行

交通費嫌い。飛行機は苦手だけどヨーロッパ大好き。空港ラウンジ目的でSFC修行済み。休暇の取れない勤め人。

【イタリア】5日目-1 マテーラからアップロ・ルカーネ鉄道に乗る

 
マテーラからバーリへは、アップロ・ルカーネ鉄道を利用します。
バーリを拠点に、
  アドリア海沿岸部を走る国鉄
  アルベロベッロを通るスッド・エスト鉄道
  マテーラを結ぶアップロ・ルカーネ鉄道
などに分かれていますが、これらがもう少し途中で絡み合ってくれていれば、イタリアの踵も回りやすいのだけど。 
 
マテーラを8時46分発のアップロ・ルカーネ鉄道に乗れば、フライトの1時間半前に空港へ到着できます。最終チェックインは35分前です。
 
でも、旅行記を読んでいると、多くの人が2時間前を目標にしていることがわかりました。ちょっと反省した私は、その1本前の7時45発に乗ることにしました。
時刻表はこちらから検索できます。
 
この列車にはちょっと心配がありました。
レセプションのおにーさんにも質問したのですが、乗る予定の列車に注意書きがあります。

f:id:fuwari-x:20190830210858p:plain

 で囲ったところですが、この意味はなんだろ?
本数が少ないので、切り離されて違う方角へでも行かれたら大変です。
 
小さい字ですが、翻訳ソフトで日本語に直してみると「旅行免許証の販売のための非認可されたシステム」と出てきます。え?なにそれ?
英語に直してみると「Non-licensed system for the sale of travel licences」となり、日本語よりもシンプルになったけどやっぱりわからない。
 
不安を抱えて乗車するのは嫌だったのでおにーさんに聞いてみると「その駅では切符を売っていない」という意味だと説明してくれました。バーリへはちゃんとダイレクトで到着すると。
 
ただ、おにーさんはこの列車で行くの?と呆れていました。
車だったら1時間なのに、何を好き好んで1時間48分?ってことでしょうね。
こういう旅が好きなのよ~ 
 

 
朝、早起きなので6時半にはすっかり寛いでいました。
となると、ん?駅までは徒歩15分。もう1本前に乗れるんじゃないか?そうするとバーリで1時間半ほど時間が取れるんじゃないか?と出発することにしました。
 
外は、小雨。
心配した階段は、取りかかってしまえばなんてことはありません。
高台まで上がってしまえば、駅までは10分もかからないので、悩むほどのことはありませんでした。
 
日は出ていませんが、町は明るいです。

f:id:fuwari-x:20190830210903j:plain

 
マテーラ駅へ到着しました。アルベロベッロも質素な駅でしたが、こちらも負けてはいませんよね。
切符は左側に青く光った行き先案内の下にあるのが券売機と思ったのですが、どうやら買えないようでした。(娘に任せて写真を撮っていたので知らない)

f:id:fuwari-x:20190830210909j:plain

 
ちょうど券売機の裏側にチケットオフィスがあって、そこで売っていました。現金のみです。
下へ降りるとホームです。

f:id:fuwari-x:20190830210914j:plain

 
ところで、チケットオフィスの前に放置してあるのが、うちのスーツケースです。6年前、初めてのヨーロッパだったイタリア旅行、ベネチアのバーゲンで買いました。 
その日ベネチアを1人で散歩していた私は、スーツケースのお店でバーゲンを開催しているのを見つけたので、ホテルへ戻って同行者へ買っておいてと頼み、私自身は素敵なカジュアルコートを見つけていたので、そちらを買いに行きました。
部屋へ戻って、このスーツケースを見てがっくり。もうちょっとかっこいいのがあったのに~
 
しかし、それから6年。すっかり愛着が出てきました。
ソフトケースの場合、荷物が流動的に詰められるんですね。その上、詰めてから立てると、どんどん下へ詰まっていってさらに空洞ができるので、お腹は出っ張りますが容量は見た目以上にあります。
 
ふたも他のもののようにパカッと開けるタイプではありません。前面をベローンとめくって入れるので、狭い部屋でも場所を取りません。
なかなか優秀なスーツケースだったと今になって思います。
 
でも、前回北欧でのビール噴き出しもあったし、今回もバーリに到着したときには水の被害に遭っていました。 (さすがはRYANAIR)
染みだらけで、放置していても盗んでももらえないような出で立ち。
いいのを見つけて買い替える予定なので、最後の姿です。
 
殺風景なホームに降りました。

f:id:fuwari-x:20190830210922j:plain

 
行先案内を見ていると、ちょっと気になりました。
単線なので、どちらも1番ホームへ停車します。
7:08と7:45がバーリ行きですが、7:08には「ALTAMULA-BARI」と書かれています。

f:id:fuwari-x:20190830210926j:plain

 
このアムタムラという駅名には聞き覚えがありました。amalfiさん が、バーリからマテーラへ向かうときに慌てた駅です。アルタムラで車両が切り離されて、どれに乗るかわからなくなったはず。 
もう一度最初に載せた時刻表を見てみると、そういわれてみれば当初予定していた7:45には、左端に「12」と書かれているだけですが、もう一行上の7:08発は「8/106」と書かれています。(で囲っています)
 
チケットオフィスへ戻って聞いてみるとダイレクトだと言うので、ちょっと不安になりながら乗りました。
2両編成で出発。マテーラから乗ったのは4組ほどです。 
 
アルタムラで謎が解けました。
ここは他線からの車両を、切り離したり結合したりする駅なのです。
 
単線なので、上下線ともここで作業です。
向かいの列車は切り離しで、私の乗っていた列車は結合されました。
amalfiさんはバーリからだったので切り離しですが、バーリへ向かう列車は結合するのです。
 
マテーラの行先案内は「8」と書かれているだけでしたが、アムタムラで「106」が結合されるので、時刻表は「8/106」と表示され、次の列車の場合は「12」とだけ書かれているので、結合作業はナシってことですね。
 
このアムタムラという町も、なかなかいいところのようでした。
バーリで時間を取るより、こちらで過ごしたほうが良かったかもしれませんが、それにはちょっと時間が早すぎでしたね。
この電車では、初めて検札がありました。
 
バーリには8時47分に到着しました。
降りるとさらに自動改札機。すんごい近代的な駅ですよね。
空港行の地下鉄は、このすぐ下にホームがあります。

f:id:fuwari-x:20190830210939j:plain

 
MAX2時間ほど取れそうなので、バーリも観光しましょう。
荷物を預けられると良かったのですが、場所を探してウロウロしていると、あっというまに時間が過ぎるので、15分ほどの旧市街まで、ゴロゴロと歩くことにしました。